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133.一行過ぎ去り

 全員が食べ終わるのはあっという間だった。さすがカレー。私もカレーは好きだから色々なお店のカレー写真がある。このスープカレーと同じ最寄り駅には行列の出来る白いカレーうどん屋があるのだけど、語ると長くなるからその話は置いといて。


 みんな興奮冷めやらぬ状態。ほぼ無礼講で王子に対して騎士達がこの料理すごくないですか!? とか黄色い粒々との相性が抜群ですよね! とかこんな柔らかな肉は初めてだ!! とか身体がポカポカしてきたぞ!? と色々報告している。何人かは隊長にも食べてもらいたかったと切ない顔をしながら話している人がいた。


 ワイワイと楽しそうな騎士達に笑顔でそうだねと相槌を打つ王子。落ち着いたところで王子が私達に向かって話しかけてきた。


「料理は言われていたとおりとてもおいしかったよ。ティオにも報告しておかないとね」


 ティオって誰だろう。


「それはそうとすごい店員達だね。不本意とはいえ君たちに向けた騎士達の威圧をものともしないなんて。ただの店員じゃないでしょ?」


 微笑みながらこちらの面々をつぶさに観察している王子。

 まぁここに居るメンツみんなすごい人達ばかりだからね。騎士さんの圧じゃものともしないと思います。あ、私は別ですよ。一般人ですから。


「ただのしがない冒険者ですよ。それよりそろそろ出発しなくて大丈夫ですか? 王都までまだ距離がありますので早めに休める場所へ行かれた方が良いですよ」


 営業スマイルで答えるユウトさんは遠回しにはよ帰れと伝える。私も正直早く帰って欲しいのでユウトさんのそういう気づかい大変助かります。


「そうだね。そろそろ移動しようか」


 王子の返事を聞いて騎士達は一斉に立ち上がり王子の前後に並ぶようにしてぞろぞろと店を出ていく。

 私もありがとうございました! とお客さんの見送りでぺこぺこと頭を下げていたら私の前を通り過ぎるとき王子は私に向けてウインクしてきた。こっちに来て初めてウインクする男子みた。

 そういうのってアイドル活動してる人でしか見たことないんだけど、リアルでする人いるんだと唖然とした。


 嵐のようにやってきてそして去って行った隣国王子の一団。

 王子が来たことでお客さんも帰ってしまったから今日は早いけど営業終了。

 今になってどっと疲れが出た。体力より精神的にくるよね、気を使わなきゃいけない相手って。


 今日のお試し一品には某コンビニとコラボでカップ麺を出しているあのラーメン屋さんの濃厚な魚介つけ麺にしてみた。


 パスタはこの町では大体の人が食べれるようになったが、ラーメン類はあえて店でまだ出していない。

 なぜそうしているかは、ラーメンと言えば箸で食べるのが私の中での一般常識だけど、この世界で使える者は私とユウトさんぐらい。フォークで麺をすくうのに、まずは麺を目視できるパスタで練習。そして次段階として今回のつけ麺という順番。最終的には汁に浸かった麺をと思っている。


 つけ麺なら麺とつけ汁が別だから麺の量が視認しやすくこの世界の人にもわかりやすいんじゃないかと思うので従業員の皆さんに試してもらっているのだ。

 ユウトさんと二人で食べるときはユウトさんが作ってくれた箸で食べるけど、みんなが居るときはフォークで食べている。


 ここのつけ麺は麺と汁の絡み具合が絶妙で、魚介の味がぶわっと口の中で広がる。私の中の魚介系つけ麺のナンバーワンと言っても過言ではない。


 食べ方をレクチャーしてさっそくみんなでいただきます。

 ゴザレスさんはこの濃厚な味が気に入ってくれたみたいでせっせと麺をフォークに巻き付けては汁につけてかきこんでいる。

 トゥイさんは一口食べるごとにヤバめの顔を披露してくれているので美味しいというのが伝わってくるけど、早く食べないと冷めちゃうよ!


 そして今日はお店でカレーを出していたから例に漏れず二品目にスープカレーを食べている。

 ラーメン一人前食べたのにまだカレーが入るのか。メンズは凄いな。私はラーメンでお腹いっぱいです。


 ご飯を食べ終わりの軽い雑談を楽しんでから解散した。



 翌日、カフェの様子を見に町に行けば、昨日カレーを食べれなかった人達が私を見つけるや否や、


「タミエちゃん!次回もカレー出してくれよ」


 とカレーコールが鳴り止まない。普段はカレーを出したらしばらくカレーをお休みして別の物を提供したりしてるけど、今回ばかりは町の人達の意見を取り入れようかな。

 ただ、やるよって言ってものすごい列が出来ても困るので、材料が仕入れられたら考えてみますと答えてまわった。


 カフェに着いた時、ちょうど列が途切れるところだったので私はマァルさんとエドナさんに声をかけた。


「調子はどうですか?」


「ばっちりです! 特にこれと言って問題は起きてません。タミエさんのおかげで充実してます。ただお店とは関係ないんですけど、昨日カレーを食べれなかったのが惜しまれます」


 あの列にマァルさんいたんだ。


「私もカレー食べたかった」


 エドナさんもか。二人にも材料が揃えられたらねと言っておいたが、マァルさんには仕組みがバレてるから、やろうと思えば出来るじゃないですか!? という目で見られたけど。


ブクマありがとうございます!!(*'ω'*)


白いカレーうどん食べに行きたいよぉ~。本当早く自粛終わって欲しい。

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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