130.日々の試行錯誤
タミエ視点
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ユウト視点
それからしばらくは、日々の反省点を踏まえつつカフェの営業をした。
しかも次の営業日からは、空いていればトゥイさんが自発的に手伝ってくれている。もちろん、手伝ってもらった日はちゃんとトゥイさんにお給料を出している。
今のところ変な輩に絡まれる様子はなく、クレームらしきクレームはクッキーが売り切れた時に文句を言われる程度。
いや、カフェはお茶がメインですからお茶を楽しんでください。なんだったら他のお店に行ってつまめるものでも買ってください。
お茶の評判も良く甘いものでもしょっぱいものでもどんな食べ物にも合いやすいのでお弁当を持参してくる人も居るほどだ。
元々公園で遊んでいた子供たちのお母さん達も狙い通りお茶を買ってベンチで座りながら雑談を楽しんでくれている。
このカフェが出来たことで公園にカップルも増えており幸せオーラが溢れている。ユウトさんの作った公園がこうやって今まで以上に憩いの場として使ってもらえて本当に嬉しい。
ふっ、計画通り……!
毎日そこそこの量の料理召喚をしてカフェと多種多様を行ったり来たりと、かなり充実した日々を過ごしている。最近では冒険者ギルドの依頼を受ける暇がないほど忙しい。
マァルさんにはカフェの運営をお願いしているので、多種多様の営業日は休んでいいよと言ったらショックを受けていた。多種多様営業終了のご飯が食べれなくなることが原因らしい。
でも、うちブラック企業じゃないんで。多種多様の営業してない日がカフェの営業日だから二つで働いたら毎日になっちゃうよ。そんなことマァルさんにさせられません。
……って私が毎日働いてるわ!!そりゃ疲れるわけだ。
楽しく過ごしてて気づいてなかったわ。これ駄目なやつだ、ちゃんと休まなきゃ。
二週間ほどでマァルさんとエドナさんでうまく回せるぐらい落ち着いているし、トゥイさんも手伝ってくれているしでカフェにお手伝いしに行くのはやめ、期間限定クッキーの生産だけになった。
本当治安がいい町でよかった。
まぁ変な輩がやって来たとしてもこの町には今、元勇者パーティーが勢揃いしてるし、元魔王の右腕のゴザレスさんと怒らせるとだいぶ怖いトゥイさんが居るから問題起きたとしても大丈夫そうだね。
やはりおいしい食べ物はどんな種族とでも仲良くなれるよね、同じ釜の飯を食えば平和平和!
***
カフェが無事オープンし順調に営業出来ている様子をタミエさんは嬉しそうに晩御飯の時に話題に上げる。喜ぶ顔が見れて俺は嬉しい。その笑顔をずっと守りたい。
そう思うのは俺以外にもいて、町のみんなが我が子の様に密かに可愛がっている。本人は気付いていないが。
元々村程度の規模だったのに町まで発展させているのはタミエさんの功績だ。もちろん始めはあの特殊な料理召喚があってこそになってしまっているけど。
それでもタミエさんの料理に感銘を受けた料理人達が続々とこの町で店を開き、試行錯誤を重ね今やこの町は食の町と知られている。
その分要らぬ輩から目をつけられている事にタミエさんは気付いてない。いくら王家の紋があろうが、教会からの石碑があろうが、狙ってくる奴はいるのだ。
だがしかし、そこはタミエさんの笑顔を守り隊が暗躍しているので今のところ全て対処出来ている。
町の住民たちは見知らぬ奴らが怪しげな会話をしてるのを聞きつければすぐに分担して冒険者ギルドと教会、そして俺に連絡が来るようになっている。
タミエさんの家周りは俺の担当。
町の中はオキュイとこの町に根付いた有志の冒険者
外部からの手引きで入ってきそうな場合はトゥイとゴザレス、レイア
エドナは臨機応変に町の中と外を対応している。
白昼堂々街中で襲ってくる奴は今のところ居ないので、すべて夜中に行なわれている。俺のテリトリーまで来たやつは居ない。
だが警備に引き渡された奴らは既に二桁を超えている。もうそろそろ三桁に突入する勢いだ。
それだけこの食の知識を狙うやつらがいるのだ。
大体は貴族が遣わせた手練れ達だが、この町には今戦力が有り余っているのを知らずに奴らは飛び込んでくる。
そんな奴らを送り込んでくるんじゃなくてまっとうに料理人とか送って来いよと思うが、貴族はせっかちなのかタミエさんを狙ったり、つい最近はカフェの店舗が狙われた。
当然国王であるルディに報告して処罰しておいてくれと言ってあるから、狙ってきた貴族のやつらは爵位の降格最悪の場合は剥奪をしているらしいが、仕事が増えたことでアイツの文句が増えたがそれが仕事だろと一蹴している。
町の治安をみんなで協力して守っていることをタミエさんはこのまま知らないままで楽しく過ごし欲しい。
わぁぁぁぁい!ブクマと評価ありがとうございますぅぅぅぅ( ;∀;)
そして誤字報告も本当に本当にありがとうございます。
早くおいしいご飯を食べに行きたいです(切実)




