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100/160

100.次の約束

 トゥイさんのおかげで場の空気が良くなり、ゴザレスさんとレイアさんもガシッと握手をしていい笑みを浮かべている。

 良かった良かったと思ったら早速爆弾発言が飛んできた。


「食後の運動がてら戦わないか?」


 レイアさん今食べたばっかりだよ!?食休みをしましょうよ!


「いいぞ。ユウト剣あるか?」


「ったくしょうがねぇな。ほらよ」


 アイテムボックスからロングソードを取り出しゴザレスさんに向かって放り投げた。


「お前らここじゃなくて奥地でやれよ、せっかく張ったテント崩されたくねぇ」


 二人とも手をひらひらと振って森の奥の方へ行ってしまった。

 元気だなぁと精神年齢おばちゃんの私は見守ることしか出来なかった。


 この場に残っているユウトさんトゥイさん兄弟、オキュイさんと私で雑談をしていたらドーン!という大きい音が響き渡りほんの少し地面が揺れた気がする。

 この島に小さいけど山はあるが噴火した様子はなく、間違いなく二人が戦ったことによる衝撃波的なものなんだと思う。


 ユウトさんはため息をついてオキュイさんに念のためバリアを張る様に指示すると、もう張ったと阿吽の呼吸で守りが出来ていた。


 戦っているとこを目にしたことがあるのはトゥイさんだけだからどんなことしたら今みたいな音が出るのか全く想像できないけど、魔王討伐パーティのメンバーVS魔王の右腕が戦うとバトルマンガよろしくハチャメチャな音が押し寄せてくるんですね。勉強になります。


 数度激しい音が鳴り響いたがしばらくすると音がやみ落ち着いた。

 やがて帰ってきた二人は満足そうな顔して帰ってきた。


「いや~いい運動になった!久々にちゃんと戦えたよ!今までのやつらは弱すぎて全然手ごたえが無かったからな」


「さすが魔王討伐メンバーだな、こりゃ魔王軍も苦戦しただろうなぁ。俺も久々にちゃんと運動できたぜ」


「ゴザレス、今度はユウトから借りた武器ではなくあんたの得意武器でやろう!」


「わかった、装備を整えた状態でやろう」


 ガシッと再び握手を交わす二人はこの短時間でとても仲良くなっているみたい。

 まぁお互い同意の上で戦ってるからいいんだよね。

 ある意味真剣をつかった稽古みたいな感じなんだよね本人達からすると。


 休むための準備をしてると


「タミエさんちょっといいか?」


 今度はユウトさんに呼び出されて二人で浜辺まで歩いた。


「今日は騒がしくなってごめんな。俺がみんなを誘ったから何だかバタついちまって」


「いえ!元はと言えば私が皆さんの前で海行くんですか?って聞いたのがきっかけですし。みんなで来れて楽しいです。普段見られない一面が見れたので。凄いですよね皆さん野営も手馴れていらっしゃるし」


「そこはまぁ経験の差だな。でも野営よりちゃんと宿に泊まれる方が断然いい。そういえば海はどうだった?」


「はい、とてもきれいです。私が元の世界で見てきた海とは比べ物にならないぐらいきれいです」


「それはよかった。……今度連れていきたい場所があるんだ。この海もきれいだけど、そこは元の世界にはない海なんだ。気に入ってくれると思う」


 どんな海だろう。そういえば元の世界にも青い洞窟とかあったけどそういうやつかな?

 めっちゃ見てみたい!


「その時はその……落ち着いてゆっくり見れるように、ふ、二人だけで行かないか?」


 みんなでワイワイするもの楽しいけど、まったり眺めるのも良いよね。

 今日だって元々二人の予定だったわけだし落ち着いてきれいな海を見せてもらおう。


「はい、よろしくお願いします!」


 テントの辺りに戻るまでにユウトさんが小さくガッツポーズしていたことを私は知らなかった。

 焚火の辺りにもどり、火の番をしていたトゥイさん兄弟に就寝の挨拶をして、それぞれテントに入った。

 女子テントではすでにオキュイさんとレイアさんがゴロンとリラックスモード。


「あ、タミィおかえりぃ~」


 中は思っていたよりきれいで、三人だとちょっと狭いけど二人ぐらいなら余裕な感じだ。

 すこし詰めてもらって三人で川の字を作ってさて寝ようとした。何故かテンションの上がっているオキュイさん。


「こうやってレイアと一緒にテントで寝るの久々だねぇ」


「そうだな」


「タミィはテントで寝るのは初めて?」


「あ、はい。なんか不思議な気分です」


 ふふふと笑いをこぼすオキュイさん、なんか変なこと言ったかな?


「それではこれから女子会をはじめまぁす」


 な、なんですって!?

 これから寝るんじゃないの?

 修学旅行のノリってやつですか!?


「まずは私からぁ。レイアと出会った時の思い出でも話そうかなぁ」


「懐かしいなぁ~」


 楽しそうに会話してるけど、ご、ごめんなさい!久々の海ではしゃぎ過ぎてもう瞼を開けていられないです。

 少しぐらい抗ったけど意識を手放してしまい結局二人がどんな出会いの思い出があったのか、まったく頭に入らなかった。


記念すべき100話ですが、普段通りのまったエピソード。

見に来ていただきありがとうございます。


そして、明日の更新ですが・・・ごめんなさい!

諸事情(FF7R発売)の為更新できないかもしれません。

本当にごめんなさい。


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●●短編書いてみました。●●
お時間あったら是非どうぞ。

四十肩賢者のダークトランス
……ダークトランスとか厨二感溢れてる気がする。
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