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109/160

109.時間の流れ

 マァルさんについて歩いた先には、今までが木でできた建物ばかりだったのに場にそぐわない石造りの大きな建物があった。

 蔦が壁を半分ほど覆っているし、日当たりの問題かもしれないけどこの辺だけ薄暗い。個人的感想を言うなら儀式でもしてそうな怪しげな感じだ。


 実際この辺には村の人たちが全然居ない。

 マァルさんはそのままこの建物に入っていく。


 トゥイさんにここが何か聞いてみた。


「図書館みたいなもんかな。主に本だけど何に使うかわからない珍しいものとかも展示されてるよ」


 ふむふむ図書館と博物館を足した建物なのね。


 中に入ると思いの外手入れがされており綺麗だった。

 トゥイさんの言った通り本が棚にぎっしりと詰まっている。


 マァルさんがどこに行ったのかさっぱり分からず適当に中を巡った。


 本のタイトルは様々で、魔法に関するもの・大陸の歴史・童話っぽいもの、他にも色々あった。

 考えてみたら私はユウトさんや周りの人達から教えてもらった事しか知らない。自分でしっかり調べ物をしてない。


 そりゃこの世界の常識も足りないままだよね、勉強不足なんだもん。

 トーン町の近くに図書館あるかな?今度時間ある時ユウトさんに聞いてみよ。


 二階には噂の何に使うかわからないものの展示がされているので見に行った。

 はじめのうちは、たしかによくわからない石版とか歯車のようなもの、だったのだけれど途中から見知ったものがあった。


 自転車のサドルだけ

 テレビのリモコン

 製氷皿

 パソコンのマウス

 ひと昔前の持ち運び式携帯ゲーム機


 ほかにも色々とあり、大きいものでは洗濯機があった。

 ユウトさんを召喚したと女神は言っていたけど、その一回だけじゃない?

 その前にも召喚された人がいたの?それとも物だけ?


 確かにこの世界の人達からしたら何に使うかわからないものだし、そもそもこれ単体じゃ使えるものがない。


 ユウトさんもこの展示物たちに驚きを隠せていない。

 世代で言えば知っているはずのゲーム機の前でユウトさんが立ち止まっている。


「立ち止まって見てるってことは世代ですか?」


「あれって液晶がモノクロのやつだろ?俺の世代はカラーだったよ」


 ん?私と同い年なんだよね?たしか十年前に召喚された時が28歳だって言ってたけど。

 モノクロのやつとカラーのやつって確か十年ぐらい違っていたはず。カラーが出る前に軽量バージョンがあったはずだし。

 私と同い年ならモノクロのやつが世代じゃないの?


「タミエさんはゲームとかしたりしてたか?」


「少しだけです。有名タイトルしかやったことありませんよ」


「俺、結構ゲーム好きで据え置き型もいっぱい持っててさ。ここに来る前の最新が4だったんだけど、たあれから十年経ってたら5とかもしかしたら6とかまで出てたりするのかなぁ。タミエさんが来る前の最新ってわかるか?」


 お、おかしい。私が呼び出された時も最新は4だった。

 もしや、時間の流れが違うの!?


「私の時も最新は4でしたよ。あの…つかぬ事聞きますけど、ユウトさんがここに呼び出されたのって元の世界で何年でした?」


 ユウトさんからの回答は恐ろしい物だった。

 私が呼び出される一年前だったのだ。


 元の世界での一年は、この世界での十年。驚愕の事実。

 元の世界の時間で計算すればユウトさんは年下じゃああああ!


 うっわ軽くショック。地味にショック。っていうか色々衝撃的過ぎる。

 そうなんだ・・・勝手に親近感覚えてたけどこれからは改めます。

 そりゃ戻れないよね元の世界、時間の流れが違うんだもん。


「タミエさんどうした?それが何か問題か?」


 私の中だけで自己完結してユウトさんに何も返せてなかった。

 言うべき・・・だよね。


「実は・・・」


 私が転移してきた年を伝えるとユウトさんもそりゃ驚いていた。

 まさかこの村でそんなことに気づかされることになるなんて。

 二人して驚き固まっていたら後ろから声をかけられた。


「ここに居たんだ、ユウトさんタミエさん。あのね見て欲しい物があるんだ。こっちに来てもらえる?」


 マァルさんが探してきてくれた。

 私達に見せたいものって何だろう。こちらとしてはここの展示物を見せてもらったからかなり収穫があったんだけど。


 マァルさんの後に続いて一階へ降り、先ほど気づかなかった奥まったところに扉があり、マァルさんはその扉を開けると、厳重に保管されているいくつかの本があった。


 そして、熱心に分厚い本を読んでいる一人の少女がいた。


「エドナか?」


 隣にいたユウトさんがポツリと零した。エドナと呼ばれたショートカットの少女はこちらを一瞥するとすぐに本に視線を戻した。


「あれ?ユウトさんはエドナさんのこと知ってるんですか?」


 マァルさんは目を丸くしながら訊ね、ユウトさんは「あぁ」と答えた。


「落ちこぼれの僕でも少し役に立てることがあって、でもこれが正解かどうかわからないから。ユウトさんお願いします。アレの解読を手伝ってもらえませんか?」


 マァルさんが指さす先には少女が読んでいた分厚い本。

 私じゃ何の役にも立てないだろうけど近づくと見覚えのあるものだった。


 これ、週刊少年雑誌じゃん!


ブクマありがとうございます!!感想もめっちゃ嬉しいです!!


キーボード無事買えました('◇')ゞ

ただ、ちょっとキーの配列違いを買ってしまって、しょぼんとしてます。


何で@がそこなんだよ!!って気持ちです。

でも、自業自得なので新しい配列覚えます。


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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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