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メ-ル彼女は、異世界から。  作者: 天川 奏
異世界彼女オンライン
4/41

オンライン 【4】

 『あの……』


 とだけ送られてきた文。


 『……何?』


 『………………。』


 え、なになになになに!?

 さっきからこの子、よくわからないんだが。

 

 『付き合ってくれませんか?』


 「……………………へ?」


 はっ!?

 非リア歴二十三年の俺に!?

 

 『え、ちょっと待ち!』


 大体、顔も見たことない男性に、普通付き合ってくれませんか、とか言う!?


 『まっ、う、うん!? 別に、まぁ良いけど!?』


 まぁ良いけど、って、何返してんだよ!?

 やべぇ、手が勝手に動くよぉ。

 超能力か何かなの~?


 『ほんとですか!? 嬉しいです!』


 返信来ちゃったよ。

 どうすんだよ。


 『私、二十一才なんです』


 『俺、二十三才だよ』


 いや、マトモだなっ!?

 うん、二十一才か。 

 二十一才が、魔導士というオタクっぽいのをしてるのか。

 マトモじゃねーな。(矛盾)


 『俺の、どこが良いと思ったの?』


 重要なところ。

 コメントの台詞とか見て、カッコイイ人だと思ったから~とか言われたら困る。

 どうせ結局は、カッコイイ人だと思った、だろ。

 

 『うーんと』


 ほう?


 『会話をしてて面白かったったので、面白い人なのかもって思ったのもあるし、』


 一番最初にそれ来ちゃう!?


 『あと、かなりカッコイイ方ですよね!』


 カッコ良さそう、ではなく、カッコイイ方ですよね! って……

 ふぁっ!?

 え、一体どこで監視しているんだね!


 『お、俺の顔、わかんの?』


 『はい! 今、目の前に』


 というか魔導士ちゃん、メールの返信まで本当に早いんだな。

 てか、え、


 『目の前?』


 『はい。私の目の前に、バッチリ映ってます』


 ぅえ! どこにそんな監視カメラがっ!

 思わず顔を手で覆う。


 『ほら、手で顔を覆ったのも丸見えです~』


 マジでか!


 『何で、何で俺の顔が見えんの!?』


 『それは、うーん、言って良いのかなぁ』


 『是非是非』


 言ってくれなきゃ、わからねぇぜ。


 『でも、せっかく彼氏になったのに、これ聞いて引かないですか?』


 あぁ、そうか。

 俺は、もう魔導士ちゃんの彼氏だったか。


 『うん、引かない。』


 と言っても俺、大抵の事は簡単には引かないから、大丈夫だと思うのだが。


 『そうですか?』


 続けて送られてきたメール。


 『私、魔導士なんです』


 「…………え?」


 俺の頭の上には、ハテナマークが飛び交っているのではないのだろうか。

 

 『本物の、ってこと?』


 『はい』


 ……うん、引かない。

 いや、引く隙が無いよ‼

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