2-1【美由紀】
蝋燭の炎はゆっくりと揺らめいている…
今にも消えそうな炎…
これは現実なのだろうか…
気がつけば同窓会まで、あと2週間と迫った週末に純平から
連絡があった。
「明日、空いてる?同窓会の打ち合わせしたいんだけど」
「えっ?打ち合わせって?」
「実行委員会副委員長でしょ?」
「そんなの聞いてないですけど」
「まぁ、そんなこと言わないでよ、明日空いてる?」
「特に用事はないけど…」
「じゃあ、明日迎えに行くから、えーと、11時位に行くね」
「…はい、はい」
次の日の朝、5分前には家の前に純平が待っていた。
「おはよ」
「純平はいつも時間に正確ね」
「待たせたら相手に悪いからね、じゃあ行こうか」
「行こうってどこに?」
「この前行ったあのカフェだよ、貴之も待ってるし」
「そうなの?」
車で15分ほど移動して『この前行ったカフェ』に着いた。
名前さえ覚えていないカフェ…
その後、貴之が到着するまで20分ほど待って
ようやく同窓会実行委員会が開催された。
「えーと…、今日は…ブルーベリータルトで… えーと
それでどこまで進んでるんだっけ?」
「あのさー遅れてきてごめんとかないわけ?」
「ごめん。で純平、同窓会の集まり具合はどう?」
「んー、なかなかみんなに連絡がつかなくて…」
「そっか…、それで今何人くらいなんだ?」
「一応70人位までの連絡先は集めれたんだけど…」
「70人?!」
貴之の大声に、飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。
「純平君、いったいどれだけ人を集めるつもりだね?」
「えーと…5組だから150人くらいにはなるかと」
「あのなー、どんな規模の同窓会を考えてるんだよ…
俺らだけのクラスで十分だよ…」
「えっ?そうなの?」
「副委員長…何とか言ってやってくれよ…」
貴之は困った顔で私をみる。
「…まぁ、常識的に考えても…そうだよね」
「そっか…」
「まぁとにかくだ、まだ誰も誘ってないんだよな?」
「えーっと…、そうだね…あっ2組の武弘くんは誘ちゃった」
「まぁ150人集まる前でよかったよ…」
「じゃあ、僕らのクラスだけでいいんだね」
純平は少し怒っているようだ。
「うん、とりあえずクラスのみんなに参加確認してよ
あっそうそう、美由紀は?最近連絡した?」
ブルベリータルトを頬張りながら私に問いかける。
「ううん、たしか1カ月前位に連絡したっきりかな」
「ふーん、結構仲良かったよね。いつも一緒に居たし」
「うん、でも最近は全然連絡してなかった」
「あっそう…じゃあ男子連絡担当は実行員会会長、女子連絡担当は
実行副会長で宜しく!」
「え?!」
「大丈夫!大丈夫!」
何が大丈夫なのか分からないが…