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07【久々の経験値】

【波多野仁】AV男優にして異世界に召喚された勇者

異性を魅了すると言う特殊能力により女性を抱くと経験値にブーストが掛かる事が分かった

その特殊能力を駆使して魔王を倒すべく奮闘中


【ニャーチ】猫人族のメイドにしてメイドマスターの称号を持つ凄腕のメイド

炊事に洗濯何でもござれ!

「ブハッ!!死ぬぅーーっ!」


俺はもがき苦しみながらようやく闇の影から這い出る事が出来た


「ハァーハァーあいつ殺す気か」


目を覚ました仁は辺りをキョロキョロと見渡すと仁に寄りかかるように眠るニャーチとメリナの姿があった


「すまないな二人とも迷惑をかけて」


俺は二人の頭をそっと撫でた


ゴロゴロ♪ゴロゴロ♪


条件反射なのだろうか、ニャーチは嬉しそうに喉を鳴らし続けメリナも嬉しそうな表情を浮かべた


「良かった無事に戻って来れたんだな」


.

..

...Zzzz...


バン!


タイガールが大きな音を立てて入ってきた

それには流石のメリナも目を覚まし怒りを露わにしていた


「タイガール貴様ーっ!何度言えば分かるのだ!?

妾の部屋に入る時はノックをしろとあれほど言ったであろうがぁーー!」


「も、申し訳有りません魔王さギャーー!!」


またもや黒こげになるタイガールであった


「で何用だ?もしつまらぬ用なら分かっているな?」


「いえ勇者が目を覚ましたかの確認をしに来ただけでギャーー!」


「ふん!そんなつまらん用で妾の部屋にノックもせずに入ってくるなこのたわけが!

見たら分かるであろうが、この通り勇者は目覚めておる!...ん!?勇者お主...目が覚めたのか~!」


嬉しさの余り魔王は勇者に抱き付いた


「よかったー本当によかったよーもうダメかと思ったのだぞー」


「迷惑をかけたな」


「そんな事はどうでもよいのじゃ、お主が、お主が生きてさえおればよいのじゃ!」


そう言うと魔王は少女らしく可愛らしい笑顔を仁に向けてくれた


【数日後】


仁はニャーチの懸命な看病により完全回復とまではいかずとも日常生活に支障が無いほどまでに回復した


そして俺は、いまニャーチと一緒に湯船に浸かっている


「ハァー生き返る~」

「ほんとですニャア~」


何故この様な事になっているかと言うと、どうしても風呂に入りたいと言う俺の要望をニャーチが健康上の理由に拒否をしてくる

しかしここで引き下がる訳にもいかない

なんせこちとら一週間近くお風呂に入っていないのだがら、いくら体を拭いて貰っているとはいえ、それだけでは何か物足りないのだ

やはり日本人と言えば風呂なのだからな

そして俺は一つの提案を出した、それがニャーチも一緒に入ると言うこと

これなら万が一の事があっても問題ないであろう

そしてニャーチを何とか言いくるめ現在に至る


「ふぅーやっぱり風呂は風呂でも露天風呂は最高だな~♪おっ!今日は満月か!」


俺はポツリと呟きニャーチの方へと視線を向けた

するとその視線に気付いたニャーチが不思議そうに此方を見つめ返してきた


「仁様どうかなされましたかニャ?」


俺はニャーチの体を見つめている

色白い肌からスラリとしたスレンダー身体そして猫耳に尻尾それらがお湯に濡れ艶めき輝く

そんなニャーチを見つめていると否応にも俺の息子が反応する

幸いにも湯船は濁り湯のおかげでニャーチにはバレていない


「仁様本当に大丈夫ですか?先程からお返事が無いようなのですが?」


俺の息子がそんな状態になっているとはつゆ知らずにニャーチが心配そうに隣にやってきた


「ああ大丈夫だよ少し考え事をしていただけだから」


「そうですかニャ?仁様、何かありましたらニャーチにお申し付け下さいニャ特にこことかですニャ」


ニャーチが俺の息子を握りしめてきた


「ニャ、ニャーチ、何をするんだ?」


「ニャ~?仁様~バレていないとでも思ったのですかニャ?

先ほどからニャーチの事をいやらしい目で見つめていたではニャいですか~?」


「バ、バレてる!!ち、違うんだコレには色々と訳が」


「ニャア?こんなにしておいて何が違うんですかニャ?」


「どうしたんだニャーチの奴、俺はまだ能力を使っていないのにやたらと積極的だな


「ニャハーン♪今日は何だか体が熱いですニャ~♪」


自分の尻尾をカジカジしながら艶めく声を出している


「仁様~?今日は何の日かおわかりですか~?」


「えっ?誕生日か何かかな?」


わからずにいる仁にニャーチが指し示す方向にはまん丸と輝く満月


「なるほど発情期か!」


「正解ですニャ~♪」


「だから温泉に入る事を嫌がっていたんだな、それはすまない事をしたなニャーチ」


「もうそれはいいですニャ、だってこれから仁様にはこの発情をどうにかしていただきますから~♪」


「うん、わかった薬を飲もうなニャーチ」


薬を勧める俺とは対照的にニャーチは湯船から上がりゴロンと仰向けに転がり服従のポーズを見せ誘ってくる


「じんさま~っ♪ほしいニャ~♪」


何とは言わないがニャーチは俺の何かが欲しいらしい


「ごめんなニャーチ

おれ病み上がりだから激しい運動はお医者さんから止められてるからごめんな」


そう言い残し薬を取りに脱衣場に向かおうとする俺をニャーチは背後から抱き付いてくる


「ハァーハァー、でしたらニャーチが上になりますから!

仁様はただ仰向けになって夜空に輝く星を数えているだけですみますからね!」


「またこのパターンか、しかしここで流されるいつもの俺では無いんだよ!」


仁はニャーチを引きずった状態で脱衣場へ向かうが運悪く足元に転がり落ちてた石鹸で滑り転び仁が下ニャーチが上の体制になった


「ニャハ♪もう準備万端ですニャ~♪」


「違う今のは滑っただけだからニャーチちょっと待て、直ぐに薬を、」


「薬よりもニャーチは仁様のお薬が飲みたいですニャー!」


「待てニャーチ待てーー!あっ!あーーっ!」


「ニャフーーン♪」


こうして一週間ぶりの経験値が手に入った

のであった


そして現在


「魔王様いけません!そいつは勇者ですからその様な事は許されません!」


魔王四天王の独りタイガールが魔王の身勝手な暴走に手を焼いている

この魔王の身勝手な暴走とは、先日の風呂場での一件を魔王は覗き見していたらしく

後日、妾にも同じ事をしろと迫って来たので俺がタイガールに助けを求めた事で騒ぎに発展、何故か結婚と言う話までに進んでいる


「まぁー待てタイガールそしてよく聞くのじゃ!

魔王の力を持った妾と勇者の力を持った此奴、その両方の力が交わった子供を見たくないか?仕えて見たくないか?のうタイガール?」


「魔王の力と勇者の力...見たい!見たいです!そして仕えたいです!魔王様!

早くさぁー早く勇者の子を身ごもって下され!!」


「おい待てタイガール!お前はどちらの味方なんだ?」


「それは仁様の味方でしたよ、お二人の子供の話が出るまではねクククッ!

私とて勇者との結婚は反対ですが、仕えてみたいんですよ最強の血を混ぜた合わせた最強の魔王様と言うお方にねハハハッ!」


「そう言う事だ勇者よ!さぁー観念して妾の中に子種を残すのじゃフハハハハッ!」


周りの魔物達も期待の眼差しで俺を見てくる


「いやそもそも俺には姫様がいるんでお断りします」


「フフフッ!大丈夫じゃ妾は第二夫人でよい」


「いや何言ってるの?やんわり断ってるのがわからないのかなこの子は?」


「だから大丈夫と言っているであろうに!」


「何で逆ギレ?てか俺は君とは結婚する気が無いからね?」


「フフフッ!なら仕方がないなコレだけは見せたく無かったのだが」


魔王は懐から記録結晶を取り出し映像を流し始めた


「おら!ニャーチ!もっとか?これがいいのか?」


「ニャ!ダメです仁様っ!も、もうニャ!ニャーっ!!」


それはこの前の風呂場での一件が記録されていた


「おいー!なんてもの録画してるんだよ!」


「フフフッ!これは妾が後で使うために、んんんっ!いや何でもない

何かあった時の交渉材料として保存しておいたのじゃ!

さぁーどうする?お主の返答次第でこの映像を全世界に流してやってもよいのじゃぞ?」


「くっ!流石は魔王だな汚い」


「ナハハハッ!策略と言って欲しいの!これも戦わずにして力を手に入れる見事な交渉術じゃよ」


「わかりました、その代わり俺一人では決めれないので一度姫様に話をして来てもよいですか?」


「なら妾も付いて行こう」


「「はぁーー!?」」

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