1-4【やくそく】
「ほんとだ、このチーズケーキうまいな」
貴之は美味しいものをおいしそうに食べれる人だ。
それに触発されたのか純平も
もうひとつ食べようかななどと言いながら、メニューを見始めた。
「そういえば、みゆきとは会ったの?」
「ううん、まだ会ってないよ、どうも平日が休みらしくて休みが
会わなくて」
「そっか、じゃあ、同窓会しようか」
「同窓会?」
「なぁ、純平!同窓会しようぜ」
「え?…あぁ…うん…え?」
「久しぶりにみんなで集まってさ」
「久しぶりって…一回もした事ないじゃないか…」
「中学校の時代の同級生集まれ~って な!」
な!って言いながら私を見られても…
「じゃ、決まり!純平が実行委員会会長な!みんなに連絡して集めてよ」
「えっ?えっ?」
「大丈夫だよ、純平なら出来るよ みんなで集まって久しぶりに
飲んで騒ごうぜ」
貴之はこんな人だったのかと疑問を持ちながらも、年末に同窓会を
行う事約束をして私たちは別れた。
同窓会は純平が集めれるかにかかっているけど、久しぶりにイベントが
出来たのは嬉しかった。
中学卒業以来にみんなに会うのは楽しみではあったが
なぜ地元に戻ってきたのか聞かれるのは、多少鬱陶しい思いがあった。
とはいえ、地元へと帰ってきた以上、今後の生活もある。
こちらの友達と親交を深めておいたほうが、なにかといいだろう。
私は、新しい生活を初めないといけないのだから。
また、ここからやり直そう。
そう思うと、なんだか元気が出てきてた。
つまらなかった仕事もそこそこやる気が出てきた。