表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

128/160

128.カフェのシステム

 これでどうやら全員揃ったらしく、すでに出来上がっている人も居るけれど仕切り直しの乾杯が終わった後メリカさんが再びこちらにやって来た。


「ところでタミエさん、その今つけているネックレスどうしたんですか。星々の雫ですよね?」


 やはりというべきか、商業ギルドの職員は知っているようだった。

 町では「あら?可愛いのつけてるわね」程度で済んでいたのだが、これの価値がわかる人にはすぐわかってしまうようだ。


「えっと、いただきました。ユウトさんに」


 そういうとテンションを爆上げしたメリカさん。きゃいきゃいとこれをもらった時の経緯を「詳しく!」と言われ話すことになった。所謂ガールズトークというやつに発展したのだ。

 話を聞き終わったメリカさんはくねくねと悶えている。


「あぁん!なんて罪な女のタミエさん!もう!魔性の女じゃない」


 何をどう聞いたらそんな発想になるのか。


「はぁ部下がすみません。今どういう状況で?」


 くねくねが止まらないメリカさんは当然注目の的になっているのでモデアさんが様子見にきたみたい。

 事情を説明することになり、再びこのネックレスのことを簡易的に話すことになったわけだけど、繰り返し説明するたびにユウトさんの告白をフラッシュバックしてより深く自分の心に告白が刻まれ行くようだった。


 一通り聞いたモデアさんは恐ろしいことをぽつりとこぼした。


「詳しくネックレスを見ていないのでわかりませんが、たとえ星がなくてもおそらくそのネックレスだけで少なく見積もっても、この町まるまる買ってもおつりが来そうですね」


 は?町が買えるですって。いやいやいや!

 元の世界でものすごい値段する腕時計とかつけてる人が、「アイツの腕にタワマンとか一戸建て」みたいなことになっている!?私、首に町ぶら下げてるの!?


 マーシェルさんからはすごい珍しいとは聞いていたけど、そんなにすごいものだなんて。

 そういえばどうしてマーシェルさんは町の人達と違って星々の雫知ってたんだろう?まぁ、初めて会った時も料理について質問攻め受けたし、結構探求心あるタイプだからどっかで色々聞いてるのかもしれないな。うん。


 楽しい時間はあっという間に過ぎ、商業ギルドの建設完了パーティーは終わった。



 その後はもうすぐオープンするカフェの準備といつもの営業を繰り返してた。

 営業日の無い日はいつも通りユウトさんと三食共にしているけど、すごぉく控えめにユウトさんが私におねだりと言っていいのかわからないけど、ささやかなスキンシップの許可を取ってくる。


「手を握ってもいいか?」


「なでなでもしても?」


 そりゃ私がちゃんと答えだしてない為に正式な恋人じゃないからかもしれないけど……なんていうか、う、初心!そんなユウトさんが可愛く思えてきた。

 いや、頼りがいのある男性ではあるんだけどそういうおねだりをするときにちょっと顔を赤くして照れながら言われるこっちの身になって欲しい。可愛いと思うのは間違ってないと思う。


 この間も夜ご飯に眠らない街の西口にある、厚切りのチャーシューをこれでもかと乗せられているので有名な醤油ラーメンを召喚をした時に知ったのは中太麺がお好きなんだとか。

 ドンピシャな麺にかなり興奮していた。


 そんな様子も可愛いと思えるほどに。

 私が見ようとしてこなかった、ユウトさんの色んな面を少しずつ知る様になって少しずつユウトさんへの想いがじんわりと増えている……気がする。



 新たな発見をしながら数日過ごしていたらカフェが完成した。

 公園横に出来たカフェはテイクアウト専用だからこじんまりとしているが、清潔感のある見た目で女性にはウケるはず。


 料金形式はオクトーバーフェストを参考にした。

 オクトーバーフェストとは元の世界でドイツビールの祭典というのを特定の期間やっているのだが、そこでの注文の仕方が効率的なのだ。

 ・最初の一杯目は「ビールの代金」と「グラス預り金」という二つの料金を支払う。

 ・その後グラスを持って行けば二杯目はビールの代金だけ払えばよい

 ・もう飲まないのであれば空きグラスをお店に持って行くとグラス預り金が返還されるのだ。


 元の世界でのグラス預り金の目的は、割れ物であるグラスの破損防止や使い捨てを抑制するために設けいるシステム。

 現代みたく紙コップのような使い捨てられる便利なものがこの世界に無いため、こちらでグラスというかマグカップを用意して再利用をしていくというものにした。エコでいいよね。

 有名コーヒーショップのタンブラーだと思ってくれていい。違うのは飲み終わった空きマグカップを持って行けば預かり金が返ってくるという事。もちろんマグカップが気に入ったのなら持って帰ってもいい。


 勝手にマグカップが量産されないようマグカップの内側の底にエドナさんが特殊な文様を魔法でつけているので同じものを作るのは難しいから預かり金をねらった詐欺まがいなことは避けれるはず。


 二人の共同作業は楽しく進んでいたらしく作ったマグカップはマァルさんのアイテムボックスに今たんまりあるそうだ。

 オープン記念の期間限定品として星の名がついた微笑んだおばさまが目印のお店のクッキーを提供した。

 一応、クッキーぐらいならこの世界でも作れるだろうからね。期間を過ぎたら他からクッキーを仕入れてもよし、自作しても良しにしておいた。

 どれぐらいのお客さんが来るか想像もつかないけど、念のため沢山マァルさんのアイテムボックスに詰め込んでもらった。


 多種多様がオープンした時もかなり人が来たし念には念を入れておくべきだよね。


誤字報告ありがとうございます!!すみませんお手数をおかけしてます。

そしてブクマもありがとうございます。


コロナの影響でオクトーバーフェストも開催中止になってしまいましたね。来年を楽しみにしたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ