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お呼びでない!女神さま☆ #6
聞けばあの娘は、あの時、僕が現世とお別れしたあの日に、同じタイミングであの世へ旅だった。
───ハズだったのだが、
あの娘は僕に相当な恨みがあるようで、こっちの世界、ブロッサム ガーデンまで付いてきたらしい。
何故僕に恨みがあるのかと言うと..
あの娘によれば、僕が交通事故を起こしたあの時、対向車線を走っていて、僕が衝突して大破させてしまった車の運転手が、あの娘だったらしい..
彼女はまだ若く、二十歳を迎えたばかりで、短大を出て、春からは新入社員として社会デビューする予定だったそうな..
つまり、そんな若い、まさにこれからって時の女の子の命を、僕は奪ってしまったのだ..。
僕自身は、事故の瞬間あまりに突然な出来事だった為、記憶が全くなかった。
そのため、そんな事を告げられても、記憶がハッキリしないせいか、最初は半信半疑で混乱状態だったが.. やがて罪の意識にかられていった。
─────とはいえ、命を落とした後、この夢のような楽園で、
こんなヤツの言いなりは、もう懲り懲りだ。
気付けば、彼女が登場したあの日から、数日が経っていた。