表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

知らぬ仏より馴染みの鬼

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

喚かないのが~。の二人の話。

彼、気質的には彼女の母みたいな感じ。

何やら上が騒がしいと思って覗いて見れば、娘が謎な格言を壁に貼り付けていた。タイトルは『恋人になる為の五ヶ条』。あの子の思考がまったく分からず、困惑したまま話を聞いた。

どうやら私の友人の息子、平たく言えば娘の幼馴染と付き合う事になった。だから二人で幸せになる為に、自分も何が出来る事、気を付ける事を書き出したらしい。

我が娘は、何かで頭が一杯になると、奇行であっても強行する癖がある。今回もそれだろう。

何はともあれ、付き合っている相手が何処の馬の骨とも知らない輩でなくて良かった。そう高校に入って知り合ったという、同じクラスの優男ではなくてね。

そこまで考えて、あの若造の事が頭に浮かんだ。我が友人の息子とは思えない程、理性的かつ、合理的、そして強欲。あれくらい狡猾で、あくどさがないと私を納得させられない。お人好しが過ぎるあの子を守ってあげられない。だからこれは納得の行く結果である。

そんな事を考えたいたら、夕食が出来た。さて食事にしよう。


あの子が風呂に入っている間、私は弟と二人きりになった。弟はゲームを片手に大人しくしている。タイミングに戸惑ったが、問い掛けて見ることにした。

「お前、『兄ちゃん』の事どう思う?」

『兄ちゃん』というのは言うまでもない。彼女の幼馴染兼現恋人の若造のことである。

すると弟はゲーム機から目を離す事無く急いた声で返す。

「え、優しいと思うよ。昔から俺のよく遊んでくれてるし」

子供らしい判断基準。自分にとって利のある人間を善と肯定する。勿論、若造もそれを見越して、この子を懐柔したのだろう。全く、計算高いね。

「あと、姉ちゃんと遊ぶ時、必ず俺に聞いてくれるんだ。『お前の姉ちゃん、借りても良いか?』って。兄ちゃん、昔から仲良しだけど、なんて言うか、ちょっと遠くにいる。遠慮してる。

だから、姉ちゃんと付き合ってその遠慮が無くなれば良いと思ってる」

それを聞いた時、私は思わず無言になった。

それはあの若造の心からの気遣いなのか、あの子手に入れる為の計算なのか、私には分からなかったから。けれども偽善であっても、弟の恋しさを呼ぶには十分過ぎる。

何、元より祝服する気だったさ。ただあと一歩、一押しが欲しくてね。

「そう。有難う。週末何するか決めた?」

「じゃあ久しぶりに対戦しようよ!! あと母ちゃんのクレーンゲーム捌き、また見たい」

彼にとってはラスボス系母です。

『娘さんを僕に下さい!! 大切にします』

これ言うのはパピーではなく、マミーです。


彼、幼少期から彼女の周り含めて懐柔しようとしてそう。弟は彼女に似ていたから何とかなったけど、ラスボスは母です。えぇ、女帝です。

……ラスボスに先に会ってたら、他の敵は皆弱く思えるよね……。


今の設定では母、クレーンゲームが得意なんです。

子供連れて、欲しいの軒並み取って『好きに使え』って言ってそう。

『母ちゃんスゲー!!』と息子言ってそう。


母的に

『うちの娘はお人好しが過ぎる。誰か止めてくれないと、間違いなく何かに巻き込まれる。

だから娘を決して利用せず、しかしその狡猾さで守ってくれる輩じゃなきゃ、ちとキチィぞ』

とか思ってそう。

実際、その候補に上がっていたのが幼馴染。


続いたらの話ですが、彼の話も書いていきたいですね。

母に引導をわたすところとか。

『俺、貴方の娘の事好きなんだ。だから、落としに行くよ』って。

『せいぜい足掻けよ、若造』って。

彼女、鈍感が過ぎて、幼馴染という関係で、全く発展してなさそうだけど。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ