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45.苦しそうな訪問者

 あれよあれよと日々は過ぎまして、落ち着くかなって思ってた私が愚かでした。


 噂を聞きつけた遠方の方々が続々とこの村にやってきて怒涛の忙しさです。

 ここの料理を食べた遠方からの人がこの村に移住する!!ってなり、なんだか村から町にレベルアップしそうです。っていうかもうほぼ町なんじゃないかな。

 雑貨屋や飲食店も増えて来てるし宿なんて3軒になってる。


 営業すれば必ず大行列が出来るほどなので、おかげさまでだいぶお金も余裕が出来てきまして、もうユウトさんに朝昼晩と奢っていただかなくても大丈夫になりました。


 いつか、ここを出て自立するときには、今までお世話になりましたの意味を込めてお金をそっと机の上に置いて出ていこうと思っています。


 まぁ、出ていくにはまだお金が足りないんですけどね。


 しかも毎日営業しているわけではなく二日三日あけて、仕入日仕込み日のように見せかけて週一回身分証維持のため冒険者ギルドで採集案件をユウトさんを一緒にこなしております。

 もうすぐひとつランクが上がって週一で案件受けなくてもよくなるらしいのでもう少しの辛抱です。



 そんな日々を過ごしていたある日、珍しく営業日でもない日に玄関をノックする音が、はーいと出るとフードを深くかぶって具合悪そうにしてる人をトゥイさんが一生懸命支えながらやってきた。


「タミエさんごめんっ!急いでユウトさん呼んできて!」


 切羽詰まった感じのトゥイさん。久々に会うけどなんか大変な事に巻き込まれてる?

 急いでユウトさんを呼びに行く。


 ユウトさんを連れて玄関まで戻ると、フードをかぶった人は呼吸が浅く苦しそう。


「連れてきました。その人大丈夫ですか?」


「ユウトしか治せないんだ。僕じゃ無理だから……」


 ユウトさん医者なの?あ、勇者の魔法的な意味?でもトゥイさんは知らないんじゃなかったっけ?

 ユウトさんがしゃがみ込みながら話かける。


「大丈夫か?飯食えるか?」


「すまねぇユウト……今から飯食っても治りそうにない」


「わかった。タミエさんは家から出ないようにしてくれ結界張っておくから」


 ご飯の話??っていうかこの声……ゴザレスさん?

 何がどうなっているの?


「わりぃ……そろそろ我慢できねぇ……ぐっ」


「もうちょい耐えてくれ」


「ぁがっ!」


 苦しそうなゴザレスさんがふらついたときにフードが少しずれた。

 そこには普段のゴザレスさんにないしっかりとした赤黒い角が耳の上の辺りからうねるように生えていた。


 私に見られたと気付いたゴザレスさんはすぐフードを深くかぶりなおしていたが、見えてしまったものはもうなかったことに出来ない。


 え?ゴザレスさん魔物?

 何の説明もないまま、ユウトさんとゴザレスさんは家から出て行ってしまった。

 家に残された私とトゥイさん。


「ゴザレスさん大丈夫なんでしょうか?」


「あ~タミエさんは初めてだっけ?時々あることなんだ。ユウトが治してくれるからさ」


「ゴザレスさんって……」


 私が聞こうとしたことが読み取れたのか、遮るように声をかぶせてきた。


「ゴザレスのことさ、戻ってきて本人からちゃんと聞いた方がいいと思うんだ。僕は一先ず村に戻るね」


 そういってトゥイさんは村へ帰って行った。


 日が暮れ始めたころユウトさんとゴザレスさんが帰ってきた。

 満面の笑みのゴザレスさん。さっき見えてた角は今はない。それに比べてものすごく疲れているユウトさん。なんだか服もよれよれになってるんですが大丈夫かな?



「タミエさん、腹減った親子丼……頼む」


「ユウト、俺も頼んでいいんだよな?」


「あぁ。無茶は言うなよ……タミエさん、ゴザレスに頼まれたのを無理のない程度に出してやってくれ」


「はい。ゴザレスさん何食べますか?」


「明太子おにぎりをこの金で在庫ある分出してくれ」


 そういってゴザレスさんはお金がたっぷり入っていそうな袋を差し出してきた。

 明太子おにぎりだけとか、飽きたりしないのかな?

 そうだ、まだ新メニュー食べに来てないから新メニューも勧めてみよう。


「ゴザレスさん、そういえば新メニューまだですよね?親子丼とかいかがです?」


「むっ!新メニューが出ているのか!ユウトが頼んでたやつだなそれもくれ」


「あ、タミエさん俺の親子丼代はゴザレスから引いといてくれ」


 だいぶお疲れのユウトさん、珍しくリビングの机の上でだらっとしている。

 はやくご飯届けてあげないとこのまま寝てしまいそう。


 急いでキッチンで料理を召喚。

 ユウトさんの親子丼。

 ゴザレスさんの明太子おにぎりと親子丼、たこ焼き、おまけにカツサンドも出してみた。

 渡されたお金にはまだ余裕があるけど、とりあえずこんなもんで。


 お盆にご飯を乗せてリビングにゴ~。


 ユウトさんの目の前に親子丼を置くと、むくっと起き上がりガツガツ食べ始めた。

 よかった、食べる元気はあるみたい。


 ゴザレスさんの目の前にも次々に料理を並べていく。

 新メニュー親子丼を食べ始めたゴザレスさんはビクッっとなってガツガツしている。よかった、泣いたり雄たけび出さない人で。

 その後もたこ焼き、カツサンドも食べてまるで食後のデザート感覚で明太子おにぎりを食べている。


「もう明太子おにぎりは無いのか?」


「いえ、まだ作れますけど親子丼にたこ焼きカツサンドも食べててお腹いっぱいじゃないですか?」


「まだ余裕だ!!くれ!」


「タミエさん俺も親子丼追加で」


 言われるがまま明太子おにぎりを量産し、ユウトさんへ追加の親子丼を提供。

 凄いなぁペロッと食べちゃったよ。おにぎり10個以上出したんだよ?

 メンズはいっぱい食べれるんだねぇ。


 ようやく落ち着いたみたいでゴザレスさんから今日の出来事について話してくれるようだ。


読みに来てくださりありがとうございます!!( ;∀;)


きゃっ!バレンタインデーですね。

SSかければよかったんですけど本編だけで力尽きました。


っていうか、タミエが買っていたバレンタイン用のチョコ(自分用)今のスキルレベルじゃ召喚出来ないです。

出せてカラオケ屋の乾きものに入ってるチョコを纏ったスティック型のビスケットぐらいしか出せないと思う。


それを見たユウトさんはスティックの端っこと端っこをお互いが食べあうゲームを思い浮かべるのかもしれないですね。


あぁ、あとは黒き稲妻のチョコレート菓子ですかね。あれ義理の定番かと思うんですけど、皿に重ねて盛ればそれっぽく見えるからそれがあるかも。


何がもらえたのか、はたまたもらえなかったのか、皆さんのご想像にお任せします。

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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