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37.美少年心臓にワルイ

 あんなにきれいな顔が突然近くに来たら誰だってきっとドキドキすると思う。

 トゥイさん侮れないわ。

 見た目15・6歳なのにおませさんだこと。

 両親の顔が見てみたいわ!


 トゥイさんに連れられるまま公園内をでてしまった。

 囮役の護衛なのに近くにいなくていいのだろうかと考えていたら、なんと目の前にはあの囮役の二人が歩いている。何が起こったのかわからない。


 囮役達はどんどん人の目のつかなそうな路地に入って行く。


 一軒のボロ家に入ろうとしている二人を、トゥイさんが引きとめる。


「そこのお兄さん達~ちょっと道教えてよぉ~。可愛いハニーを見ながら歩いてたら道分かんなくなっちゃったから、大通りまで教えてくれなぁい?」


 振り返った二人は、すごく警戒している。

 考えてみたらトゥイさんに会ったことないもんね。

 っていうか、可愛いハニーって。


 一応道を教えてくれる二人、私のことは気づいてないみたい。


「ありがと~。お礼にこれあげるね」


 そいうと緑色の透明なゴルフボールぐらいの水晶みたいなやつを二人に渡した。


「これすっごいお守りだから持ってるといいことあるよ」


 そう言うと二人から教えてもらった道で大通り方面へ私を連れて歩きだした。


「二人をそのままにしていいんですか?悪いやつらに狙われてるんですよね?」


 と小声で聞けば、深い笑みをしながら答えてくれた。


「もうすぐわかるよ」


 ぐあぁっ!

 小さな悲鳴を聞き振り返ると、先ほど二人が入ろうとしていたボロ家がうねうねと動く大きな植物に絡めとられていた。


 植物の足元には、あのゴルフボールぐらいの水晶をもって腰を抜かしている二人がいた。


 トゥイさんはニヤッと笑い、私にも緑の水晶を渡すとすごい速さであの二人の元に行ってしまった。


 私は恐る恐るゆっくりと近づく。植物に絡めとられているのは家だけじゃなかった。

 闇夜に紛れやすそうな黒っぽい服を着た人間が一人蔦に巻かれている。


「お兄さんたちもう大丈夫だよ」


 囮役の二人に声をかけると、トゥイさんは蔦でぐるぐる巻きにされている状態の黒ずくめの人を雑に地面に落とし踏みつけながら、


「こんばんは、暗殺者さん。ねぇ? 今どんな気分?」


 ひぃぃぃぃ!!この子怖い!!

 踏みつけながら何言ってるの!! かわいい顔してこの子、言動がめっちゃ怖い。


 口元まで蔦でぐるぐるになっているから喋りたくても喋れる状態じゃない黒ずくめの人はムグムグと何か言っている感じだが全然伝わらない。


「えぇ?もっときつく縛ってほしいだって?なかなかな趣味だね。しょうがないなぁ~ふふふ」


 んぐぅ!!ってなんかあからさまに否定してそうな動作してるのに、容赦なく蔦で締め上げている。


「僕さ、怒ってるんだよ? ハニーを危ない目に遭わせようとしたこと。当然死ぬほどつらい目に遭う覚悟……出来てるよね?」


 なんかいつの間にかトゥイさんのなかで私、ハニーになってない?

 っていうかこっわ!戦うと豹変するタイプなの?

 トゥイさん怒らせないようにしないとな。うん。


 ぎっちぎっちに巻かれてピクリとも動かなくなった黒ずくめの人。


 腰を抜かしてた二人がようやく動けるようになったので、トゥイさんは二人に命令する。


「この塊をさ冒険者ギルドに運んでねお兄さん達。モデアさんからの伝言って言えばわかるよね?」


 モデアさんの名前を聞いた二人はお互い見つめあって頷きあうと、ぎっちぎっちになっている人を抱えて二人で冒険者ギルドまで向かったみたい。


「さ、邪魔者が居なくなったから、タミエさん少し寄り道しながら帰ろう!」


 あ、よかった。ハニーからタミエさんに戻ってる。

 どうしてハニーって呼んでいたの聞いたら


「だって相手にタミエさんの名前を教えたくなかったんだ」


 と。


「それともハニーの方がいい?」


 その顔で首を傾けながら聞くのはあざとすぎじゃないですか?

 丁重にお断りをして普段通りタミエさんにしてもらった。


 おかしい、私の方が年上のはずなのに。


 そういえば、どうして私たちの方が先に移動したはずなのに公園を出るときには囮役の人達が前に居たのか聞いてみたらなんてことなかった。

 ただ私たちが遠回りをして公園を出ただけという話。

 てっきり移動魔法でもあるのかと思ったけど、普通の話だった。


「タミエさんとこうして二人で行動するってなかなか無いでしょ?だからゆったり過ごしたかったんだ」


 うぐぅ……笑顔がっ…………街頭に照らされた笑顔が眩しい。


 トゥイさんと町をちょこっと巡りながら商業ギルドへと帰り着いた。


 メリカさんが迎え入れてくれて、カフェテリアでお茶を用意してくれた。

 ユウトさんはどんな感じなんだろうか。

 こちらはなんか知らなければよかったっていうトゥイさんの一面を見ることになったけど、ユウトさんが信頼するだけあってとても余裕で相手を圧倒してた。


 囮役の身を守るときに預かったままの緑の水晶返し忘れてたので、返そうと渡したら、まだしばらく持っていた方がいいよと言って受け取ってもらえなかった。


 では、ひとまずお預かりします。


 早く解決しますように。


あぴゃああ!

+。:.゜ヽ(*´∀)ノ゜.:。+゜ァリガトゥ

ブクマ・評価

本当に本当にありがとうございます。ありがとうございます!


食べてる顔もヤバいのに戦う姿もヤバい人だったとはね。

トゥイさん恐ろしい子!!

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
― 新着の感想 ―
[一言] 主人公は豹変するやつにトラウマあるっぽいからトゥイは恋人候補から外れてるんだろうなぁ
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