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30.自炊料理はまさかの・・・

 薄暗い小屋の中には、端っこに追いやられている机とイスがあるだけ。

 ユウトさんに負ぶさる形になっていたのですぐに離れる。

 慣れた手つきでこの小屋の周囲をユウトさんは確認すると、まだ寝ている二人を抱えて外に出るので私も後に続く。


 そこには見慣れない風景が広がっていた。

 いつものトーン村とは違って少し遠くに明かりのついた大きな建物が見える。

 ぽつぽつと建っているお家が村より大きいし、うちの村は道に砂利とか普通にあるけどそういったものがなくある程度整えられている。


 ここはシードゥ町。

 ユウトさんの話だと一気にシュウェーラまでテレポート出来るけど、それだと日数が合わないから本来この囮役の人たちが泥棒に成功してればここに着いていなければならないのでここにテレポートをしてきたそうだ。


 モデアさんが別行動で移動してるのは、行きがギルド長の特権で移動してきたのに帰りが違うってなると怪しまれるから、ちゃんと商業ギルドを通じてシードゥからシュウェーラ街に移動するらしい。

 私たちはシュウェーラでモデアさんと合流予定だ。


 初めて別の場所に来て、夜なので街灯もほとんどなく暗いけどキョロキョロと周りを見てしまう。


 もう少し進むと繁華街になりそうなところでユウトさんは二人を起こす。

 ここで起こすのも、小屋の位置を知られないようにするためらしい。


「んぁ……あれ、俺達……」


「え……もう着いてるのか?」


 寝起きの二人はまだぼーっとしていたけど、徐々に意識がはっきりしてきて二人とも使命を思い出したらしい。

 カバンの中にデスソースがあるのを確認して、二人は行ってくる!と私達と別れた。


「今からだが宿を探そう」


 テレポートの魔法は一日一回しかできないらしく、私達は宿を探すことに。

 この町には二つ宿屋があるみたいで、どっちに泊っても同じぐらいのクオリティなんだとか。


 最初に入った宿屋で部屋がとれたのでそのままこの宿で就寝することに。

 お部屋は二部屋とってもらいましたよ。



 翌朝、トントンとドアがノックされユウトさんが声をかけてきた。


「タミエさん、支度が出来たら俺の部屋に来てくれ」


 ユウトさんのお部屋はお隣なので支度を済ませてドアをノックするとユウトさんが部屋の中へ招き入れてくれる。


 扉を閉めて魔法をかけている。


「よっし、朝ごはん食べよう!」


 そういってユウトさんがお金を用意した。

 自分の家じゃないからほかの人に見られないようにしないといけないもんね。

 扉に魔法かけますよね。


 さて、今日の朝ごはんはどうしようかな~。

 二人でスマホの画面をみて食べたいものを探す。


 特にこれといって食べたいものが無いのでだらだらとスクロールしていたら、ユウトさんがストップと画面を指さした。

 そこにあったのはどこかのお店のご飯ではなく私が自炊した時のご飯が写っていた。

 頂き物でタマゴかけご飯専用のお醤油をいただいから、せっかくだしと休みの日に張り切って作った朝ごはんセット。

 ・タマゴかけご飯

 ・味噌汁

 ・小さく切った紅鮭の塩焼き


 ひぃぃ、こんなたいしたことないご飯よりもっといいのがあるはずとさりげなく別の料理を勧めてみるも、この料理がいいと譲らない。


「タミエさん、俺への借金返済があるだろ?そこからこの金額分引いていいぞ」


 えぇ……この料理だしたら借金返済額から引かれるの?

 ぐぬぬぅ……ユウトさんの目力がヤバい。

 し、仕方ない。


 私は自炊した料理をタップした


<タミエの朝ごはんセット3>

 魔力3  500V


 はい?魔力全然使わないんだけど!お金はかかるけど魔力3って何?ハンバーガーですら魔力15使うのに、たったの3でいいの?


 既にユウトさんは500Vを私に差し出してきている。

 諦めて朝ごはんセットを召喚する。


 お茶碗の中にはホカホカのご飯に醤油と混ぜてあるタマゴがすでにかけられていてツヤツヤ黄金色。

 お味噌汁も無難に豆腐とネギが入ってるやつ。

 私なりに塩加減にこだわった小さい紅鮭が目の前にあらわれて、なんだかむずがゆい。


 もう私も同じのにしようかな。

 考えるの面倒だし。タマゴかけご飯久しぶりに食べたいし。


 私自身もお店で稼いでるし自分でお金を出そうとしたら、さりげなく500Vを渡してくるユウトさん。

 本当いつもごちそうさまです。

 ありがとうございます。


 久々に食べたタマゴかけご飯は控えめに言って最&高。

 お味噌汁も五臓六腑に染み渡るってこういうことだね。

 鮭好きだからこの組み合わせ幸せすぎる。


 毎日これでもいいぐらいだなぁ。

 なんだかんだユウトさんがごり押ししなかったら食べてなかっただろうから感謝だね。


 自分の自炊料理とか考えてみればこっちでは調味料が無いからもう日本での料理は何一つ作れないんだなぁ。

 そんなことを実感した朝だった。


見に来てくださりありがとうございます!!


この一か月近く毎日更新しててとても大変だけど楽しく過ごしておりますが、実はずっとタイトルがピンときてなくて、月末にほんの少しだけ文字足そうかと思ってます。


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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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