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119/160

119.二人なら

 あと一押しで引き受けてくれそうだけど何かあるかな。

 そんなところに追いかけっこを終えて、少し息を切らした二人が戻ってきた。


「はぁ・・・オキュイは本当変わらない」


「はぁはぁ・・・そういうエドナも変わらないよぉ。はぁ、見た目もあの頃のままだし・・・」


「そりゃピエニエルフとのハーフだし変わらないのは当然」


 ん?ピエニエルフとハーフって今言った?

 そうすると変わらないの?


「エドナさんはピエニエルフとのハーフなんですか?」


「そう、母がピエニエルフ。父は人間。ピエニエルフはこのぐらいの見た目で成長が止まる。人間からしてみたら子供みたいに見えるかもしれないけど成人してる」


 それであの村で大人を見なかったのか、少年少女しかいないなって思ってたけどそういうことか。

 っていうかそういう理由で人攫いに狙われているってことだよね?


「エドナさんはその・・・人攫い狙われたりとか」


「平気、魔法で撃退できる」


 賢者頼もしい。

 そうだ!マァルさんと両想いならエドナさんと一緒にお店やったらいいんじゃない?変な人が来てもエドナさんなら魔法で撃退できそうだし。

 あ、でもエドナさんの気持ちを考えてなかった。ちゃんと話して決めてもらわないと。


 さきほどまでマァルさんに話していたこの公園に隣接するカフェについて話した。エドナさんがどういう返事をしてくれるのか。


「マァルはお店やりたい?」


「え、あ、うん・・・やってみたいかな」


「じゃあ手伝う」


 その言葉を聞いてマァルさんは決心したみたい。姉妹店の店舗作る為に私はいろいろと動きださなければ。こういう新しい企画をはじめるの楽しい。それに、新しいスタイルの飲食スポットがこの町に出来ることが嬉しい。


 早速ロムオンさんにお願いしよう。

 ロムオンさんがここに住むことが決まってから弟子の方々もこの町に移住し始めている為、町に出来た新しい建物はかなりクオリティが上がっている。


 善は急げとマァルさん達に別れを告げてロムオンさんのところへ。

 ところがどこかに出かけているみたいで会うことが出来なかった。


 日を改めることにして仕方なく家に帰り夕飯時にユウトさんに今日あったことを話した。


「そんなことがあったのか、カフェが出来るのは良いな公園に訪れてくれる人が増えそうだ」


「ですよね!町になって人が増えたから作った公園をみんなの憩いの場として知ってほしいですよね!」


 喜びのあまり食後のデザートに、カフェが出来た時のオープン記念として期間限定であれはどうかこれはどうかと考えてクレープやシュークリームの色々な味を出してユウトさんと大いに盛り上がった。


 次の日は営業日なので普段通り軽い朝礼をして営業を開始したが、だんだんとマァルさんがソワソワし始めた。特にミスをするという訳ではなかったが、何かを気にしている様子。

 お店が普通に運営出来てるから特に注意することなく進めていたら、あるお客様が来てその原因がわかった。


 エドナさんがやって来たのだ。

 そういえばエドナさんはまだ料理召喚のご飯を食べたことが無かったな。是非楽しんでもらいたい。

 メニューの中で何を選ぶのかと座席の行方を見ていれば、本日のメニューで一番高いビーフシチューオムライスを選んでいた。


 これは結構高いので頼む人はあまり居ないのだけど、その注文をマァルさんが受け料金を持ってきた。

 召喚したビーフシチューオムライスを持って行くマァルさんはすごくニコニコしている。


 エドナさんの反応が気になり、他に受けた注文をささっと召喚してキッチンを出て様子を見てみれば、エドナさんが上下にガクガクと大きく震えていた。

 飛び跳ねはしないもののかなり激しい。初めてうちの料理を食べた人間がこういう奇怪な動きをするの理解している常連さん達は生暖かい目で見守ってくれていた。


 喜んでくれているみたいでとても嬉しいし、何よりマァルさんが今までに見たことない笑顔をしている。

 いいね!幸せオーラを垂れ流しているからその温かな感じが周りにも伝染していって今このお店の中全体がすっごくほわほわした良い空気。


 新しく出来るカフェもこんな感じでみんながニコニコ出来るものを提供出来たらいいな。


誤字報告ありがとうございます。

とても助かりました。


ブクマも本当にありがとうございます。


遅くなりすみません。;つД`)

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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