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14.初、異世界の料理屋さん

 何故か戸惑い気味の夫妻の意味に私は気がついた。


「あ、まだ営業時間の前でしたか!?すみません!」


「い、いや、やってるにはやってるが……。タミエちゃんと比べたら大した料理無くてな。申し訳なくなっちまうよ」



 いやいや何をおっしゃるのですか!!

 そもそもうちには今のところパン系しかないんですから!ちゃんとした料理はうちのほうが無いです!

 私なんてこの世界にきてまともに料理なんてしたこと無いんですよ!召喚してるだけで、私の手柄じゃないんです。元の世界の企業努力や職人さんのおかげなんです!


 とは言えなかった。

 しかし、この世界の人にとって衝撃的な味だったんだろうな。ハンバーガーとかメロンパン。おじさんとおばさんがよく頼んでくれるもんね。


「そんなこと言わないでください。私なんてパン系の料理ばかりなんで飽きますでしょ?お二人のお店おいしいって冒険者さんたち言ってましたし、私も楽しみたいです」


「そうかい……そう言ってくれるなら」


 私とユウトさんは案内された席についてメニューを確認する。

 各テーブルにメニュー表があるわけじゃなくて、カウンター付近にあるボードや、壁に掛けられたボードに何が売っているのか書いてあるのでそれをみた。


 正直見知らぬ単語のオンパレードで何が良いのかさっぱりだった。



 ・ルルシェの香草焼き

 ・フォガリーの炒めもの

 ・シチシチの盛り合わせ

 ・ケケのスープ


 いや、本当に想像すら出来ない。

 何だろう。

 助けて異世界の大先輩!


 ユウトさんはそんな私の戸惑いを察してくれたのか、解説してくれた。


 ・ルルシェの香草焼き

 ウリボーみたいな動物の肉をハーブで焼いたもの。


 ・フォガリーの炒めもの

 ウサギみたいな動物の肉と野菜の炒めもの


 ・シチシチの盛り合わせ

 要はサラダ

 なんか、シチシチという野菜は7種類あるらしくて、それを混ぜたものらしい。7個覚えられなかった。


 ・ケケの具沢山スープ

 野菜が入った鳥の出汁スープ



 解説してもらったうえで私が頼んだのは、

 フォガリーの炒めものとシチシチの盛り合わせ。


 ユウトさんはルルシェにするかと思いきや、ケケの具沢山スープを頼んでいた。


 異世界の料理楽しみだなぁ~!



 まず出てきたのはシチシチの盛り合わせ。

 なんと虹色なんですよ。

 葉っぱの形はベビーリーフみたいな小さい形で、一枚一枚色が違く、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の色をしている。めっちゃ彩り豊かできれい!

 藍色の野菜は単品だとびっくりする色だけど、同じ種類のほかの色のやつと混ぜてあればきれいに見える。

 このサラダもめちゃくちゃ映えそうだけど、お店でスマホ出したら怪しいよねぇ何してるんだろうって周りに思われるよなぁ。

 今回は諦めよう。野菜買ってきて自分で作ってみようかな。

 いや、めんどくさいな。


 食べてみると、特に癖のない葉物野菜の味と、レモンとはまた違うけどちょっと酸っぱめのドレッシングがかかっていて、あっさりしておいしかった。



 シチシチの盛り合わせを食べている間に、ユウトさんが頼んだケケの具沢山スープがやってきた。


 薄っすら白く染まったスープに、一口サイズのお肉と野菜がゴロゴロ入っている。

 胡椒のような香りが鼻をくすぐりとてもおいしそうだ。


 ユウトさんが一口どうだ?と言ってくれたので、味を見させてもらった。


 あっさりとした出汁の中に野菜とお肉のうまみが出ていて、ほっと安らぐ味にアクセントにコショウがある。

 こういうの好き。



 最後に、フォガリーの炒めものがやってきた。

 これまた食べやすい一口サイズのお肉と、根菜が塩コショウで炒められたものだ。

 お肉も柔らかくて野菜も癖がなくおいしい。好き。



 食べ終わった後、お店で少し食休みをしながらユウトさんと話してたら、お店のおじさまがやってきた。


「タミエちゃんどうだったかな」


「とてもおいしかったです。シチシチの盛り合わせ盛り付けがめちゃくちゃキレイで味もおいしかったですし、フォガリーの炒め物もお肉柔らかくて一緒に入ってた野菜と相性もとても良くて。ケケの具沢山スープもスープにお肉と野菜の味が出ていて私大好きです。また来たいです」


「そ、そうかい!」


 お店のおじさんはとても嬉しそうにしている。

 わかる。お客さんに喜んでもらえると嬉しいよね。

 しかもおじさん達はちゃんと料理してるんだし。私と違って。


 努力の賜物ですよね。



 お会計をしようとしたら、お店のおじさんがそれを断ってきた。


「タミエちゃんに食べてもらえただけでこっちは十分なんだ奢らせてくれ」



 いや、いやいやいや!

 ちゃんと労働の対価はもらってもらわないと困る!

 私は別にどっかの料理評論家じゃないし、ただの村人のうちの一人なのだから周りのみんなと条件は同じはず。

 ご馳走していただく理由なんてない。

 それに、材料費とか作る手間とかここの場所の提供とかあるんだから気にせず受け取ってほしい。


 おじさんが合計金額を教えてくれないなら、自分で計算するのみ。

 ボードを見て金額を確かめて足していく。

 あと、料理以外の料金が異世界文化にあるのかわからないのでユウトさんに確認する。

 席料金があるかもしれないからね。


 が、席料金はなく、税金もないので書かれいてる金額を足せばいいようだ。


 ・ルルシェの香草焼き

 900V

 ・フォガリーの炒めもの

 600V

 ・シチシチの盛り合わせ

 350V

 ・ケケのスープ

 600V


 私は950V。いつも、ユウトさんにはご馳走してもらってるし、今日ぐらい私から奢らせてもらってもいいだろう。

 二人分を合わせた1550Vをおじさんに握らせようとしたけど頑なに受け取ってくれない。

 逃げるおじさま、追いかける私。

 店内は鬼ごっこする場所じゃないんですおじさん、逃げないで!


 するとユウトさんが席を立ち「ご馳走様」と机に1550Vを置いてスタスタと歩いていく。


 ああぁぁぁぁ!その手があるのか!

 机の上にお会計置いて颯爽と去っていく。


 そういうことか。次は私もそうするぞ!


 っていうか、またユウトさんに奢られた!!

 いつも奢ってもらってるから今日ぐらい私がと思ったのに!



 おじさんにご馳走様また来ますと言い急いでユウトさんを追いかけた。


ああああ!!本当ブックマークとか評価ありがとうございます。

え、皆様優し( ;∀;)感謝。


そういえば昨日は成人式でしたね。成人された皆様おめでとうございます。

お酒は飲んでも飲まれるなって言いますので、二日酔いや急性アルコール中毒に気をつけて楽しい飲みライフをお過ごしください。


二日酔いって本当辛いので・・・。

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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