掛かったけど……2 編
その1
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
男「もしもし?」
メリー「私、メリーさん。今あなたの家のある地区にいるの」
プルルルルル プルルルルル
メリー「私、メリーさん。今あなたの家のある住宅街にいるの」
プルルルルル プルルルルル
メリー「私、メリーさん。今あなたの家の前にいるの」
男「一体……どうなってんだ!?」
プルルルルル プルルルルル
メリー「私、メリーさん。今あなたの家の玄関の前にいるの」
プルルルルル プルルルルル
メリー「私、メリーさん。今あなたのいる部屋のドアの前にいるの」
プルルルルル プルルルルル プルルルルル プルルルルル
??「もしもし?佐藤ですけど部活の連絡網です」
男「すばらしいタイミングだ。佐藤」
プルルルルル プルルルルル
男「はい」
メリー「私、メリーさん。今あなたの友達の佐藤の家の前にいるの」
男「グッドタイミングが怒りを買ったか」
その2
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
男「はい」
メリー「私、メリーさん。今あなたの家の最寄りの駅に着くわ」
男「なに?」
メリー「あ、今通過した。何よこれ!快速は止まんないの!?」
男「電車の中かよ!マナーは守れ!」
プルルルルル プルルルルル
メリー「私、メリーさん。今あなたの家からどれくらい遠くか分からないところにいるの。グスン」
男「ああ、通勤快速に乗ったのか。可哀想な奴だ」
その3
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
男「ウィ」
メリー「私、メリーさん。今あなたの家から最寄りの駅にいるの」
プルルルルル プルルルルル
メリー「私、メリーさん。今あなたの家の近くのコンビニにいるの」
プルルルルル プルルルルル
メリー「私、メリーさん。今あなたの家の近くのコンビニの近くのラーメン屋にいるの」
男「普通に家の近くのラーメン屋、でいいと思うんだがな」
〜一時間経過〜
男「電話がこなくなったな。飯でも食ってんのかな?」