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40/160

40.ひと段落

 結局ユウトさんはなかなか帰ってこなかったので、先にお休みさせていただくことになりました。

 本当今日は色々あった。

 こんなにかわいらしい服を着させてもらったり、髪の毛セットしてもらったりなんかキラキラ系女子みたい。

 自分じゃめんどくさくてここまで出来ないから本当にいい経験だったわ~。


 しかも人生で壁ドンなんて起こりえないと思ってたのにまさか樹ドンを経験することになるなんて。

 村から出て今回の旅行?遠征?はいろんなことがあって本当に楽しかったなぁ。



 翌朝。

 起きて身支度を済ませるとカフェテリアに向かった。

 そこにはメリカさんとトゥイさんがすでにいた。


「おはようございます。メリカさん、トゥイさん」


「おはようございます」


「おはようタミエさん」


「ユウトさん達戻ってきましたか?」


 聞きたかった質問をすると、メリカさんが答えてくれた。


「無事ミステイストと貴族、それに加担していた奴隷市場の関係者を捕えることが出来ましたよ。明け方に戻ってきたので、ユウトさんはまだお休み中だと思います。モデアさんは色々とやることがあるみたいで、寝ずに資料を作っているようですが」


 よかった、みんな無事でしかも事件も解決している。

 明け方までかかったのだからゆっくり寝て休んで欲しいな。


 とりあえず朝ごはんを食べてから今日どうするか考えようっと。

 メリカさんはすでに食べ終わっているらしく、トゥイさんは注文が終わっていて料理が来るのを待っている。

 私も注文して料理を待つ。


「今日はこの後ど~しようかなぁ~。タミエさんもう予定決めてる?」


 トゥイさんもこの後何するか決まっていないらしい。


「まだ決まってません。ご飯食べて落ち着いたら考えようかと思ってました」


「そっかぁ。じゃあさ、一緒に街を観光しない?」


 素敵なお誘いだ!ミステイストがいるからと全然街を見て回れていないから嬉しい。

 しかし、メリカさんがその案を却下してきた。


「申し訳ありませんが、トゥイさんには食事の後冒険者ギルドに行っていただきます。昨日捕まえた暗殺者の捕縛についてと、尋問に協力要請が来てますので」


「そっかぁ、残念。僕は冒険者ギルドに行かなきゃいけないみたいだから、戻ってきたら一緒にどっか行こうね」


「わかりました」


 一人で街を歩くにはまだこの世界の常識とか危険なものの判別がつけられないから厳しい。

 しかたない今日も部屋でだらだらしよう。



 朝ごはんを食べ終わり、それぞれが自分のやるべきポジションへ向かう。

 私だけ部屋でだらだら過ごしてるけど。


 正直この部屋から見える景色は見飽きてしまった。

 かといって商業ギルドの人達の仕事を手伝えるわけではないので、ごろごろするほかない。

 もうね、食っちゃ寝~ですよ。太ってしまいそう。


 お昼寝から目覚めカフェテリアに行ったらユウトさんがいた。

 ご飯を食べ終わって少しゆったりしているようだ。


「ユウトさんお仕事お疲れさまでした!無事終わってよかったです。ユウトさんが信頼するだけあって、トゥイさんって凄い人だったんですね、あっという間でしたよ」


 そういって話しかけると笑顔で答えてくれる。


「タミエさん、無事で何よりだ。トゥイは一対多が得意だからな、とは言っても今回の敵は一人しかいなかったみたいだけど。ちなみにゴザレスは一対一が得意だからあの二人のコンビはバランスがいいと思っている。そうだ、昨日は特に大変だったこととか()()()()とかなかったか?」


 う~ん大変だったことは・・・唐突な美少年の顔が近づくとかであって、敵から何かをされたとかは全くないからむしろ楽だったかもしれない。変なこともこれと言って・・・樹ドンされたぐらいだし。

 思い返してみるとなんか本当年下とデートみたいで恥ずかしいなぁ。

 ちょっと顔が熱くなっちゃうなぁ。


 私の様子を見ていたユウトさんの雰囲気がガラッと変わった気がする。

 あ、この変な間が余計な心配させちゃってるかな?


「と、とくに大変なことはありませんでしたよ」


 と急いで答えたが、


「っ!……そうか」


 と何を考えているのかわからない返事が返ってきた。

 少しだけ間をあけてユウトさんは話しかけてきた。


「タミエさん、明日この街をゆっくり観光しないか?」


 ようやく自由に街を歩ける。しかもユウトさんと一緒ならこの世界の常識も問題ない。

 めちゃくちゃ楽しみだ。


「はい!ぜひ行きましょう!!」


 飛び跳ねたいぐらいの気持ちだが一応大人だから沢山の人目があるところだからちゃんと自重した。

 ユウトさんはこれからすることがあるからと何かぶつぶつ言いながら出て行ってしまった。

 私は明日の予定が楽しみすぎてメリカさんを捕まえてこの街のおすすめの場所を聞いたりして過ごした。


 翌朝カフェテリアで朝ごはんを済ませいざ観光となった。

 トゥイさんとも観光しようと言ってたし、めったにない機会だから三人で観光しようかなって思ったけど、そういえばトゥイさんを見かけてないな?またギルドからの呼び出しでもあったのかな?


 ユウトさんにトゥイさんも良かったら一緒にと聞いてみたら、

 なんかすごいいい笑顔でユウトさんが答えてくれた。


「トゥイは村に戻ったんだ。うん、地元が一番だろうからな。それに……ほら、ゴザレスとなんか一緒に受ける案件があったとかなんとか?そんな感じだ」



 この笑顔に似た雰囲気をどこかで見たはずなんだけど、どこだったかな?

いやあぁぁぁ。予約したと思ったのに最後の確定押せてなくて時間がすぎてしまいましたぁぁぁ。


誤字報告ありがとうございます。

眠いながら書いてると確認の時見つけれれなくて皆様にご迷惑をおかけしてすみません。


頑張ってストック作れるようになりたい!!

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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