詩 壊れた音色とピアニスト
掲載日:2026/04/27
「たくさんの人に聞いてもらいたい」
「このピアノで多くの人を笑顔にしたい」
綺麗な音でなくなった
汚れた音になってしまった
あなたに届けたい思いが消えた
どうでもいいものだけが残った
光がキラキラしていたのに
今は 淀んで見えない 深い闇
軽やかなリズムを刻んでいた
とぎれとぎれで ノイズまみれ
遠くにいても聞こえていた
今は近くでも分からない
「音の世界に拒絶された」
「誰かのために弾かなくなってしまったから?」
「ストーリー」
お金儲けのために音楽を作った。
その罪悪感が彼の心を蝕んで、だから体に異変がおきていた。
彼の耳は、音の姿を、形をありのままでとらえられなくなっていた。




