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01【異世界召喚】

「んっ!ああーっ!ダメっ!ダメーッ!」


「はいOKでーす!お疲れ様です!」


「今日も凄く良かったよ美月ちゃん!」


「ありがとうございます監督」


「それに仁君もね!あれ?仁君は?あれ仁くーん!?」


.

..

...

...さ..まっ...うしゃさま..っ


「ウ、ウプッ!ゴクン!うぇっ!マズッ!ハァーハァーあぶねぇー吐くところだった」


「あのー勇者様大丈夫でしょうか?」


見上げるとそこには美女がいた

今まで数百人という女性を抱いてきた俺だがその全てをも凌駕する美女がそこには居たのだ


「う、美しい」


「えっ!?ゆ、勇者様?」


「こんなにも美しい女性を見たのは初めてだ!」


「そ、そんな美しいだなんて勇者様たら」


目の前の美女は顔を赤らめながらモジモジしだした


「姫様いけません!いけませんぞー!この爺の目が黒い内はまだその様な事はいけませんぞー!!」


「爺は相変わらず口うるさいですわね」


「爺は姫様を思っての行動で御座いますので」


言い争いをしている二人を眺めているとふと二人の顔に違和感を覚えた


「なんで耳がそんなに長いんだ!?」


「えっ?!耳ですか勇者様?」


ピコピコと器用に動かして見せる


「もしかして人間じゃ無いのか?」


「いえ一応人間の種族ですが、どちらかと言えば亜人種になります」


「亜人?」


「はい、私達は亜人種のエルフ族と呼ばれています」


「亜人種のエルフ族?だからそんなに耳が長いのか?」


「あの気になりますか?何なら触ってみますか耳?」


美女に促され仁はその長く尖った耳に触れた


「んっ!あっ!勇者様もう少し!もう少し優しくあっ!お、お願いしますんっ!」


「ご、ごめん!」


「いえ、大丈夫ですから続けて下さい」


耳を触るにつれ美女の吐息が荒々しくなっていく


「意外に人間の耳とそう変わらないんだな」


「んっ!あっ!そ、そうでんっ!ねハァーハァー!あっ!そこは!ああっ!」


「ごめん!痛かった?」


「ハァーハァー!いえ大丈夫ですからハァーハァー!あ、あの勇者様、私の部屋で少しお話致しませんか?ハァーハァー!」


「えっ!?」


何時もならこんな危ない誘いには乗らないのだが、この時ばかりは何故か乗ってしまった


「駄目でしょうか?」


「いえ駄目じゃないですはい」


「駄目に決まってるでしょうが!

この爺、姫様に使えて300年余り!

王様が亡くなられてから爺は陰ながら姫様を見守ってまいりました!

ですが連れてくる男性をあれが嫌これが嫌だと断り続けていたのに何故この男なのですか!!

今までにこの男よりも良い男性は山ほど居たでしょうに!」


「黙りなさい爺!それ以上勇者様を愚弄するのであれば爺とて容赦致しませんわよ!」


「ですが爺は姫様を思って」


「爺!勇者様に謝罪しなさい!でなければ爺の任を解きます」


「わかりました

勇者様先程の不躾な態度誠に申し訳御座いませんでした」


「えっ、あはい、謝罪を受け入れます」


「良かったわ!では勇者様行きましょうか」


姫は仁の手を引き小走りで自室へと連れて行った


「あのー先程の件はよろしいのですか?」


「あれは、ほっておいて大丈夫ですから、それに爺が連れてくる男は皆、私の地位もしくは財産目当の人ばかりでしたから」


「姫様も色々と大変何ですね」


「フフフッ優しいのですね勇者様は」


「そんな事ないでぇ.....」


唐突にキスをして来る姫


「えっ!?な、何をするんですか」


「そんなの決まっているじゃないですか!ナニをするんですよ!」


何故だろうか姫様の様子が少しおかしい


「大丈夫ですから!勇者様は何もせずにただ天井の染みを数えているだけで良いですから、その間に終わらせますから!ハァーハァー」


「姫様ちょっと様子が変ですよ?」


「フフフッ!大丈夫です!大丈夫ですから!それと私の事はムリカとお呼び下さい勇者様!」


「分かったよムリカ、だからね、ちょっと待って、ねっ、ちょっと待って!!」


「いえ待ちません!待てませーん!キシャー!!」


「ギャーーー!!アッ!アーーッ!!」


こうして夜は更けていった


チュンチュン♪チュンチュン♪


朝目が覚めると目の前にはアイコンが表示されていた


「何だこれ?」


顔を上下左右に振るが常に画面上に表示されている


「どういう事だ?押せばいいのか?」


ポチッ!目の前にウィンドウが表示された


Lv1→Lv11

HP200→HP2200

MP100→MP1100

SP150→SP1650

STR50→STR105

DEF60→DEF126

INT30→INT63

DEX70→DEX147

AGI60→AGI126

LUK100→LUK210

CHA100→CHA210


LUKとCHAが一定ポイントになりましたのでクラスアップが可能となりました

クラスアップへの変更を行いますか?

YES/NO?


「ん?どういう事だ?取り合えずyesか?」


ポチッ!


クラスアップへの認証を確認致しました

.

..

...

異世界勇者→カリスマ勇者→遊び人勇者となりました

次回のクラスアップポイントまでは※※※※です


「おい!ちょっと待て肝心な所が文字化けして読めないぞ!

てか遊び人勇者って何だよ!」


勝手に新たにステータスウィンドウが表示された


波多野仁/男/人種人族/光属性/遊び人勇者

Lv11/HP2200/MP1100/SP1650


STR105

DEF126

INT63/DEX147/AGI126/LUK210/CHA210


【異世界人】異世界より来訪し通常では考えられないステータスを所有している者

【カリスマ】人々を引きつけ魅了する、特に異性を魅了し発情させ惑わす能力

【遊び人】全ての運が上昇し遊びによって経験値を入手する事が出来る能力


【回復小】【状態異常小】【癒やし】【閃光】【魔力付与】


「んっ?異性を魅了し発情させるだと!?だからムリカは昨日おかしかったのか?」


「んんーっ!仁様おはようございますー」


「おはようムリカ」


絶妙なタイミングで姫様が目を覚ました

するとこれまた絶妙なタイミングでメイド達が部屋へと入ってきた


「あの仁様着替えますので後ろを向いていて貰えますか?」


数人のメイド達が慣れた手付きで着替えを済ませる


「仁様着替え終わりました、どうですか?」


仁の目の前で姫はクルリと回って見せた


「ああ綺麗だよ」


昨日とは違い今日は少しラフなドレスに身を包んでいた


「フフッありがとうございます仁様のお召し物も用意させておりますので良ければどうですか?」


俺はその言葉に甘んじた


【食堂】


「ごちそうさま凄く美味しかったよ」


「お口に合ったようで良かったです、あの

仁様少しお庭を散歩致しませんか?」


【中庭】


庭一面には綺麗に花が咲き乱れていた


「そう言えば仁様、ちゃんとした自己紹介がまだでしたわね

私はバルカン帝国帝国姫アイール・ノーム・ド・ムリカと申します」


「波多野仁です」


ピコーン♪ピコーン♪


また頭の中にアラームと共にアイコンが表示された


『アイール・ノーム・ド・ムリカの数値が一定ポイントを超えました波多野仁の伴侶に変更しますか?YES/NO?』


「はぁ?なんだよこれ?」


「仁様どうかなさいましたか?」


「いや何でもないから大丈夫だから

こんなのNOだNO!」


変更NOを確認致しました

.

..

...

此方の変更はアイール・ノーム・ド・ムリカの数値が一定ポイントを切らない限り何時でも変更可能です


「いらないからそんな情報」


「仁様本当に大丈夫ですか?」


「うんごめん大丈夫だから話の続きをお願い」


「わかりました」


姫は語ってくれたこの今現在世界で何が起こっているか


約1000年前、それは突如として空から降ってきました

それは自分の事を魔王だと名乗りました

魔王は逆らう者は容赦無く殺しその死体を操りやがて大きな軍団となりました

魔王は次々と国を襲って傘下にしては生贄と称して殺戮を楽しんでいました

世界の約半分は魔王の手に落ちたそんなある日、異世界より勇者様を召喚したのです

勇者様はすぐさま魔王討伐に乗り出しどうにかこうにか魔王を封印する事が出来たのです

あれから約1000年が経ったいままさに魔王の封印が解かれ復活してしまいました

そこで我々はまた勇者様に力を借りるべく異世界召喚をしたのです


「でも何で俺なの?他に勇者らしい強くて有能な人何か一杯居るでしょ?」


「いえ仁様しかいません仁様だからこそ、この世界に召喚したのです何故なら仁様は先代勇者様の血を引くお方なのですから」


「はぁー?俺が?」


「はいそうです!先代の勇者様は名を波多野源と仰りました」


「確かに父の名は波多野源だけど、じゃあ父は1000年前のこの場所に勇者として召喚されたって事なのか?そんな話聞いた事がないぞ」


「はい確か召喚された時の年齢は17歳だと伺っております」


「確か母さんと出会った時は20歳だって言ってたからこの事を知らなくて当然か」


「ご納得頂け無いようでしたら証拠をお出しします」


姫は仁の手を取り呟いた


「勇者の一族である波多野仁、今こそその右手に宿りし紋章を開眼せよ」


仁の右手甲に紋章が現れ始めた


「これが勇者の紋章?」


「はい全てを焼き尽くす光の焔です」


こうして仁はこの異世界に勇者として召喚されたのであった

作者のモチベーションが上がるため

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