お呼びでない!女神さま☆ #2
幼い頃から、アニメ好き。 ゲームも大好きで、学校帰りには毎日直帰で、一人でゲームばかりしていた。
そのためか、友達と遊ぶ事はほとんどなく、大人になっても、コミュニケーション能力はほぼ皆無。
人間関係が面倒で嫌で、サラリーマンになっても、インドア且つオタクな日々は続いていた。
気付けば、三十路も過ぎていた。けれども、ゲーム愛。そして、萌えキャラ愛は変わらず健在している。
もちろん、結婚はおろか、彼女もいない。
世間はこんな自分をどう思うか、知ったこっちゃない。
────そんな僕は、ある時ゲームを作った。
好きなアニメ、ゲームのお気に入りキャラを、イラストから全て再現し、自分の意のままに操作。
さすがに男だし、声優の声真似は不可能。なので、PCソフト、アプリを駆使し、出来るだけ本物に近づけた。
何か月にも渡り、完全したゲーム。
それはまさに楽園。 可愛い女の子がいっぱいの、ハーレム的ギャルゲー。──まずまずの完成度と言えよう。
だが、某有名な会社の人気ゲーム、アニメのキャラを勝手に使用しているため、著作権やらいろいろな問題がある。
そのため、世には出せない。
結果、僕だけが遊べる僕だけのゲームなのである。
今日も、仕事終わったら、早速ログインしよう。
可愛いあの娘達が待ってる───。
仕事が終わって、意気揚々とテンション高めで車に乗り、家路に着いたある日。
──────ガシャーン!!
それは突然の交通事故。
僕は三十路を過ぎてまもなく、その命を落としたらしい───。