13.スキルレベルアップ
変な人に目をつけられたりしたけど、リベール商会のモデアさんの名前を出せばなんとかなるというのがわかったし、次に変なのにこられても対処法がわかっていれば大丈夫大丈夫!
たくさん営業してレベルもアップしまして、なんと10レベルになりましたよ!!
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<ヒイラギ タミエ>
ジョブ 召喚士
レベル 10
体力 850/850
魔力 950/950
スキル 料理召喚Lv1(MAX5)
スキルポイント 1000
◇スキルレベルアップが可能です。
レベルアップしますか?
・はい ・いいえ
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あれ?魔力のほうが体力より多い!?
召喚するのに魔力必要だから嬉しいけども、なんか……なんかだよ。
スキルレベルアップすれば、今召喚出来ないものが出来るようになる。
どこまで召喚できるようになるんだろう。
スキルレベルをポチっとな。
するとスマホが薄っすらと光ったけど一瞬で消えてしまった。
画像フォルダで何か変わったか確認したら、写真の左上にアルファベットが増えてる。
いつも召喚しているハンバーガーには「N」とついている。
そして今まで召喚できなかったものに「R」とついている。
まだ召喚できないものには何もついてない。
……も、もしかしなくても、これはノーマルとレアという意味ですか?
これこのまま進むと
スキルレベル3でSRになって
スキルレベル4でSSRになって
MAX5って書いてあるからスキルレベル5になったらURになるんじゃ!?
カードゲームか?
星の数で画像のレア度が変わってたら、私のターンとか言ってしまうところだった。
今まで召喚できなかったものをチェックする。
今回召喚できるようになったのはどうやらファミレスの料理が出せるようになったみたい。
あ、パフェが出せるぞ!他にもファミレスでよく見かけるオムライスとかハンバーグ定食とか。
やったね!!
そしてアルコール飲料が増えた。
ビールとかハイボールとか梅酒とか。カクテル類も少し。
日本酒やウィスキーはまだだめみたい。
そこそこ魔力増えたし、今のメニューに何か増やしたいと思っている。
それをユウトさんに相談した。
やはり、まずは米を知ってもらったほうがいいとなりまして。
いつものメニューに焼きおにぎりが増えました。
おにぎりを召喚してみると小さかったので、二つで一つの商品扱いです。
まるで二貫で一皿というお寿司の如し。
おいしいよねぇ、焼きおにぎり。醤油との相性が最高だね。
お米は何と合わせても最高だもんね。
これでお米に人気が出たら、他のおにぎりしゃけとか明太子とかも順次出して行きたいな。
ユウトさんにお米に似た食べ物がこの世界にあるか聞いてみたら、東の大国にあるけど日本でよく見ているお米よりタイ米に近いらしい。
ふむふむ、そうなると焼きおにぎりのお米は新種ってことなっちゃうかな?
変な人来ちゃう?でもお米を知ってもらわないと、牛丼とか出せないからな。
おいしいものはみんなで食べたほうがいいよね。
私はおいしいものが食べたいよ!
食は三大欲求の一つだもの、おいしいご飯はみんなが求めてるよね。
と、いうわけで今日の夜ご飯はユウトさんと新作を食べ比べだ!
お肉ももちろん気になるけど、私としてはスパゲッティが気になってましてね。
カルボナーラ!頼んでしまいましたよ。
<とあるファミレスのカルボナーラ>
R
魔力80 金額600V
懐かしいファミレスの味!
あぁ、スキルレベルアップして良かった。
今後もがんがんスキルレベルアップさせるぞ!!
ユウトさんも嬉しそうに一緒にスマホの画面を見てメニューを選んでいた。
<とあるファミレスのしょうが焼き定食>
R
魔力75 金額750V
出てきたほかほかのご飯を懐かしみながら食べた。
早く村の人達に提供できたらいいけど、これらは金額がいままでより高いけど支払えるんだろうか?
まぁ、それは今すぐじゃないしいいか。
次回の営業に焼きおにぎり追加したらどうなるかなぁ!!
お米がみんなに受け入れられますように!!
次回の営業までに欲しいものが出来たので、ユウトさんに頼んで朝から村に一緒に来てもらった。
そう、置き型の看板が欲しい。
そこに「新メニュー開始!」と載せたい。
そしたら待ってる間の人達に見てもらえる。
わざわざ口で新メニューいかがですか?とか言うのはめんどくさい。
もちろん先着何名さまって言うのも忘れない。
私の魔力的問題があるからね。
事前召喚してまったく人気無かったらしばらく私のご飯が朝昼晩と焼きおにぎりになってしまう。
おいしいけど、三食焼きおにぎりはちょっと……。
なので、新メニューは当日召喚にします。
村の道具屋さんに行くと私を見つけるなり
「タミエちゃん!よく来てくれたね!どうしたんだい?何か困りごとかい?」
勢いよくやってきた。
道具屋のおじさまはよくうちに食べに来てくれる。
毎回ありがとうございます。
おじさんに事情を説明して置き型の看板を希望した。
すると、おじさんが「任せろ!!夕方また来てくれ!」そういうと店の奥に引っ込んでしまった。
ユウトさんと目を合わすも苦笑いが返ってきた。
とりあえず今日は夕方まで時間をつぶすべく、村でウィンドウショッピングしたりした。
そして初めて村の飲食店に入った。
考えて見れば食には困ってないので立ち寄ったことが無かった。
これは新しいものとの出会いが出来ると期待を高める。
店内に入ると「はいはい、いらっしゃーい」と快活な声と共に奥から出てきたおばさまが、小さな悲鳴をあげたと思ったらすぐ奥に引っ込んでしまった。
するとばたばたとおじさまが出てきました。
「タ、タミエちゃん、なんでうちの店なんかに来てくれたんだい?」
え、ご飯食べに来ちゃだめなの?料理屋なのに?
「いままで忙しくてなかなか食べに来れなかったんですが少し時間に余裕が出来たので、いつも来ていただいてますし、私もお二人のお店に来てみたくて」
そうこのご夫妻はお二人で時々お店に来てくれるのだ。
奥様のほうはお肉の挟まっているものが好きで旦那様のほうは甘いパンがお好き。
うちの店に来てくれる冒険者たちも、二人のお店のことすごく褒めてたし異世界の料理ってユウトさんが作ってくれたものしか食べたこと無いから、お金を払ってちゃんと食べるの初めてでわくわくしてるんですけど。
だ、だめですか?
ブックマークや評価をしてくださりありがとうございます!!
まさか自分でもここまで毎日続けれるとは思っておらず、このペースをなるべく崩さないように頑張りたいと思います!




