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90.凄いのをあげよう

 そもそも爵位をもらうような凄いこと何もしていないよ?

 何でそんなことになっているんだろう。


「は、発言をよろしいでしょうか?」


「うむ」


 先ほどまでおちゃらけた感じだったのにどうしてこんな堅苦しいモードになっているんだろう。

 爵位関係だとそうなるのかな。

 とりあえず聞きたいこと聞かなきゃ。


「私が領地の繁栄に貢献したおっしゃられましたが、私には身に覚えのないことにございます。大変失礼ながら他の方と勘違いをされておりませんでしょうか?」


「いや、其方で間違いない。このトーン村が現在開発の盛んな場所だと気付いておるか?報告は上がっていてな、この多種多様を目当てに沢山の人や物の流通が盛んになってる。それによって村の規模が大きくなっていると感じていないか?」


「……村が栄えてきているのは感じております」


「故にこのトーン村からトーン町と命名変更が決まっている」


 おぉう。まぁ宿屋が増えたりお店が増えたりしてるというのは気付いてましたとも。

 今ではそろそろ教会が建つぐらいですものね。

 建築する人たちや、その材料を売ったりする人も居るんですよね。

 経済回してるんですよね。わかります。わかりますけども!!


「それに、だいぶ前になってしまうがミステイストとアクトゥーク男爵の不正を捕まえるのに協力しているだろう。それも含まれておる」


 そ、そんなことまで評価加算対象ですか。

 きっとこの国の人なら爵位がもらえたら嬉しいんだろうな。

 でも、私は全く嬉しくありません。

 だってめんどくさそう!!


 私は、普通の生活が出来ておいしいご飯が食べれればいいと何度……。


「陛下、大変申し訳ございませんが辞退させていただきく存じます」


「理由は?」


「私にはこのお店を営業するだけで手がいっぱいであり、領民を守れるほどの能力がありません」


 それを聞いたルディさんは大笑いし始めた。


「ガハハハッ!いや~いいねぇ俺様正直者って大好きよ!断られるんじゃないかと思っていたが本当に断るとは、ユウトもタミエちゃんも本当面白いな!ガハハハッ」


 ぽかんとしている私を置いてルディさんは続ける。


「堅苦しくして悪かったな。俺様仕事するときは多少まともになるだろ?どうよこのギャップ!ガハハハッ」


 ニカっと笑うルディさんは初めて会った日のような気さくさに戻っていた。


「とにかく、俺様はタミエちゃんの味方で居たいと思っているわけ、なんかあったらいつでも相談してくれな?」


「……ありがとうございます」


「固いよぉ~タミエちゃん、オッケーとかで良いからさ」


 ウィンクされた。

 こんなに騎士の人達が見てる中でいや関係なくそんな気さくに言えないですよルディさん。

 ふと、部屋の温度が下がった。


「おい、ルディ……タミエさんに迷惑かけたらこの国から出ていく」


 ユウトさんの顔を見れば目がマジだった。

 それはだれの目から見ても明らかで、騎士の人達もざわついた。


「不快な思いをさせて申し訳ない勇者よ。怒りを収めて欲しい。私に出来ることであれば要望を聞く」


 それはもうものすごい速さでルディさんが頭下げた!あ、あ、なんか空気が不穏ですよ。

 あの私そこまで、気にしてませんからユウトさん落ち着いて。


「タミエさんに迷惑をかけるな。俺はルディのこともこの国のこともは嫌いじゃない、出来るならここで過ごしていたいと思っている。こちらの生活に余計な横やりを入れなければ別にいい」


「承知した。今後店主タミエに迷惑をかけぬよう配慮しよう」


 二人のやり取りが物語ってるけど勇者の立ち位置って国の王様より上なのかな。

 普通は王様の方が立場上だと思うんだけど、ルディさんが頭下げるぐらいだもん。

 ユウトさんの功績って凄いんだと改めて知った。


 それからルディさん達は王都の方へ戻って行った。

 はぁ……気疲れした。

 付け焼刃の礼儀作法は全く意味を持たなかったけど、多少の経験が積めたという事にしておこう。

 今後もこんなことがあったら困るけど。


「ユウトさん色々とありがとうございました」


「いや、俺がやりたくてやったことだ。気にするな。っていうかあいつらは飯食ってたけど俺達はなんだかんだ準備したりしてたから腹減ったな」


「そうですね、ご飯にしましょう」


 そう言って私は写真のアルバムをスクロールしていく。

 目にとまったそれはそういえばまだ食べていなかったもの。


 ラーメン。

 個人的にはとんこつラーメンが好きなのでラーメン画像の割合はとんこつが半分ほど残りの半分を醤油と塩、味噌、特殊なやつで構成されている。


 黄色の看板で麺のお替りが無料で二回ぐらい出来るラーメン屋さんにはよくお世話になっていた。

 まぁ、お替りは一回しかしてないけど。


 ユウトさんがとんこつ派かどうかは知らないけど、ラーメンを出してみた。

 私が食べたいだけだったけど、どんな反応してくれるかな。


 どんぶりにはネギやきくらげチャーシューが浮かび、とんこつ独特の香りが湯気と共に漂う。

 ラーメンどんぶりを見たユウトさんは小さく「おぉ」とこぼしていた。


 どうです?ラーメンこの世界ではどうやら麺類は珍しいみたいですからね。

 従業員として働いてる皆さんはようやくパスタには慣れてくれましたけど、まだ汁の入った麺類は出してないのでいずれ出そうと思っている。


 バリカタの麺をずるずるとすすり、具とスープと共に味わう。


 はぁ、これですよこれ!

 ラーメンはいい。

 私は麺類の中では一番好きだ。


 野菜や背油をマシマシしてるラーメン屋も良いけど通常のとんこつが推しの私はぜひこの世界の人達にもラーメンを食べて欲しい。


 まずはパスタから慣れてもらっていずれはラーメン、うどん、そば、そうめん、冷やし中華とか夢は広がる。

 それに新しい料理が出れば、みんなが切磋琢磨してくれる。

 実際村のおじさんとおばさんのお店では、サンドイッチやハンバーガーをみて、ルルシェの香草焼きを食べやすい感じに薄切りにしてパンにはさんで提供し始めている。


 私が出してる料理と味は被らないし、いろんな料理が増えれば将来もどんどん面白い物になりそう。

 麺とか出せばいずれ誰かが麺っぽい物を作れるようになるだろうし。


 新しい食べ物の流行最先端はこの村、いやルディさんが町になるって言ってたからこの町からどんどん広まって行けばいいと思う。


誤字報告ありがとうございます。

お手数おかけしてすみません。とても助かってます。


ブクマもありがとうございます。


さて現在2時なのですが、ラーメンが食べたいです。

自分で自分に飯テロしてしまいどうしようという感じです。


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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
― 新着の感想 ―
[気になる点] ちょっと主人公らしくないかなぁ。もう少し慌ててユウトにどうしたら?みたいな視線を送りそう
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