88.急な来訪
たった一日しか王都には滞在してないし、なんならベッドも断然ユウトさんの屋敷のベッドの方がふかふかだったけど、自分の家のベッドが一番安らぐ。
疲れるようなことはしてないけど、家に帰って速攻お風呂入ってベッドにダイブした。
爆睡した為、翌朝ユウトさんが朝ごはんの時間にやってくるまで寝てしまって、寝癖を直す時間もなかったので恥ずかしい思いをした。
寝癖でアホ毛が出来てるとかマンガかよっ!と自分に突っ込みつつ、朝ごはんの支度。
今日の朝ごはんは<タミエの朝ごはんセット2>にした。フレンチトーストとレタスとプチトマト。どうしても甘い物が食べたかったのでホットケーキでもよかったけど、悩んだ末に軍配はフレンチトーストに。
世の中のカフェにあるフレンチトーストは表面しかタマゴ液を吸わせてないので、切った時に中が白くてふわふわの状態が残っていたりするけど、私はなるべくパンをひったひたにタマゴ液を吸わせて、中まで染み渡っているやつが好きなので結構時間をかけて作っていた。
召喚するだけだから浸す時間が無くてそのまま食べれるのはいいね。
久々のフレンチトーストがあまりにもおいしすぎて珍しくお替りしてしまった。
ユウトさんにとってもフレンチトーストだけじゃ足りないだろうから追加で好きなものを聞いたら、ハンバーガーを3つほどと。
本当にハンバーガーが好きなんだなぁ。
ご飯を食べ終わり、まったり食休みをしてるとユウトさんから今日の予定を聞かれた。
一応オキュイさんに事後報告しに行こうかと思っていると伝えると、付いてきてくれるそうだ。
寝癖を直したりと支度をしていざ村へ。
オキュイさんが泊っていると思われる宿へ向かいオキュイさんの所在を確認した。
宿の店主の人は小声で、まだ帰ってきてないと言う。
本来であれば宿に泊まっている人の個人情報を言ってはいけないのだが、私だから特別にと教えてくれた。
なんかすみません。
オキュイさんが戻ってきてないなら、することがなくなったので家に帰るしかない。
ユウトさんが冒険者ギルドに立ち寄っていいか?と聞くので暇だしついて行くことにした。
ギルドに入れば、常連さんたちが掲示板の前で仕事を探していた。
私たちが入ってきたのに気付いたギルドの受付のおねぇさんが話しかけてきた。
「こんにちは、タミエさん。今日も採集ですか?」
「いえ、今日はユウトさんが用があるみたいなので見学です」
「あら、どうしたんでしょうかね珍しい。どんな用なのですか?」
「すまないギルドマスターはいるか?話がある」
かしこまりましたと、呼びに行ってくれた。
ギルマスに用事だなんて何だろう。
まったく想像もつかない。
しばらく待つとお姉さんが戻ってきて部屋まで案内してくれた。
っていうか私もちゃっかりついて行ってるけど平気かな。
部屋には書類の束と格闘しているギルマスさんがいた。
「忙しいところすまない。時間を作ってもらって感謝する」
「おうユウト、珍しいじゃねぇのお前からこっちくるなんて。今お茶用意させるわ」
「いや、すぐすむ。茶はいらない」
そう言って話し始めたのは今後のことだった。
「教会がこの村に出来るのは知ってるだろ?今後王都から教会の人間が来ると思うが、もし村で教会の人間と冒険者たちが問題起こしたときは俺にも一声かけてくれ、俺から聖女に言うから」
「なるほどな。わかった、要件はそれだけか?」
「あぁ」
あっという間にギルドマスターとの面会が終わりお家に向かう。
教会の人と冒険者の人達って仲悪いの?
問題が起きることが想定されているなんて……。
とばっちりが来ませんように!!
それから3か月ほど何事もなく過ごしておりました。
教会もそろそろ出来上がりそうです。っていうか思っていたよりでっかい教会が建ちそう。
お店ではオキュイさんもトゥイさんもだいぶ慣れてきてベテランスタッフになり、お店も安定して営業出来ております。
が、再びやってきましたよルディさんが。
しかも今回は視察という名目でこの村に来ております。
すなわち前回と違い王様として来ているわけで、対応を変えなければいけないのです。
っていうか視察で国王くるってどういう事よ。
先触れが私の家に来たのは前日。ユウトさんと晩御飯を食べているときだった。
ユウトさんが玄関で対応してくれたのだけれど、書面を要約すると「明日国王陛下が直々にお店に来るから予定いれるなよ」とのこと。
ユウトさんはあの野郎とプチ呆れしている。
って言うか明日って急すぎ!!
「あの、国王陛下に会うのに服とかどうしたらいいですか?あと礼儀とか!!」
テンパる私にユウトさんは
「服は正直今から用意するのは無理なスケジュールだ、普段使いの中のやつで大丈夫という事だろう。タミエさんは相槌程度になるよう俺が基本対応する予定だが、かわし切れなかったらごめんな。あと簡単な礼儀になるが今から教えるから覚えてくれ」
と緊急礼儀作法勉強会が始まった。
そして迎えた当日は正直緊張で昨日覚えた付け焼刃の礼儀なんて出来るのだろうかと言うレベルで私は狼狽えていた。
お店の営業日ではなかったからよかったものの、王家の豪華な馬車が来れば、村のみんなも当然何事か!?と遠くから野次馬根性を発揮している。
村を通過して私の家の前にやってきた馬車から降りてきたのは、the王族といったきらびやかな服装だった。
おっといけないいけない、頭下げなきゃ。
初めて会った時と全く雰囲気の違うルディさんに驚きを隠せない。
本当に同一人物なの?
おぉ神よ( ;∀;)
ブクマと評価ありがとうございます。
折角丸一日引きこもって執筆出来ると思っていたのに、二度寝合わせて16時間ほど寝てしまっていつもと変りない感じになってしまいました。
ストックがぁぁ・・・作れない・・・




