112.とりあえず解決
なんとなく本を読んでるエドナと呼ばれた少女が勇者パーティの一人なんじゃないかなと感じていた。
以前話してもらった図書館に篭ってそうな、っていうか今まさに篭ってるし。
この雑誌について二人の会話を聞いてる限りどうやらエドナさんはユウトさんの言ってることを信じる気がないみたい。
こういう時ってずっと平行線になって話が先に進まないよね。第三者の仲介がないとさ。
私がエドナさんの望む事を答えられるかわからないけど、口を挟ませてもらおう。
端的にしかも唐突にこれが物語だと言ってもダメそうだから少し解説っぽく会話に混ざり、エドナさんの質問を受けつつこの本の内容が魔法に関するものじゃないと伝えると、かなり考え込んでからこの本が魔導書じゃないことを理解してくれた。
「ところであなた誰?」
あ、タイミングがなくて挨拶できてなかった。
「はじめましてタミエと申します。よろしくお願いします」
「私はエドナ。よろしく」
考えてみれば、誰だかわからない私の言葉を何故信用してくれたんだろう。
そう思ったら聞かずにはいられなかった。
「あの私が言ったことどうして信じてくれたんですか?」
「・・・マァルが連れてきた人間だから信用できると思った。会わせたい人ってこの女の人でしょマァル?」
マァルさんへの信用がすごい。それを聞いたユウトさんが眉間にしわを寄せている。
話を振られたマァルさんはきょとんとしてからすこし慌てだした。
「え、あ、えっと・・・」
そういえば、解読を依頼したのはユウトさんにだったなぁ、ってことはマァルさんが合わせたかったのはユウトさんなんだよね。
私が出しゃばってごめん、解決したってことで許して。
「ところでタミエはこの本を知ってるのよね。じゃあ私が気になったこの絵は何の話が書いてあるの?」
見せてもらったページは忍者の話みたいだけど、このページだけじゃわからない。
たしかアニメ化してるはずだったと思うけど、ちゃんと見てないからこの話数だけじゃすべてを語れない。
「ごめんなさい、この本だけじゃわからないんです。この本は週に一回新しいものが発行されていて、この本だけでこのお話を理解するのは難しいんです」
「え、週に一回発行?毎週手に入れないと話がつながらないの?」
「そうなりますね」
あんまり表情筋を動かさない子だなって思っていたのに、現在目も口も盛大に開けている。
この世界で本の出版状況ってどういうのが普通なのか知らないけど、週間で発行しているって確かに衝撃的なのかもしれない。
「じゃあ・・・いつ作品は完成するの?」
「描いてる人次第ですね」
さっきの驚愕の顔は終わりがいつかわからないことへの驚きだったのか。
小さくため息をついたエドナさんは雑誌をもってどこかへ行ってしまった。
取り残された私達も部屋から出ることにした。
マァルさんのここへ来たかった理由も解決したしトゥイさんと合流してお家に戻ることにした。
見るものがなかったのか、トゥイさんは建物の外で待っていてくれた。
「兄さん待たせてごめん。解決したよ」
「そう、よかったじゃん」
「お二人も来てくれてありがとうございます」
帰りながらエドナさんとの関係を聞いてみた。
「僕この村であんまり役に立つこと無いからみんなの邪魔にならないようにいつもあそこで本を読んで過ごしてたんだ。あそこの管理人さんはこんな僕でも仲良くしてくれてて。そしたら5年前ぐらいだったかな、管理人さんがエドナさんを連れてきたんだ。それで知り合ったんだよ。最初は無視されたりしてたんだけど、少しずつ話すようになったんだ」
ほんのりと頬を赤らめながら話すマァルさん。
こ、これはキュンキュンしてるやつですか!!かぁわいいい!!
青春だね!いいね!
おばちゃんめっちゃ応援したくなるよ!!
それでそれで?と話を促せば、どうやら解読のお手伝いをし始めたとか。
一緒にここはこういう事が書いてあるかもとかを考えてる時間が楽しかったみたいで、恋する顔になっておりまして、おばちゃんめっちゃニヤニヤしちゃいました。
その時にあの雑誌の元の持ち主は勇者が持っていたということを聞いて、お兄さん探しのついでに勇者にも会えたら解読をしてもらおうと思っていたらしい。
お兄さんを探していたら偶然あの店に来て勇者に出会えて嬉しかっただろうなと一人勝手に盛り上がっていたらトゥイさんたちの家に着いた。
ブクマああああああああああ!!!
300になってるぅぅぅぅ!!
ありがとうございますぅぅぅぅ!!
え、めっちゃうれしいめちゃ嬉しい。
本当に素敵な神が300も・・・感謝しか
ありがとうございますぅぅぅぅ( ;∀;)




