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110.賢者

ユウトさん視点

 ある日珍しくトゥイと弟のマァルが俺の家に来た。

 そこでトゥイから話を持ち掛けられテレポートするまではいい、だがタミエさんに恋人役をやってもらう予定と言っていたのは気に食わない。

 タミエさんの優しさに付け込んでそんな依頼をするなんてうらやま・・じゃない、なんて図々しい奴なのかと。


 普通に実家に帰って族長になる気はないって言えばいいだろうと反論したが、理由もなく断ることが出来ないらしい。

 それなら冒険者として頼られているとかでもいいだろと言ったら冒険者なんて他にもたくさんいるだろうって返されてしまうとか。なんとか理由をつけて族長にしたがるはずだと言う。


 人間の恋人が出来て村に居られないというのが一番手っ取り早いと言うが、それならオキュイでもって言いかけてやめた。あいつは金が動かないとやらないな。レイアもそういうのは向かない。

 駄目だ。俺の周りにいる女性で頼れるのはタミエさんぐらいしか思い浮かばない。トゥイもそうなのだろう。


 無理やり恋人役やらせたら怒るからなと口酸っぱく言ったが、まぁタミエさんは優しいから引き受けちゃうんだろうな。

 案の定タミエさんは恋人役を引き受けて村に行くことになった。


 勇者をやっていたからと言ってすべての村や町に滞在したことがあるわけもなく、今回行くトゥイの村は知らない。そもそもテレポートできるのは俺が知っている場所に限られる。だから事前にトゥイに正確な場所を教えてもらう必要がある。俺が旅をした中で覚えている場所で、行ったことのないトゥイの村の近くの場所にまずはテレポートして、そこから村まで歩いて下見に行くことになったんだが、中々に遠かった。


 俺が一人で行くなら身体強化して走ればもう少し早く行けるだろうが道案内をしてくれるトゥイの歩調に合わせないといけないから一日で終わらなかった。

 数日かけてトゥイの村の近くまで記憶し準備を終えた。こんな距離をタミエさんに歩かせるわけにはいかないから下見しておいて本当によかった。


 初めて来たトゥイの村はすごい結界で守れており、普通にはこの村にたどり着けないだろう。

 しかも景色の彩りが豊かでとても美しかった。色んな所を見て来てきたがこの村は五本の指に入るだろう。


 タミエさんも()()()()恋人のふりをしなければならないから、俺もなるべく護衛に徹していた。


 トゥイの両親もこれと言って付き合っている証拠を見せろとか言ってくることなく普通にメロンパンを食べただけで許可が下りた。

 色々といちゃもんをつけてくるとか言ってたけど、メロンパンだけ持ってきたらよかったんじゃないか?


 適当に話終えると、村を見ることになった。

 マァルとは付き合いは短いが、感じ悪くヒソヒソ言っている奴らを少し懲らしめてやりたい。


 そんなマァルが行きたいところがあると言うからついて行けば、資料館みたいなところで元の世界の物に出会うなんて。

 全体的に使えそうなものは無いが、ゲーム機を見て昔を懐かしむ。

 俺はテレビゲームが好きだった。RPGやFPS、アクションもシミュレーションもなんでもやっていた。


 だから俺の世代ではないけど、昔懐かしのモノクロ画面の持ち運び式携帯ゲームを見たら無性にやりたくなった。・・・もう叶わないけど。


 タミエさんも少しはゲームで遊んでいたみたいで、俺は嬉しくなって俺が居なくなってから10年経っているであろう元の世界にはどんな新しいゲーム機が出ているのかとワクワクして聞けば、衝撃的事実が発覚した。

 元の世界は俺が居なくなってからたったの一年しかたっていないという。


 そりゃ戻れねぇよな、向こうは一年しかたってないのに十年分老け込んだ俺が向こうに居られる場所なんてない。

 こういう具体的なことをちゃんとあの女神は説明しろよ。

 説明されたところでどうこうできる問題でもないけど気持ちのつけようがあるんだから。


 そこにマァルが俺達を呼びに来た。なんでも見せたいものがあるとか。

 ついて行った先には見知った顔が居て思わず名前がでた。


「エドナか?」


 一瞥したアイツの顔をみて確信した。

 間違いなく魔王討伐パーティの一人、賢者のエドナだと。

 そしてあいつが今読んでいる本は俺からまきあげた週刊少年雑誌だということも俺は理解した。


 俺が転移した時、実はコンビニであの雑誌を買って帰っている途中だった。

 やっと家の前に付きカギを開けて家に入れば突然目の前が真っ白くなるほどの光に包まれ思わず目を瞑ったらあとはお察しの通り。


 何としても元の世界に帰るんだ!あの雑誌の続きを読むんだ!と心の支えに魔王を討伐をがんばったのだ。


 既にレイア・オキュイ・エドナが仲間になって魔王城が近くなって敵からの攻撃も酷くなっていたころ、心の支えである雑誌を開いているのを本好きのエドナに見られ色々あってアイツに取られたのだ。


 それがまさかこんなところにいるなんてどうやってこの村に入ったんだ?

 まさかあの結界破ったのか?

ふぉおおおおおおおおお!!

ブクマうれしぃぃい!!


楽しんでいただけるように執筆頑張りますです!!

タイトルつけ忘れててすみません。

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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