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113.茶葉ください

 家に着くとご両親が晩御飯を作ってくれていた。

 この村ならではのご飯らしく、栗のような風味のするだ円の木のみが入ったパンに、甘味の強い大根みたいな食感の野菜が入ったグラタンっぽいもの、とても香りがいい椎茸みたいなキノコを焼いたもの。


 村の見た目もそうだけど元の世界で言う秋の味覚ざんまいという感じで、どれもこれも本当においしく全体的に素材の甘さが際立つご飯だった。

 食事の際に出されたお茶が、ルイボスティーのようなお茶でほんのりとした香りがアクセントになってとてもどんな料理にでも合いそう。


「このお茶おいしいですね」


「これは、マァルが資料館の管理人さんに分けてもらっているの。私も好きなのよ」


 と嬉しそうに話すお母様をみて、少し照れているマァルさん。

 後でマァルさんにお願いして管理人さんに少し分けてもらえないか聞いてもらおう。


 ご飯を食べ終わり、明日の予定をトゥイさんに確認した。

 現族長さんにきちんとお話しないとまた別の人が探しに来ちゃうかもしれないからね。


「明日は族長さんへのご挨拶というか事情説明があるんですよね?」


「いや、もう話し終わったから帰ろうと思ってるよ」


「え、いつの間に話していたんですか?」


「あれ?説明してなかったっけ、親父が族長なんだ」


 なんですって!!ご両親という話しか聞いておりませんが!!

 メロンパンで買収されてるような感じですけどいいんですか?

 思っていた族長像と違い驚きを隠せない。


 ほぼ一日で予定を終えていたという事になる。

 二日あれば終わると思うってトゥイさんは言っていたけど、余裕で終わっていたんだ。



 翌日、帰る前にどうしてもお茶が欲しくてマァルさんにお願いして、このお茶を作ってる管理人さんと仲が良いというので、分けてもらえないかお願いしにいくことにした。


「僕も管理人さんに話があったから行く予定だったんだけど、ちょっと気難しい人だから分けてもらえるか頼んでみるけど厳しかったらごめんなさい」


 みんなで資料館に行こうと思ったら、トゥイさんは少し用事があるからあとで村の入り口で集合しようねと言ってどこかに向かっていった。


 昨日の資料館に着くとマァルさんは管理人室にまっすぐ向かっていった。

 扉の前に着きノックをしたが全くの無反応だった。もう一度ノックをしたマァルさんは返事も待たずにドアを開けて入って行ってしまった。


 追いかけるように部屋に入れば立派なソファーの上でこれまた少年が爆睡している。


「起きてください」


 とマァルさんは管理人さんの頬っぺたを思いっきりつまんでいた。


「ったぁ~誰だよぉ!ってマァルじゃないか!久しぶりだな!!」


 マァルさんを確認した管理人さんは飛び起きマァルさんに抱き着いている。

 そうだよねトゥイさんを探しにしばらく居なかったわけだもんね。

 しばらくハグをして満足したのかマァルさんを放した管理人さんはこちらに気付き怪訝な顔をした。


「誰だてめぇら」


「この人はタミエさん、兄さんの恋人だよ。こちらはユウトさんここまで来るのに護衛してくれたんだ」


「ほぉ~トゥイのねぇ・・・」


 じろじろと見られながらだが挨拶をすればしっかりと返事をしてくれたから、人間への偏見は少なそう。

 気難しいとマァルさんは言っていたけど普通そうに見えるけどな。


 今日来た理由を述べれば、即断られた。

 勿論タダでじゃなくちゃんと支払いますと言ったが、いくら支払うとかそういう問題じゃないらしい。

 そもそも村にお店という概念がなく、畑仕事をみんなでして食材を山分けしているので誰かから買うということが無い。

 だから茶葉もお金をもらったところでこの村で使うことが出来ないからお金は意味のないものらしい。


 そもそもお茶を渡すのはマァルさんとその家族だけと決めているんだとか。


「マァルだけが俺の収集物について理解を示してくれてるからな、それ以外のやつは信用ならん」


 村の人にも分けてないというレアな茶葉。

 人からの信用は簡単に得られるものじゃないから、今回は諦めようかと思っていたところユウトさんが小声でアドバイスしてくれた。


「俺達が駄目ならマァルに売ってもらえばいいじゃないか?」


 そうだよ!マァルさんもお店をしてみたいと言っていたんだから、お茶屋をやってくれたら私もお茶が手に入って嬉しい、マァルさんも商売を出来る、お互いに利の話じゃない!


 ユウトさんが管理人さんに収集物について話しかけるからその間にマァルに交渉してみたらいいんじゃないかと言ってくれたのでその案にのった。


「あんたがあの展示物を集めてたのか、ちょうどよかった聞きたいことがあったんだ実はアレのなかで俺が気になるやつがあったんだが・・・」


 すぐにユウトさんが話しかけ管理人さんが収集物の話に食いついたのを確認してから、私はマァルさんにこっそりと近づき商売の話を始めた。


「私には管理人さんから信用を得るのは難しそうなので、マァルさんがもらった茶葉を私に売ってもらえませんか?」


「え?」


「マァルさん商売しませんか?私が最初のお客さんです」


 そう微笑めば、意味を理解したマァルさんはパァっと明るくなった。


「ただ問題が一つあって、マァルさんはアイテムボックス持ちだから在庫を運ぶのは問題ないと思うんですけど、うちの町からこの村までが遠いと言うところですね」


「それなら兄さんに頼めばいけるかもしれません」


 てっきりユウトさんに頼むのかと思いきや、トゥイさんに頼むとな。

 それは一体どういうことだろう。


ブクマありがとうございますぅうぅぅ!!

( ;∀;)神々よ


最近肩こりがひどくなってきました。なので肩をグリングリン回す運動をはじめました。

皆様も健康に気を付けてお過ごしくださいませ。

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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