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106.トゥイのお願い

 騒動があってしばらくは町中で噂になっていた。


「トゥイの弟に手を出したやつらは裁きを受けた」


 ここまではまぁ事実だからいいけれど、他の町から来た人達は、


「『多種多様』にちょっかいを出すと死ぬ」

「店員に必要以上に話しかけると目を潰される」

「軍隊が攻めても潰せない鉄壁の守りの店」


 などなど尾ひれはひれがついた噂が広がっているみたいで、どんな店なんだと逆に客足が増えた。

 従業員も増えたことで今まで以上にサービスの提供がスムーズになり、リピーターも増えてお店はとても安泰だ。


 それに魔除けプレートと石碑がありますからね。この間みたいな騒動はめったに起こらない。



 営業の無い日、洗濯物を干していたらトゥイさんとマァルさんが二人でユウトさんの家から出てきたので声をかけた。


「こんにちは、トゥイさんマァルさん。今日はどうしたんですか?」


「あぁ、ユウトさんとタミエさんにちょっと頼みごとをしに来たんだ」


 私にも?なんだろう。


「タミエさん一緒に僕らの村に来て欲しいんだ」


 え!?ついにトゥイさん村の人達に話をつけに行く気になったの!?急にどうして。


「色々兄弟で話す時間が出来て考えさせられたっていうか、マァルにやりたいことがあるっていうから僕の問題はさっさと片付けた方がいいと思ってね」


 確かに問題は長引かせるより早めにこなしてしまうほうがいいよね。

 二人にはいつも営業で助けられてますから、私に協力できることがあれば何でもしようじゃありませんか!


「わかりました!早く問題が解決するように私も微力ながらお手伝いしますね!!」


「ありがとうタミエさん!」


「村に一緒について行って何をしたらいいですか?」


 トゥイさんに一歩距離を縮められ、私の両手を包み込むようにするとじっと見つめてきた。


「恋人のふりしてもらいたいんだ」


 はい?恋人のふり?それが役に立つ・・・の?

 にっこりと微笑んでるトゥイさんは美少年すぎて眩しい。あ、でも100歳過ぎてるんだった。少年なのか?


「ミステイストを追跡した時と変わらないよ。そんな難しく考えなくても平気平気」


 確かにあの時も恋人のふりしてた。あの時の樹ドンはびっくりした・・・って思いだしたら恥ずかしい!

 でも、トゥイさんは難しく考えなくていいよって言ってたから大丈夫・・・かな?


「いつ行くんですか?」


「ちょっと準備が必要だから、準備出来たら知らせるね」


 そう言って町の方へ帰って行った。


 その日の夕食の時間ユウトさんはすっごくソワソワしていた。そういえばトゥイさん達がお願いしに来てたからユウトさんにも何かしら頼みごとをしたんだよね。それでソワソワしてるのかな。


 空腹だと頭働かないからとりあえず食事にしないとね。

 今日は温かいヤサイという名の食べ放題でおなじみの店のすき焼きを召喚!

 そしてずっと前に依頼をしててようやく火加減の調節が出来るようになった持ち運び式コンロ!


 本当は焼肉用だから鍋底と合ってないけど実験も兼ねて、すき焼きだぁ~!

 写真を撮った時は既に野菜や豆腐を入れ終わり、火が通るのを待っている状態。

 熱々のお鍋をコンロの上に移動させてコンロを点火。


 徐々に煮立ってきたお鍋に、今度は肉だけの写真を召喚して各自好きなタイミングでお肉を投入するスタイルですき焼きを楽しむことに。


 残念なことを一つ上げるとするなら、それはつけタマゴが無いこと。

 タマゴ単品で写真を撮ってないし、あっても温泉卵ぐらいなのだ。


 まぁすき焼きのタレ味だけでもおいしいし、代わりに便利に使わせてもらっている私の手料理のタマゴかけご飯で食べれば、まぁ似たような味になるよね。

 焼き鮭が出てきちゃうけど仕方ない。


 久々のすき焼きは最高だった。

 味のしみこんだ豆腐やネギ、春菊に椎茸。そうそうこの味なんですよ。

 タマゴかけご飯との相性も抜群で幸せ!!


 お肉のお替りをしたり、まさかまさかのご飯のお替りまで珍しくしてしまい私はお腹がはちきれそう。

 腹八分目でやめておけばよかった。

 でも久々のすき焼きがおいしすぎるのがいけない。


 食休みをしつつ雑談をして少し会話が途切れた時に、ユウトさんが質問してきた。


「タミエさんも今日トゥイからお願い事されただろ?その・・・め、迷惑とか思ってるなら断ってもいいんじゃないか?」


 気遣っていただいて嬉しい。本当ユウトさんは優しいなぁ。そりゃお芝居は得意かと言われればそんなに得意じゃないからトゥイさんが望むように出来るかは怪しい。それでも出来ることはしたいと思っているんです。


「いえ、あの二人にはいつもお世話になっていますから、私で役に立てるなら頑張ります。それに『仲間を助けるのに理由がいるのかい?』って名言を実行するまでです」


「それって・・・あの有名な・・・アレ?」


 ユウトさんも知ってるんだ!と少しテンションをあげたけど、お腹が苦しくて盛り上がれなかったのは残念。自分のばかぁ!何珍しく食べ過ぎてるのよぉぉぉ!!


誤字報告ありがとうございます!!

本当に助かりました( ;∀;)お手数をおかけしてすみません。


それからブクマや評価もありがとうございます!!


自分でご飯もの書いておいてなんですが、自粛自粛でご飯食べに行けなくて、自分自身に飯テロされててちょっとしょんぼりしてます。


私の自炊はダークマターが出来ちゃうから・・・。

美味しいご飯食べたいよぉ。

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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