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めりいさん  編

その1


プルルルルル プルルルルル プルルルルル


メリー「私メリーさん。あなたの住んでる町なう」


男「どこのツイッターだよ」




その2


プルルルルル プルルルルル


メリー「うちメリーさんや。今あんたの住んどる街におるで」


男「何でエセ関西弁なんだよ・・・」


メリー「そこ!今の『なんでやねん!』言うトコやろ!!」


男「ノリまでそれかよ!」




その3


プルルルルル プルルルルル プルルルルル


  「おかけになった電話番号は、現在使われておりません。番号をお確かめの上、もう一度、おかけ直しください。こちらは・・・・」


メリー「・・・・・・何やってんだろ、私。まだあの人の事忘れられないなんて・・・・・馬っ鹿みたい・・・・・」




その4


プルルルルル プルルルルル


男「はい」


メリー「私、メリーさん。今あなたの住んでいる街についたわ。で、これからどっちに行けばいいの?」


男「いや、俺に聞くなよ・・・」



その5


ピリリリリリ ピリリリリリ ピリリリリリ


男「はい」


メリー「私、メリーさん。今あなたの家から最寄の駅にいるわ」


男「えっ!マジ!?俺も今駅なんだけど」


メリー「えっ!?嘘っ!?今家にいないの!?」


男「マジ?マジ?本物のメリーさん?え?どこどこ?ちょっと手振ってみて!」


メリー「えっ・・・・その・・・・ま、まあ、別にいいけど・・・・・・」


男「えーっと・・・・・・・・・・・どこにも見当たらないけど、ホントに手振ってる?」


メリー「ええ。もちろん振ってるわよ。あなたの後ろでね」




その6


プルルルルル プルルルルル


男「はい」


メリー「私、メリーさん。今あなたの家のある街にいるわ」



プルルルルル プルルルルル


男「はい」


メリー「私、メリーさん。今あなたの家の近くにいるわ」



(一時間後・・・)


男「電話、来ないな・・・・・・」




~3日後~



プルルルルル プルルルルル


男「はい」


メリー「私、メリーさん。今あなたの家の前に・・・」


男「っ・・・・この馬鹿野郎ッ!!!」


メリー「えっ・・・」


男「三日も電話来ないから心配したじゃないか!一体どこほっつき歩いてたんだ!」


メリー「えっ・・・あの・・・・・その・・・・・・ご・・・ごめん・・なさい・・・・」


男「・・・・・・心配かけるなよ・・・・・・。まあ、とにかく無事で安心したよ」


メリー「あ・・・・・・」


  



プルルルルル プルルルルル プルルルルル


メリー「私、メリーさん。今あなたの・・・・・・・腕の、中///」





めでたしめでたし

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