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24.来るの早くない?

 第二陣、第三陣とお客様を対応していて、やはり鶏五目の圧倒的人気。というのも先に食べた人が、列に並んでる人に情報共有をしてるらしくてね。


 マーシェルさんなんか、わざわざゴザレスさんトゥイさんを引き連れて来てくれて、それぞれがちがうおにぎりを頼んで交換会をしていた。


「タミエちゃーん全部おいしいよぉ~!おにぎりって無限の可能性を秘めてるよね!!ほかの具を入れてもいいんでしょ!」


「そうですね、他の具のおにぎりもありますね」


「じゃあ、ハンバーガーのお肉入れられる??」


「そ、それは今のところ考えてなかったです」


「今度つくってよぉぉ~」


「考えておきますね……」


 とマーシェルさんは新メニューの考案もしてくれた。

 でも、おにぎりにハンバーガーのお肉か……。

 どうしようかしら。


 ゴザレスさんは意外にも明太子を気に入ってくれたみたい。

 とても褒めてくれた。


 トゥイさんは言わずもがな、顔が……残念に……。



 他のお客さんも後半になればなるほど交換大会ですよ。



 でも、鮭や明太子が全く人気がないわけじゃない。

 海苔のパリパリ具合や、いつ具にたどり着けるかワクワクしながら食べるのも楽しんでるらしい。


 魔力がやばそうなので、これにて新商品はおしまい。

 アイテムボックスにあるいつものパン系のみになりました。

 まだ列が続いているので、新商品完売のお知らせをユウトさんにしてもらっている。

 おにぎりが食べれなかった人ごめんね。また次回。



 帰って行く人も居たけど、それでもせっかく並んだからとパン系を食べて帰って行く人もいた。

 ありがとうございます。

 ゆっくりしていってください。


 外の列がなくなったので、ユウトさんも中に入ってお客さんと談笑している。


「いや~、タミエちゃんが料理屋をやってくれているからこうやって色んな人とあう場所が出来ていいねぇ。ユウトがやってる語りの会みたいで楽しいよ。そういえば、語りの会はもうやらないのかい?」


「語りの会は要望があればやるぜ?でもせっかくみんなの時間をもらうんだ、この料理屋の営業の方がいいだろ?」


「まぁそうだなぁ。仕事もあるからな、タミエちゃんのご飯食べに行く日を優先したいねぇw」


 そういえば、ここに来たばかりのときユウトさんは語りの会をやっているって言ってたな。

 見たことないと思ったら、私の飲食店営業が語りの会代わりになっていたのか。




 来てくれたお客さんの最後の一人をお見送りして、一区切りついたので私とユウトさんもお昼ごはんにする。

 どうやらユウトさんもおにぎりを食べたかったみたいで、鮭は確定なんだけど、ほかの味も食べたいらしく一緒にスマホの画面を見る。


 さすがの私も全てのおにぎりを制覇してるわけじゃないから、無いおにぎりもある。

 特殊型のオムライスおにぎりとかチャーハンおにぎりとか食べておけばよかったなぁ。


 ユウトさんはネギトロ巻きを選んだ。


 ステータスを気にしながら営業をしていたけど、ちょっと張り切りすぎたかも。

 ユウトさんのご飯召喚したら軽い魔力不足の症状が出てきた。


 眠い。


 申し訳ないけどちょっと自室に戻って眠ってきますと言って自分で部屋に戻った。

 楽しかったけどまだまだ魔力が足りないんだなぁ。

 残念。


 少し休んで起きたら自分もご飯食べようって思って目を瞑って、再び開いたら外はすっかり暗くなっていました。


 寝過ぎた。


 お腹すいたので夜ごはんになってしまったけどご飯を食べようと、下に降りたらまさかの人がいた。

 モデアさん着くの早すぎませんか?


 だって、今日の朝ユウトさんに行くのに一か月以上かかるはずの街にいるって教えてもらって、なんでもう家にいるの!?


 動揺してたら、モデアさんから声を掛けてきた。


「タミエさん大変な目に遭いましたね。しかしもう大丈夫ですよ、私を頼って下さりありがとうございます。ちょうどミステイストにはそろそろ引導を渡そうと思っていたところだったので素敵な情報をありがとうございます」


「あ、いえ。こちらこそわざわざ遠くから来ていただきありがとうございます。ミステイストは他にも何かやらかしているんですか?」


「えぇ……」


 会話を遮る『ぐぅぅぅ~』という音が鳴り響く。

 そうです、私の腹の虫です。

 恥ずかしいぃよぉぉぉぉぉぉ!!


 モデアさんもユウトさんも声を押し殺して肩を震わせるぐらいならいっその事大声で笑ってください。


「夜ごはんにしようかタミエさん。ミステイストを懲らしめてくれるモデアさんにも夜ごはんをご馳走しよう」


 そう言ってすっとエスコートしてキッチンまで連れて来てくれる。


「俺がモデアさんと話してるから料理召喚を頼む。うまい飯食わせておけばモデアさんもヤル気をもっとだしてくれるだろ?」


 そういって適当にお金を置いてリビングに戻って行った。

 さて、何を出そうか。

 私はものすごくお腹がすいてるので、牛丼とかがっつり食べたいんだけど、牛丼出すとお皿を盛り付け直すのが面倒。


 写真アルバムをスクロールして探していたらいいものを見つけた。

 某ハンバーグをメインに扱っているファミレスのバーグディッシュ。

 これなら木のお皿だし、お皿の中にご飯もサラダもハンバーグも入っているから別にいいよね。


 私はパイナップルが乗ってるやつが好きでよく頼むんだけど、他にもチーズとか卵が乗ってるつも好きなので、無難にモデアさんとユウトさんはエッグバーグディッシュにして私だけ、パイナップルのやつにしよう。


 召喚して持って行くと、それはそれはモデアさんが興味深そうに観察している。


 ユウトさんは見たことのある料理が出てきて大喜びしている。


「タミエさんこれは……何でしょうか?」


「えっとぉ……ひと皿にサラダとお肉とご飯が乗ってる、食べ終わった後の食器洗いが楽なご飯です」


 ぶふっ!と噴き出すユウトさんと、真剣に受け止めたモデアさん。

 なんでユウトさん笑ったし!だって洗い物楽じゃん!ひと皿にまとめてあったら。

 まぁ料理召喚のこのお皿達は別に洗わなくても消えて行くけどね。



 とりあえず三人でご飯タイムです。いただきます!

一時期ハンバーグにやたらハマってまして、ご飯いらないから肉だけ食べたかった時期があります。

わざわざバスとか使ってビック○ーイさんに通ってたなぁ。


静岡のさわ○かさんも好きです。肉の質が違う。めっちゃ並んだけどとてもおいしかった。

最近のコンビニのハンバーグも美味しいですよね。金色のシリーズ好きです。

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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