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天敵紹介館

作者: 藤乃花



























毎週日曜午前八時半‼

テレビ◇◇さん




英雄の役目を担うにしても、相性がバッチリ合う天敵となる相手が自然な感じで必要となる。


英雄登録をした遠野一斗とおのいちとは、二ヶ月後に英雄ライフを控えている為、天敵を決める予定が組まれていた。


『天敵写真』を見ながら、一斗は頭をポリポリ掻いていた。


渋い顔を『天敵写真』に数分間向けて、かなり悩んでいる。


「困るよ……これ。

よりによって、天敵が……まさかの親父だなんてさ。

これさあ、何とか変更出来ないかな?

なぁ……親父ぃ」


一斗の前に、彼の親父である玄満久くろまくもまた、深く悩んで半分泣きの状態を見せている。


愛する息子の天敵となるなんて、死んでも嫌だ。


いや、ラストではストーリーの流れで死んでしまうのだが(仮の死)。


「儂も嫌だ。

断りたいが、キャンセル料が一億も発生してしまう。

加えて云うと、一度キャンセルすると、この天敵紹介の再利用出来るのは、五十年先になるルールだ……」


極端過ぎる数字。


条件から考えて、これはキャンセルさせないように話を進めていこうとする天敵紹介館側の策略だろう。


「俺、世話になってきた親父を攻撃するなんて、嫌だ。

でも、だからと云ってキャンセル料が高額過ぎる」


「儂の実家に身を隠して、ほとぼりが覚めるまで逃げるか?」


玄満久くろまくの手にも、息子が写された天敵写真が添えられている。


「そう……だな。

受けられないから、親父の実家に……」


彼らが各々英雄とその敵をする事になった理由は、その任務がかなり優遇されているからだ。


英雄の時給・・が五万円~十五万円、しかも任務時間は一日六時間以上あるのだ。


その天敵の場合、時間は英雄より受け身が多い分、危険が伴う為、時給・・二十万円~五十万円というずば抜けた金額の収入。


一日六時間以上で更に労災までも付加されている。


天敵は世間の目が冷たいモノになるので、その辺にも配慮がなされているのだ。


「いーちゃんにロマンくん、実家に身を隠しても『天敵紹介館』と『英雄紹介場』の陰謀で二人にGPSが取り付けられてるから、即追跡されるわよ。

観念して任務を受けた方が良いわ」


母の、れいが彼らを説得し始めた。


「それに一度決めた事は決して曲げないで貫くのが英雄とその天敵でしょ?

ドラマなんかだと、息子と父がいがみ合う場面が在って、それを越えて和解するのが見せ場なのよ?

最後まで挑んでみて」


「「母さん……!」」


二人の心に英雄と天敵の使命が湧いてきた。


鶴の一声。


「貫く、か……そうだ‼

儂、天敵として、息子……英雄とのバトルを成し遂げようぞ‼」


「俺もだ‼

英雄は決めた任務は貫くんだ‼」


「そうよ‼

それでこそ、私のいーちゃんとロマンくんよ‼」


麗が『天敵紹介館』と『英雄紹介場』との契約を結ぶ親会社『特撮協会』で秘書をしている事は秘密主義の為、シークレットにしている。

歴代『仮面◇イダー』の予告編、DVDで観たことあります

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