表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Magi+ -マギプラス-  作者: 真田綾香
1/1

プロローグ

灰色のセミロングの髪を揺らしながら 男は手を振り上げた

「そう、だ これ、でい、い 全、ては欲、望の為…」

ところどころに区切りのある声 それは不気味な妖怪のような声だった

背後から機関銃を握り締めた中年が恐る恐る近づいてくる

「独裁者めッ…」

そう呟き 引き金を引こうとした その時__

「私、に歯向か、う、な」

___と 機関銃が炭となる

「消え、ろ」



地上から60mはある中世の時計台の外に 灰色の髪をした男は立っていた あと1歩でも前に足を動かせば 真っ逆さまだ

「裏切、り者は消、す」

左手に持っていたパイプから手を離す 下に落ちる前にパイプは炭へと化した

「後少、し 世、界が私、の手に」

時計台から1歩踏み出した

灰色の空の中に 冷たい冬の風が灰色の髪の男の頬を拭きつけた

そして____


ギュンッ___


唸るような風の波をかき分け 下へと落下していく しかし男は落ち着いて

「私、は 死ん、だ」

そう一言 言った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ