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87.王都散策

 料理人からは話しかけられるだろうなとは予想していた。

 何しろ王都まで私のお店の噂が行っているのだから。


 話しかけてきた料理人の質問はこうだった。


「ユウト様とはどこで出会ったのですか?」


 ……料理関係ない!!


「えっと今いる村で会いました」


「そうなんですね、一緒に住んでいると聞いているのですが本当ですか?」


 この質問で部屋にいる全員が私を見た。

 え、何この食いつき。こわっ。


「出会ってしばらくはお世話になっていましたけど、ようやく自立出来るようなったので今は別に暮らしてます」


 何故だか知らないけどこの場にいる私以外がすっごいがっかりしている。

 ユウトさんなんかため息ついているもの、きっとこんな質問をしてくる使用人たちに呆れているのよね。

 こう言ってはなんだけど、なんだか質問のノリが女子みたい。


「ご近所さんとして仲良くさせてもらってます」


 その言葉にメイドも料理人も水を得た魚のように再び食いついてくる。

 黙って聞いていたメイドからの質問も始まった。


「仲良くとは具体的にどんなことですか?一緒に何かしたりしてるんですか?」


「え、えぇ、そうですね、朝昼晩と一緒にご飯を食べたり、冒険者ギルドの採集案件を手伝ってもらったりしてもらってます」


 きゃーご飯を共にしてるんですってとメイドたちがきゃっっきゃしている。


 その後も料理とは全く関係ない、ミステイストを捕まえた話でユウトさんの活躍を間近で見たんですか?

 とか元勇者パーティーがお店に来たらしいけどどんな感じですか?とか聖女様がそちらにいるらしいですが、私とユウトさんの生活に問題は起きてないか?とか。


 何故オキュイさんがいると問題が……ってまぁ、教会の人には目をつけられたっていうかなんか巻き込まれてるから生活に多少の問題が出ている気もしなくはないけど、そこまで大きな問題じゃないし。


 とにかく一切料理については聞かれることなく、私とユウトさんの話だった。

 屋敷の主であるユウトさんの心配をしてるのかもしれない。


 ユウトさんは素敵な人達に支えられてるんですね。


 隣ですこしだるそうにしているユウトさんを見てたら私が見てる気配を察したのか目が合ってしまった。

 な、なんだろ、別にやましいことは何もないのに目を逸らしてしまった。


 そんな様子をこれまたメイドたちがきゃっきゃっしながら見ていたのに気づけなかった。

 質問タイムが終わりようやく解放されお風呂を借りて就寝した。

 さすが貴族のような屋敷お風呂が広い。


 翌朝、ご飯を食べ終わると王都観光にくり出した。

 昨日も軽くではあるが街並みをみてこれが都会かぁと感心していたけど、改めて見ても都会のすごさと言うかこの国の威厳というか、他国の人が見ても凄いなと思わせる街並み。


 実際自分はこの国の領土にいるけれど、まだこの世界に滞在して大した時間を過ごしてないから他所の人な気分が抜けていない。

 王家の紋とかもらってるけどこの国のこと全く知らない。海外旅行に来ている気分と言うのだろうか。


 商業エリアでは、飲食店もガッツリ食べたい人用、軽食程度の人用、お金持ちの人用、そんなにお金持ってない人用など、用途に応じた店があった。


 料理も気になるけど、個人的には服屋と道具屋が気になっている。都会の流行りものはどんなデザインなのかとか、村では見たことないものが売ってるかもしれないという期待がある。


 店先に服を飾っているお店を見つけたのでユウトさんにあの店に行ってもいいですか?と確認して行ってみることに。


 店に入ると確かに服はあったんだけど、冒険者用の店だったみたいで、軽装から重装まで幅広く取り扱っていて、私が店先で見たのは軽装用のものだった。

 思っていた服屋と違うけどまぁ、これも冒険者に対する知識として勉強になったのでよし。


 しかしその後も服を見つけては店に入って行くが、冒険者用の店ばかり。

 なぜこんなに冒険者用の服が……とユウトさんに聞けば、各ブランドに特徴があるらしく例えば最初に入ったお店は火に対する耐性が強い装備が売りなんだと。


 王都近くにあるダンジョンは、特定の層にたどり着くとフロアが灼熱だったり極寒だったりとするらしく、それに特化した店がそれぞれ出ているらしい。


 冒険者のみなさん大変だなぁ、出費が。

 でも、そうまでしてダンジョンに挑む何かがきっとあるんだろうな。

 私はおいしい物を食べて生活できればそれだけで十分だけど。


 道具屋にはやはりダンジョン用のアイテムが取り揃えられてて、確かに村で見たことない物もあったけど、日用品として使うものじゃないからこれまた勉強になっただけだった。


 お目当てだった都会の服は、居住エリアの近くになってきてようやく見つけた。

 そりゃそうか誰を対象にものを売るかで店を出す場所決めるよね。


 女性用のスカートも色々なデザインがあり、アシンメトリーの物がたくさん飾られているので今の流行りはこのデザインなのだろう。

 一着だけスカートを王都に来た記念に買って満足したので、あとはユウトさんと適当に散策して歩き疲れたので、カフェで足休め。


 考えてみたら村にカフェがない。

 私の店も、村のおじさんとおばさんの店も料理屋であり、カフェではない。


 スマホのアルバムにはタピオカとかそれこそおしゃれカフェで撮ったラテアートとかあるけれど、今の店で出す機会がない。

 自分で飲むぐらいだもんな。


 公園の近くとかにカフェ出したらママさん達も喜んでもらえそうだなぁ。

 まぁ、私しか出せないからカフェまで手が回らないけど。


 一度屋敷に帰り一宿二飯の感謝のご挨拶してから村に戻った。

 帰り際に、執事のラングさんから「いつでもいらしてくださいね」と言われたけど私一人で王都までいけません!



うみゃああ!!

誤字報告本当にありがとうございます!お手数をかけしてます!

眠いから読み直したところで誤字を見つけられないポンコツですみません。


ブクマと評価もありがとうございます!!

コロナで外出自粛だから、ストック出来るといいなぁ。(やる気出せよ!!)

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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