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05【魔王城】

【波多野仁】AV男優にして異世界に召喚された勇者

異性を魅了すると言う特殊能力により女性を抱くと経験値にブーストが掛かる事が分かった

その特殊能力を駆使して魔王を倒すべく奮闘中


【ニャーチ】猫人族のメイドにしてメイドマスターの称号を持つ凄腕のメイド

炊事に洗濯何でもござれ!

「は?」


「フフフッ!そう妾は世界を恐怖に染める為、千年もの永き眠りから目覚めた魔王ルシアン・ノヴァクラーク・ア・メリナだ!」


「いや二回言わなくても分かったから」


「魔王様こちらですこちら!」


そう言うと魔王の側近と思わしき男がカンペを魔王に読ませている


「えーと何々、フハハハハハッ!よくぞここまでやってきたな勇者よ!

今こそ千年前の借りを返させてもらおうか!勇者よ!

ん?あれ?勇者は?あのにっくき勇者はどこにおるのじゃ?

おい、タイガール!タイガーーール!!」


「ハッ!魔王様ここに!」


「おいタイガール!こいつはあの時の勇者では無いぞ!どうなっておるのじゃ!」


「失礼ながら魔王様、人種族は短命ですから我々の様に千年も生きて居れませんのです」


「なに?ではあのにっくき勇者はもうこの世に居ないと申すのか!」


「左様でございます魔王様、ですがこちらに新たな勇者が来ておりますゆえ、こちらの勇者では如何でしょうか?」


「ええ~あいつじゃないと復讐する意味無いじゃん!も~!なんで勝手に死んでるのよあの勇者~!」


なんか可愛らしい魔王だなこの子


「魔王様そこを何とかお願いします!我々魔族復興の為にも」


「ええ~しょうがないな~わかったのじゃ!

んんんっ!お前が新たな勇者か!覚悟するがよい!

我こそが全知全能な魔王ルシアン・ノヴァクラーク・ア・メリナその人である

ふ、ふり、ふりさん?いや違うか、えーとおり、そうだおりさん!!ん?あれ?違う気がするな!

ちょっとータイガール!ちゃんとフリガナ入れておいてって、この前言っておいたじゃないのよ!このバカー!!読め無いじゃないのよ!」


「も、申し訳ございません魔王様!

こうさんです、これはこうさんとお読みします」


そのやり取りに俺は思わずニッコリ笑顔を見せていた


「勇者なんで笑ってるのよーっ!?

ウ、ウ、ウワーン!勇者がバカにするー!タイガール、勇者が私の事をバカにしてるよー!ウワーン!」


「おい勇者!よくも魔王様を泣かしてくれたな!謝れ!魔王様に謝れ!」


そーだ!そーだ!謝れ勇者!!


周りにいた魔物達も何故か賛同している


「ええ、俺のせいなのか?そもそもお前がフリガナ忘れたのがいけないんだろ?」


「違う!魔王様はその事はもう既にお許しになっている!ですよね魔王様?」


魔王は手で泣き顔を覆いながらコクンと縦に頭を振った


「ほら見ろ!やはり勇者お前のせいではないか!魔王様にさっさと謝れ!」


「はぁー!?ったく!わかったよ!わかりましたよ!謝ればいいんでしょ?ったく、はいごめんなさい!これでいいか?」


魔王がチョイチョイっと側近のタイガールを手招きする


「はい何でしょうか魔王様?はい、はい、わかりました伝えます

勇者お前の謝罪には心がこもっていないと魔王様は仰っておる!

ちゃんと心のこもった誠心誠意の謝罪をしろだそうだ!」


そーだ!そーだ!ちゃんと謝れ馬鹿勇者!


「おいっ!!誰だいま馬鹿って言っの!?出て来いコノヤロー!!」


流石にその言葉にはカチンと来たのかニャーチが口を開いた


「仁様はバカじゃないニャ!変態ですニャ!

ニャーチのニャーチの初めても仁様に捧げたのニャーー!!」


ニャーチは恥ずかしそうにクネクネと身体をくねらせながら言い放った


「おいぃぃぃ!ニャーチ何言ってるのーー!?そんな事で争わなくていいから!

てかそもそもニャーチの方から襲って来たよねー!?」


周りの魔物達がヒソヒソと話してゴミを見るかの様な目で俺を見てくる


「おい!俺をそんな目で見るな!違うから!違うからぁー!」


「き、貴様ーっ!その様な可憐で美しい猫人族の子に手を出しているのか!クソッ!うらやまけしからんぞ勇者!!

......はっ!そうか!そう言う事か!勇者貴様!もしや魔王様にもその毒牙を向ける気だな!

その毒牙で魔王様のつるぺたーんな身体を堪能する気だな勇者よ!!

そんな事は許さん!私の目が黒い内は絶対に許さんぞ貴様ーっ!!」


「おいタイガール!この私のどこがつるぺたーんだって?」


魔王から何やらどす黒いオーラが漂っていた


「ですから千年経っても一向に成長しない幼児体型のお胸がつるぺたーんと、と、あっ!」


「タイガール貴様ーーっ!!」


「ま、魔王様お許し下さい!!悪気は無いのです魔王さギャーーーッ!!」


「いいな勇者!我はつるぺたーんなどでは無い!まだ成長途中!そう成長途中なのじゃからな!」


「うん、分かってる!成長途中!なぁーみんな」


敵で有る筈の魔物達もコクコクと頷いている


「クッ!クソーッ!もういい!もう今日は寝るのじゃーー!ウワーーーン!!」


「魔王様ーーっ!!」


魔王は自身の部屋に籠もってしまった


「おい勇者どうしてくれるんだ!

魔王様が部屋に籠もってしまったではないか!どう責任取ってくれるんだ?」


「いやいや俺関係なくない?そもそもお前の失敗&失言が原因じゃん!」


その時のタイガールの驚きと絶望の顔を俺は一生忘れないだろう


「待って下さい勇者いや勇者様!

お願いします、どうか魔王様を部屋から出るよう説得して下さいお願いします!」


いやいやお前ら敵だろ?それなのに何で俺に頼るんだよ?自分達でどうにかしようとは思わないなか?


「フハハハハッ!勇者よ!それが出来るなら最初からお前などには頼らん!」


「うん、そうかわかった!じゃあな!」


「あぁーっ!ごめんなさい冗談です!冗談ですから!勇者様!どうかお願いします魔王様をお願いします、この通りですから」


周りにいた魔物を含めその場に居た全員が仁に対して土下座をした


「ったくもーしょうがねぇーなー!

今回だけだからな!それと魔王が出て来たらもう悪さするの辞めろよ」


「はいわかりました神に誓います!」


いやそこは悪魔じゃなく神に誓うのかよ


「ささっ勇者様、魔王様のお部屋はこちらです」


コンコン!......コンコン!......


「おい!居るのは分かってるんだから無視するなよ!」


「う、うるさい来るな!アッチに行け!この、このヘッポコ勇者!」


「おいコラ!いま何て言ったんだ」


ガチャガチャガチャ!ガチャガチャガチャ!


仁はドアノブを回すが鍵が掛かっていた為ビクともしなかった


「ふん、ざぁまーみろ!鍵はかけてるんだよバーカ!分かったらさっさたアッチに行け」


「チッ!そうかよ......」


「ふん!やっと帰ったかポンコツ勇者奴......」


ガチャガチャカチャ!


「ええーっ!な、何で開けれるのじゃ!」


「ふふふ勇者を侮るなよ魔王、タイガールに合い鍵を借りたのだよ」


「えっ!?何故タイガールが合い鍵持ってるのじゃ?えっ?妾は合い鍵など渡した記憶が無いぞ、そもそも合い鍵など作ってないし何でじゃ?」


「いや知らねーよ本人に聞け本人!

まぁーそれは置いといてさっき何て言ったんだ?

確かポンコツ勇者って聞こえたんだがなぁーー!」


仁は怒りをあらわにして魔王の居るベットに詰め寄って行った


「違う、違うのじゃ!あれは言葉の綾じゃ」


仁は握り拳を大きく振りかぶり魔王へと振り下ろした


「ヒィーー」


ポンッ!俺は魔王の頭を殴るのでは無く優しく撫でた


「な、何をするのじゃ!」


「何って頭を撫でてるだけだけど?」


「何故頭を撫でるのじゃ?」


「そりゃそんな怯えた態度されたら殴る気にはならないし、それにお前を見てるとそんなに悪い奴には見えないんだよ、だからかな?」


「わ、妾は魔王だぞ!魔族の王にして全知全能の全知全能の、ウワーン!」


「......」


俺は魔王が泣き止むまで静かに見守る事にした


「妾はもうこんな事は本当はしたくないのじゃ、じゃが周りの魔物達が妾を期待の眼差しで見てくるから仕方が無く」


「ならキッパリと皆に伝えたら良いんじゃないのか?」


「それが出来たら苦労しないのじゃ

そもそも母上が悪いのじゃ全ての責務を妾に任せ、母上は愛に生きると言って男の人ばかりを追いかけて追ったからの」


「へぇーそんな苦労があったのか、魔王も意外と苦労してたんだな」


「分かってくれるのか勇者よ?」


「まあな、無能な上司や仲間なんて何処にでも居るからな」


二人が意気投合して話し込んでいると突如として仁のペンダントから警告音が鳴り響いた

作者のモチベーションが上がるため

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