お呼びでない!女神さま☆ #5
───だが、しばらく極楽な日々が続いたある時、突如としてその平和は崩された───。
『見つけた。あいつが..神様ねぇ..』
──────。
乃々『おはようございます。神様♪ 今日は何をしますか?』
神様『おはよう。 今日は、レジャー施設でも作ろうか♪ プールや温泉なんか作って、皆が有意義に遊べるようにしよう。』
乃々『それは素晴らしい提案ですね♪ 楽しみです!』
『レジャー施設を作る』なんて言っても、ネット世界とほぼ直結しているこの世界は、どこかのサイトやブログから画像や動画をコピーし、貼り付けすれば、その施設と同じ空間を再現出来る。
そう、いとも簡単に楽園を作る事が出来、その中で好きな女の子達と過ごす。これはそういうゲームだ。
神様『───ってあれ? ネットに接続出来ない。』
乃々『どうしたんですか!? 神様? こんな事態は初めてですね。』
『あらあら、これは大変ですね、神様。』
神様『ん? 君は..誰だ?』
全く見ず知らずの女の子が、突然目の前に現れた。
ここは僕が作ったゲーム世界だから、僕が知らないキャラクターなんて存在するハズないのに..。
『フフフッ..』
乃々『あなたは..あなたは一体、誰なんですか!?』
『今日から私は、この世界の女神! そんなちんけな神様なんかより上等な..上質な..とにかく、すんごい女神だ!』
神様『あの娘..何言ってんだ?』
乃々『神様、どうしましょう..あの娘、あんな事言ってますが..』
神様『んー..放っておこう! なんだかあの娘、頭悪そうだし』
女神?『何ー!? 誰がおバカさんだー!?』
神様『いや、バカとは言ってねぇよ。』
女神?『一緒だろぅが! 貴様が私を愚弄するなど許さん。』
女神?『貴様には、これ以上ない恨みがある! この無念、晴らさでおくべきかー!!』
神様『はぁ? 僕が何したって言うんだ!?』