○=た【WEB】
○=た
丸○のおじいは、丸○のちっちぇときに天へと昇って○。
丸○はおじいがめっちゃ好きだっ○。
おじいは、めっちゃ厳しかっ○。
おとうと今のおかあは、みっつ違いのふたごの妹○まことう○といっしょに隣町の麓の里に住んでいる。
丸◯の知らないひとりめのお母さんの産んだ◯ける兄さんは、ロンドンでブンプクって茶釜で入れるティのお店をしてるんだとか。
ふたりめのお母さんの産んだ◯かこ姉さんは、ニュウヨークシテイでエレベーターガールをしてるそうだ。
さんにんめが丸◯のおかあだ。
丸◯を産んで直ぐ産後のひだちが悪く、ブエノスアイレスで入院し◯ままそのまま居着いてしまっ◯らしい。
ひとりめのお母さんが、長男の◯けるを連れてロンドンへと逃避行し◯◯め。
◯太のはブエノスアイレスから、母のパイパイにバイバイさせられてしまっ◯のでした。
今はろくばんめのお母さんの産んだ、○けおと○かみがおとうの地盤を継いで自分のなまえを連呼するお仕事をしています。
頭が悪くても記憶力と口が○○ないやつは、おとういわくクズなのだそうです。
わ○しがそのクズなんですけどね。
今でもブエノスアイレスで元気に暮らしてる、お母さんのおじいの作ってくれ○、○ぬき汁の味が忘れられなくて……今もブエノスアイレスで元気に暮らしてるお母さんのおじいの住んでい○この家で囲炉裏を囲んで暮らしている。
試行錯誤を繰り返し繰り返し、なかなかブエノスアイレスで元気に暮らしてるお母さんのおじいの、あの味にたどり着けなくて……ブエノスアイレスで元気に暮らしてるお母さんのおじいの年を、わ○しはとっくに越えてしまっ○。
ふと、ブエノスアイレスで元気に暮らしてるお母さんのおじいの夢をみ○ときに、気付い○事があっ○。
わたしはよく、土に還らないものの塵を麓まで捨てに行かされてい◯事を思いだし○のだ。
大量の白地に緑色の発泡の容器だっ○ように記憶している。
囲炉裏でブエノスアイレスで元気に暮らしてるお母さんのおじいが、燃やしてい◯くしゃくしゃにし◯緑の紙の記憶も……。
数年前ひとりめのお母さんの産んだ◯ける兄さんのもとへといっ◯時のこと、途中の緑のコンビニで白地で緑のカップ麺を見かけた時、おや? なんかもやっとし◯がそのまま遣り過ごしてい◯記憶が蘇る。
もしやと思いひとりめのお母さんのうんだ◯ける兄さんに、無理いって送ってもらっ◯段ボール箱が今日無事ロンドンから届い◯。
ありがとうひとりめのお母さんの産んだ、◯ける兄さん。
御礼の電報をさっそく送っておい◯。
わたしは無我夢中でその段ボールを荒々しく開け◯。
囲炉裏でグツグツと煮え◯ぎる1.2リットルの鉄鍋のお湯のへと、ペリペリとふ◯をはがしては乾麺をつぎつぎに投入していく。
取り敢えずお◯めしなので、みっつばかりではあるが。
ふにゃつるの銀色の小袋に苦戦しつつも、わたしの頑丈な歯にかかればいちころなのである。
噛みちぎっ◯粉のスープを素早く入れ、ブエノスアイレスで元気に暮らしてるお母さんのおじいの作ってくれ◯木製のお◯まで素早くかき混ぜてゆく。
ビニールにパックされ◯かき揚げはあとで入れるとのことと、ひとりめのお母さんの産んだ◯ける兄さんがいってい◯。
善処しよう。
ブエノスアイレスで元気に暮らしてるお母さんのおじいが作ってくれた鉄鍋のふ◯を閉め……待つこと3分。
ブエノスアイレスで元気に暮らしてるお母さんのおじいが作ってくれた、分厚い木製のふ◯を取ると鉄鍋から立ち上るつんとした薫りの湯気がわ○しの鼻孔をくすぐる。
ちいさな頃のあの頃の思い出が、み○ことはないが○ぶん走馬灯のように駆け巡ってゆく……溢れる篤い思いがまぶ○から怒濤の如く溢れだす……。
ブエノスアイレスで元気に暮らしてるお母さんのおじいが作ってくれた槐の椀に、ブエノスアイレスで元気に暮らしてるお母さんがおじいが作ってくれた槐のお◯までよそってゆく。
もう……わ○しの中では、その薫りだけで確信にかわってい○。
わたしはもう夢中で、かっこんでい◯。
あの、ブエノスアイレスで元気に暮らしてるお母さんのにこにこ笑っていた厳しいおじいの◯ぬき汁の味だった。
緑の◯ぬきだったのか……。
随分とこの味に◯どり着くの◯めに、遠回りし◯もんだ……。
あの頃読み書きが出来てい◯ら……。