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129.カフェオープン

 カフェの営業日は多種多様と被らない日に設定してある。

 期間限定で料理より使用魔力が少ないとはいえ、私がクッキーを量産する魔力が必要だからね。


 姉妹店のオープンという事で、様子見がてら私もお手伝いをしに行く。ユウトさんも手伝ってくれると言ってくれたが、配膳とかは無く店先で商品を渡すぐらいだしお店もカウンターに三人ぐらいがちょうどいい広さなのだ。しかもマァルさんもエドナさんも低身長なのでそれに合わせて作られているからユウトさんは中に入るとき屈まないといけないので、することないと思いますよ?と言ったが


「行列の整列をするよ」


 と言って来ることになった。


 料理でなくお茶がメインだから朝から行列を作るなんて無いだろうし、オープンしてスムーズに受け渡しが出来れば多少並んでも四、五人程度だろうと思っていた自分を殴りたい。


 オープン時間前に現地に行けば既に五十人近く並んでいた。いくら何でも並び過ぎでしょ!!しかも列の先頭にトゥイさんがいる!?

 ユウトさんが今までの経験を活かして列をの整列させを始めてくれたので、私は慌てて裏口からマァルさんに声をかけた。


「おはようございます、タミエです。マァルさん中に入ってもいいですか?」


「どうぞ」


 中に入るとマァルさんもエドナさんも必死に準備をしていた。

 クッキーを並べたりすぐに注げるようにマグカップを用意したり。何よりメインのお茶をお湯を沸かして作ったりと慌ただしくしている。


「おはようございます。僕らが来た時には既に二十人ぐらい並んでいたんですけど、今どれぐらいになってましたか?」


 ほんのり涙目なマァルさんがお茶を作りながら訊ねてきた。倍以上だよなんて言って気絶したら困るし、ここは「人数までは数えてないけど多かったよ」と答えておいた。


「本当にタミエさんが来てくれてよかった。初めてだし僕ら二人だけなんてちょっと心配で。見栄を張って兄さんにお客さんで来てよって言わなきゃよかった。今は猛烈に手伝って欲しいや。列の先頭にいるのは知ってるけど」


 なるほど、マァルさんにお願いされてトゥイさんはお客さんとして来てたわけね。しかも列の最前陣取ってるのか。弟想いだねぇ。


 ユウトさんも応援に駆けつけてくれて今は列を整理してくれていると伝えたら、マァルさんは大喜びだった。

 いや、本当ユウトさん来てくれて助かった。カフェを甘く見ていた自分は経営者に向いてないな。

 ユウトさんが作った公園横にカフェがあったらいいのにという私の願望でこのカフェ設立にお金を出資したわけだけど、こんな並ぶほどとは。


 物珍しさで並んでい可能性の方が高いからある程度営業したら落ち着くと思いたい。じゃないとマァルさんとエドナさんが大変なことになってしまう。


 金額や商品の受け渡しの確認を二人にしてもらい、オープン時間まで私は一度外に出て並んでいるお客さん達に料金システムと、クッキーの買い占めが行われないようにワンドリンクにつきクッキー一袋の説明を繰り返し説明をした。

 並んでる人の中にゴザレスさんとレイアさん、マーシェルさんにも出会った。みんな気になって来てくれている。多分時間を見つけてオキュイさんもそのうち来ると思う。


 そしてオープン時間、カウンター前を塞ぐように閉まっていた二枚の扉をふすまを開けるように左右にスライドして営業開始!!


 先頭に並んでいたトゥイさんからスムーズに受け渡しが開始された。受け取った人たちは狙い通り公園のベンチに座りお茶を飲みながらクッキーを食べ雑談を楽しんでいる。

 水差しにお茶を移し替えておいて、準備したポット二台をフル稼働させているもののマグカップ6杯ほどで水差しが空になるので、すぐにまたお湯を沸かし続けている状態。


 整列の為に外でお客さんと一緒に料金システムや買い占め防止の説明を何度も聞いていたユウトさんは、「口上を覚えたからマァル達の様子見に行ってくれ」と私を送り出してくれた。

 さすが勇者は全体の状況を見ている。


 外をユウトさんに任せて、中の手伝いに行くと忙しいながらもしっかりと笑顔で二人とも対応していた。

 エドナさんは少し笑顔がぎこちないけど許容範囲内だろう。


 使用済みマグカップの回収と返金を受け持つことにした。さすが賢者さまと思ったのは、マグカップが万が一偽物を作られた時の対策として、返却されたマグカップを紙に書かれた魔法陣の上に置くとエドナさんの魔力に反応して光るシステムがあり、これで光らなければお金を返還しないというのだ。

 初日だから即パクりものを作るのは困難だろうけど、今後文様だけ真似てくる輩が出てくるかもしれないという対策だ。


 これなら今後人を雇ってもこの作業を任せることが出来る。いっぱい案を考えてくれたんだよねぇ、エドナさん。


 慌ただしくもなんとかカフェの営業は終わった。

 二人ともクタクタになっているけど、達成感を浮かべた表情が輝いていた。

 私もユウトさんが作った公園がいつもよりたくさんの人達で賑わってくれたこと、マァルさんとエドナさんにカフェをお願いしてよかったと密かに達成感を噛みしめていた。


誤字報告ありがとうございます。

誤字脱字多くてすみません。;つД`)本当に助かります。


ありがたいことに初めてレビューをいただいて、畳の上を奇声を発しながらゴロゴロと転がっておりました。

おかげさまで一日のPVが初めて5000を超えてTwitterでも歓喜の声をあげました。


皆様、読んでいただき本当に本当にありがとうございます(*'ω'*)

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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