表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

121/160

121.俺の悩み

ユウト視点

 ここ最近タミエさんが忙しそうにしている。ロム爺に建築依頼をしに行ったりモデアに商業ギルド加入の詳細を聞きに行ったりマァルとエドナに要望聞きに行ったり。

 俺と町の人間で作ったあの公園の横にカフェを作るらしい。最近町に人が増えて賑わっているものの冒険者が増えたり商人が増えるのが先行しているため公園は今までと変わらず子供達とその親ぐらいしか現状利用してない。


 まぁ俺としては一人でも使ってくれてるだけで満足なんだが、タミエさんはどうやらあの公園をみんなの憩いの場にしたいらしい。カフェが出来れば子連れだけじゃなく他の層にも来てもらえるはずだと張り切っている。


 カフェがオープンした時用に手軽に食べられる甘い物系のものを一緒に考えたりしてる時間はとても楽しかった。何より頼られているっていうのが嬉しい。


 マァルに先に恋人が出来たことに驚きを隠せないが、俺だってタミエさんに気持ちを伝えたいと思っているんだ。

 ロム爺に頼んだ星々の雫を加工したペンダントはもう出来ている。だいぶ前、そう海に行った時には既に出来ていた。


 キレイな海を見ながらペンダント渡して告白とかベタかもしれないけど、少しでも雰囲気のいい場所で渡せたらいいなと思っていたのに、あの時は他に人もいてもし断られたらとか色々考えすぎて渡せないまま今に至る。


 今度は二人だけで海とか星がきれいに見える場所とかローケーションがいいところに誘いたいが忙しそうにしているタミエさんを誘えないでいた。


 しかし、このままだと本当に渡せないままになってしまうんじゃないかと不安になってきた。どうやって話を切り出そうとずっと考えて、そして考えすぎていたのである日の夕食時にタミエさんに心配された。


「ユウトさん大丈夫ですか?ここ最近何か悩まれているみたいですけど、私に協力できることがあったら何でも言ってくださいね。私なんかいつもユウトさんにメニューのこととか相談させてもらってますし、話すだけでも楽になるかもしれませんから。あ、でも冒険者ギルドの依頼で守秘義務とかで言えないなら言わなくてもいいですからね」


 はぁ、本当気遣いできて優しいなぁタミエさんは。好きだ!

 かっこよく誘うとかそういうのが無理なの自分でもわかってるから当たって砕けろの精神で・・・砕けたくないけど。


「あぁ、心配かけてすまない。ちょっと・・・その・・・うん、まぁ色々とあってな。タミエさんもカフェの準備で忙しそうにしてるけど少し休憩がてらで構わないんだが、今度の営業が無い日に一緒に来てほしいところがあるんだ。ふ、二人だけで・・・どうだろうか」


「わかりました!行きましょう。カフェの企画はだいたい落ち着いてきたので、あとは建物が出来るのを待つだけなんです。そしたら次の営業日の翌日に行きませんか?」


「本当か!?」


 嬉しさのあまり思わず身を乗り出してしまった。正面に座っていたタミエさんがびっくりしている。切羽詰まった感じが出過ぎて恥ずかしい。座りなおしてタミエさんに謝罪をしておく。


「もし、お急ぎでしたらもう夜ですけど今から行きますか?夜だと意味ないですかね?」


 俺の焦り様をみてこんな時間からでも俺の予定に付き合いますよと言ってくれたけど、俺の心の準備が整ってないので次の営業日の翌日でお願いした。


 候補の場所はいくつかあるけど、俺的に一番感動した場所に決めた。それから念のためその場所は少しだが魔物が出るので俺は前日まで魔物を狩り続けてタミエさんの安全を確保した、まぁ正確には俺の告白の邪魔が入らないようになんだが。

 目的の場所から半径30キロほどは魔物は居なくなった。


 そうこうしていたら当日になった。

 かつてないほど緊張をしている。こんなの魔王を討伐しに行ってる最中でもなかった。

 アイテムボックスの中にしっかりと星々の雫のペンダントが入っていることを何度も確認してからタミエさんの家に向かった。


 タミエさんも少し遠出だというのは伝えていたからか、普段よりカバンが膨らんでいる。


「お、おはようタミエさん。きょ、今日はよろしく頼む」


「はい、頑張ります!」


 いや、タミエさんが頑張ることは何もない。俺が頑張るだけなんだ。頑張れ俺。

 テレポートの魔法陣を展開してタミエさんの手を取る。

 くぅ・・・相変わらず小さくて柔い手に感動しながらテレポートした。


 ここ数日何度も足を運んで俺は少し見慣れてしまったが、それでも美しいと思える場所。


 大きな湖なのだが普通の湖と違うところがある。

 湖を囲うようにマングローブのような木が生えているのだが、その木は葉が薄いピンクをしており同様の色素が幹から水に溶けだし湖を桜色に染めている。周りに遮るような高い物が無いため、桜色した湖は日の光を浴びて水面がキラキラと輝いている。


 俺も初めて見た時はしばらく動けなかった。こんなにきれいな場所が有るのかと。

 しかもここは樹海と呼ばれる場所の奥地の為、人が来ることはほぼない。

 それに索敵魔法を先ほどから起動しているが、昨日まで魔物を狩っていただけあって俺達以外に何も反応がない。


 これで誰にも邪魔をされず告白出来るはず!


ふぉ!?

ブクマと評価が増えた!

神々よぉありがとうごじゃいますぅ( ;∀;)


久々のユウトさん回でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ