2-2【純平】
カフェを出て私は純平の車で送ってもらっていた。
「さっき上田君、美由紀の所に寄って行くって言ってたけど
2人は付き合ってたりするの?」
「え?いやいや違うよ、美由紀ちゃんの店に寄ってくってことだよ」
「店?」
「うん、美由紀ちゃんスナックで働いてるんだ」
純平はいちいち回りくどい喋り方とする。
これも、昔から…
「へー、そうなんだ」
「あれ?聞いてなかったの?」
「うん、そんな話はしなかったな…」
そうか、美由紀も頑張ってるんだな。
偏見かもしれないが、スナックと聞いてそう感じた。
確かに、美由紀は昔から可愛かったし、彼氏もしょっちゅう
変えていた。
モテル女の子であった。
その分、わがままな所もあった。
「たまに貴之とも飲みに行くんだよ、安くしてくれるし」
「そうなんだ…」
当たり前だが、みんなそれぞれの人生を歩んでいるんだ。
大人になり、社会人になり、いろんな選択を行っているんだ。
自分だけじゃないんだ。
みんな大変なんだ。
「あれっ、行きたかった?」
「えっ?ううん…そうじゃないよ」
「今度みんなで行こうよ、結構楽しいんだよ」
純平はその後も何か話し続けていたけど
何を言ってたか覚えていない。
ただ、私は、自分も頑張らなくてはとそう考えていた。
家の前まで送ってもらって純平とは別れた。