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104.才能あるね

 いつものように各料理毎テーブルが分けられているので、配膳はスムーズに進んでいた。

 緊張していたマァルさんも何度も配膳しているうちに余計な力が抜けてかなりスムーズに配膳が出来ている。

 しかもあれだけ緊張していたのが嘘みたいに周りがしっかり見えているみたいでお水のお替りを率先して行っていた。

 さりげなくゴザレスさんもフォローに入ってくれていて、少し心配で様子見ながら召喚してたけどこれなら安心できる。


 特にこれと言った問題もなく営業が終わり、やり切ったマァルさんはそれもう後光がさすかの如く穏やかな笑顔だった。


 うちのお店恒例の仕事後のご飯タイムも今回は初仕事だったマァルさんに希望を聞いてみたらパン系の何かがいいとリクエストをいただいた。もしかするとこの間のクロックムッシュが気に入ってるのかな?


 しかし、パン系は他にも色々あるので揚げパンとか珍しいんじゃないかと思って出してみれば、白目をむいて固まってしまった。

 感動を顔に出してくれてとても分かりやすくてありがたいけど、せっかくの可愛い顔を台無しにするのはもったいない。そんなところ兄弟よく似ているならもしかするとご両親もこんな感じなんだろうか。


 食事を終えて解散し初日の営業は難なく終わった。


 それからしばらく営業を重ねて、マァルさんはすっかり接客が板についてきた。

 お客さんたちにも顔を覚えてもらい町でもよくしてもらっているらしい。

 すごくこの町に馴染んでいる。


 そしてそれから三か月ほど時間が経ち、ユウトさん・ゴザレスさん・トゥイさん・マァルさん・オキュイさんで営業するのが当たり前になっていた。

 ただ、マァルさんは少ししたら村に帰らなければいけないと言っていたけどいつ頃なんだろう。

 別に帰って欲しいわけじゃなくて、マァルさんが村に帰らないことで村人さん達とより拗れてしまうんじゃないだろうか。


 ある営業日に心配になって帰り際のマァルさんを引き留めて確認してみた。


「マァルさんちょっといいですか?」


「はい」


「マァルさんしばらくしたら村に帰られてしまうって言ってましたけど、いつ頃なんでしょうか?」


「そうですね、あと三年ぐらいしかここで働けそうにないです」


 少しとは一体。

 三年って少しじゃないじゃん。

 いやこっちとしては助かるのでありがたいですよ、えぇ。


 よくある異世界転生ものってそういえばエルフって長寿だったりするけど、もしかしてピエニエルフも長寿ってこと?そうなると三年って少しなのかも。ってことはマァルさん何歳なの?

 私はてっきりトゥイさんが15歳ぐらい見えたから、弟って言ってたし12歳ぐらいかと思っていたけど……。


「そうですか三年後がさみしくなっちゃいますね。ところで今更なんですけど、マァルさんのお歳を聞いていいですか?」


「僕は今年でちょうど100歳です」


 あぁやっぱりね、そういう感じですか。

 そうなるとトゥイさんはお兄さんだから100歳オーバーなんですね。

 見えなぁい!!全然常識が違いすぎて年相応に見えなぁい!!いや、ピエニエルフにとっては普通のことなのかもしれないけど。


 100歳で私から見て見た目12歳ぐらいに見えるってことは二人のご両親とかは200歳とかいってそうだなぁ、寿命がどれぐらいあるかわからないからもっと年上かもしれない。


 とにかく衝撃的事実を知って驚きを隠せない。

 マァルさんの村の被害はすぐやってくることはなさそうだから安心した。



 その矢先に問題が起きた。


 うちの店はどんな人でもきちんと並んでお金さえ払ってくれればどんな人でも相手に商売をしていた。


 私はキッチンで普段通り召喚をしていてリビングがなんかざわついているなぁと思っていたけど、まさかガラの悪い人たちが来ているとは思っていなかった。


 注文を受けている物を召喚し終わるぐらいにキッチン入り口から人が転がり込んできた。

 すっかり油断していた私はユウトさんかなと思って振り向いたら、マァルさんだった。

 光の玉から料理がポンと出てきたところをばっちり見られた。


 お互いに目を合わせ口をパクパクさせていた。

 あ、しまったそう言えばキッチンに入るの禁止って言いそびれてた!!


「ど、どうして?」


「あ、あの……その……」


 見られたものは記憶を消すなんてこと出来ないから、動揺してて言葉になっていないマァルさんを落ち着かせてから事情をきけば、やってきたゴロツキ達は接客をしていたマァルさんのことを、はじめは下卑た笑みを浮かべながら全身をなめるかのように上から下まで見ていただけだったのだが、接客のためそばを通った時に腕を掴まれそうになったところをユウトさんが制してくれたらしい。


 そしてそのまま下がれと言われてキッチンに下がってきたという。


 マァルさんが無事でよかった。

 考えてみればいままでよくこういう変なのが来なかったなぁという感じだ。貴族とか偉そうにしてくるタイプはよく見てきたけど。


 なんでマァルさんのことを掴もうとしたのか、もしかしてマァルさんがピエニエルフだとバレた?でも耳は普段髪の毛で隠れているし、バレるようなことは無いと思うんだけど町でふいにどこかで見られたのかもしれない。

 何にしてもうちの従業員に手を出すなんて許せない。

 正直ゴロツキ達については勇者であるユウトさんや魔王の右腕と呼ばれていたゴザレスさんがいるから二人が負けることはない。むしろとっつかまえて欲しいぐらいだ。


「あの、タミエさんの料理って……」


 そうだった!マァルさんに見られたんだった!


遅くなってごめんなさい!!

そしてブクマありがとうございます。


なんとか毎日続けられるよう頑張っておりますが、時間が不定期になってしまって申し訳ないです。

(´Д⊂ヽ


10時に上がってなかったら、活動報告を見ていただけると、あぁコイツぽんこつなんだなって状況がわかるかもしれません。

お手数をおかけしてます。

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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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