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無限航路の旅の途中で  作者: バハムート
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初任務

僕は、原付バイクにまたがり… 或る道を走っていた。


僕の任務は、道路交通法違反であり、殺人罪になる。


それを、理解しての初任務である。


上官の命令は、絶対である。


僕達、アンドロイドは神様を頂点とした組織になっている。


そして、神様の命令を受けた上官は、神様の命令に等しいのである。


僕は、原付バイクのスピードを徐々に上げて行く。


躊躇もない、有るとすれば、もっと面白い仕事がいいなと想うだけである… 


もしかしたら、嫌だと云う気持ちの一つなのかもしれない。


これが、躊躇というものなのかもしれない。


そういう、悟りに辿りつきつつ… 


僕は、道路交通法違反である70キロまでスピードを上げて行く。


風の音が、うるさい。


ヘルメットを被ってはいるが… 


耳と言う、部品から音が入って来る仕組みになっている。


うるさくて仕方がない。


耳から聞こえるボリュームを落として、時計を確認し時間を見る。


時刻は、19時49分26秒にこの道路を横切る人物。


僕は、その人物を暗殺する仕事を命じられたのである。


神様が、僕に命じたのであって。


僕は、それに従うだけの簡単なお仕事である。


ターゲットとの距離が縮まる。


相手は、僕と同じ年の7歳の未来の地球の救世主である。


地球は、滅ぼすものだと僕のAIはそう言っている。


僕のAIと神様の考えが一致しているのである。


僕は、神様は偉大なりと想うだけだった。 


神様の命令に、従う事に今は躊躇も何もないのである。




そして、僕と救世主は夜空を新月の夜の夜空を、舞った。


僕は、空中で一回転して地面に着地した。


未来の地球の救世主は、電信柱に頭を直撃させ即死だった。


僕は、任務を完了した。


僕は、原付バイクにまたがり、その場を後にした。


帰り道で、僕は鼻歌を歌っていた。


神様が、褒めてくれるのをAIが考えていた。


そう言う時は、鼻歌を歌うモノだとインプットされていたからである。




僕は、秘密基地に無事辿りつき。上官に報告した。


「任務を終え、ただいま戻りました」


「バカ者が!!!」


凄い、剣幕の上官がそこにいた。


話によると、それは救世主ではなく、クローンだと云う事だった。


僕は、救世主ではなくクローンを暗殺してしまった様なのである。


そのあと、上官にこっぴどく怒られたのは言うまでもない。


今回の任務は、地球の救世主を暗殺する事だった。


現代人に、紛れて小さい内に現代人に知られずに暗殺するのが僕の任務だった。


僕は、反省した。


より一層、情報をダウンロードする事に力を入れた。


どうやら、地球の未来人に気づかれている様なのである。


僕等の存在を…AIがそう言う答えを導いた。




地球の救世主さえいなければ、僕の神様は喜んでくれる。


僕は、地球の救世主を暗殺する為だけに製造された存在。


僕のボディーは震えていた。


検索した… 「チキン」について、検索した。


臆病者と検索された。


この震えは違うと、AIは導きだした。


「感情」と言う言葉を検索した… その中で、一番近かったのが「怒り」だった。


僕は、どうやら怒りで体が震えていた様だ。


神様が創った、このボディーに感謝した。


こんなにも、感情が豊かなボディーを創ってくれた事を感謝した。


そして、神様に何度も謝罪した。


AIの機能がそうさせたのかもしれない。


感情があると云う事は、AIにもココロに近いモノが存在するのかもしれない。


そう僕の、ココロは結論づけた。


そして、僕はまた情報をダウンロードしながら、次の指令を待つ事になった。

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