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52.お家建てるの確定です。

 ロムオンさんは何も考えてないのか私が出した誓約書の条件をちゃんと読んでないままサインをしてくれた。

 立会人としてユウトさんの名前も書いてもらって母印をもらったのでこれで後でロムオンさんにどうこう言われても突っぱねますよ。


 どこに家を作るのかと思いきやユウトさんの家から村に向かう道の横の林を切り倒し広々とした土地を作るらしい。ユウトさんが、いつまたミステイストみたいな奴ら来るかわからないからと心配してくれてユウトさんの家のそばに建てることになったのだ。

 それはとてもありがたいことだし、やっぱ知っている人がいっぱいる方が安心できる。


 ただ……林切り倒して大丈夫なの?あとで国から勝手に家作ってとか怒られないかな?


 ロムオンさんはへーきへーきと言っているけど心配だ。

 ユウトさんは土地づくりの為に駆り出され、嫌々ながら木を切り倒している。

 ロムオンさんは新しい家づくりの挑戦したいって意欲あるけど、ユウトさんには特に何にもメリットないもんね。やる気は起きないと思う。


 私のわがままで家を建ててもらってるわけだし、帰ってきたらユウトさんに好きなご飯を聞いて召喚しよう。


 たった半日で更地が出来た。ユウトさんの家より広々としているのがわかる。

 夜になり、ロムオンさんはお酒が飲みたいらしく村の食事処に向かっていった。


 ユウトさんには、今日の作業お疲れ様を込めて好きなご飯を聞いた。

 親子丼と珍しくお酒を頼んできた。

 しかもお酒を飲むペースが早い。お替りまでしている。まるでヤケ酒してるみたいだ。


 よっぽど疲れたのかため息が絶えない。

 なんか巻き込んでごめんなさい。


 建物を建てている途中だろうとユウトさんの家での営業はしている。

 マーシェルさんは親子丼を食べながら興味津々に家を新たに建てることについて色々質問攻めをしてくる。

 その中にユウトさんとケンカしたの?とか好きな人が出来た?とか全然関係ない話題が入ってくる。


 そういう人間関係的なものは無くてただ話の流れで家を建てるって話になった感じなんだよねぇ。

 そりゃユウトさんが独身気にしてるってのはロムオンさんとの会話でわかったけど、私がどうこうって言うのは無い。マーシェルさんは私に何を求めていたんだろう。特に面白い話はないんだけどなぁ。


 とりあえず生活できればいいんです。

 あとおいしい物が食べれたらいいんです。



 そろそろ今日の営業終盤かなって時に外が少し騒がしくなった。

 もうぉ・・面倒ごとは勘弁だよぉ。


 次のお客さん達を案内したら、明らかに異質な人がやってきた。

 紺色のポニーテールをした、服装が確実に冒険者って言うか騎士に近い恰好して槍を持っているキレイな女性が入ってきた。だがかなり疲れているのか槍を杖の代わりにしている。

 周りの人達も女騎士さんを見てざわざわしている。

 なんかすごい人なのかな?私は知らないけど。女騎士さんが注文依頼をしてきた。


「すまない、がっつり食べれるものはあるか?」


 思いのほか低めの声にちょっとびっくりした。とりあえず親子丼を勧めてみた。

 じゃあそれでとなったが、うちは前払い制なのでお金を請求したら、親子丼分のお金は持ち合わせてないらしい。


 幾ら所持してるのか聞いたら200Vしかないという。

 そうすると、サンドイッチかドーナツ、メロンパンしか選択できない。

 この三つの特徴を女騎士さんに伝えると、サンドイッチを注文した。


 サンドイッチは200Vだから有り金全部ですけど大丈夫でしょうか?


 周りにいた人たちはひそひそと女騎士さんについて話している。


「あの槍ってもしかして……」


「あぁ、俺も良くは知らないけどあの紺碧の槍は伝説のフローズンランスじゃないか?」


「そうだよな。ってことはレイアさん?」


 ん?伝説の槍?凄そうなんだけど。そっか有名な人なんだな。

 後でお話出来るかな。


 サンドイッチを持って女騎士さんのところに行く。

 さて、どんな反応してくれるかな。


 まだ食べてもないのに、目がぐわっと開きサンドイッチを掴んだと持ったら折りたたんだ!!

 ええええええええ!?

 しかも折りたたんだサンドイッチを一口!?


 そんな食べ方する人初めて見た!


 ぺろりとサンドイッチを完食すると、さっきよりは元気になったみたいだけどまだ少しふらついたままさっさと店から出て行ってしまった。


 ぜ、全然話せなかった。


 その場にいたお客さんに彼女がどんな人なのか聞いてみた。


「彼女有名な人なんですか?」


「あぁ、もし本当にあの槍が伝説の槍だとするなら、それは魔王を倒した勇者のパーティーメンバーの一人であるレイアって人だと思う」


 ん?元勇者パーティーの人?

 そしたら外に居て列を整列させてくれてるユウトさんと会ったら昔話に花が咲く感じなのかしら?

 それで、さっさとご飯食べ終わったら出て行ったのかな?

 きっと懐かしのメンバーに会えてユウトさんも嬉しいよね。


うわああああん!ブクマ評価ありがとうございます。


新キャラ珍しく女子登場!!

おっぱいキャラじゃなくてすみません。

でもいつかおっぱいキャラも出したいと思ってます。

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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