掛かったけど…… 編
その1
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
メリー「私、メリーさん。今あなたの家のある街の唯一のコンビニの前の道を東に二百メートル進んで、右折してからさらに真っ直ぐ行って、四本目の道を左折した所にいるの」
男「うちの前じゃねーかww」
その2
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
男「はい」
メリー「私、メリーしゃん。今あなたの」
男「………かんだな?」
メリー「………バカッ!」
その3
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
男「はい」
メリー「私、メリー……」
男「すみませんが、今電車内なのでまた後にしてください」
メリー「あっ………すみません」
その4
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
男「はい」
メリー「私、メリーさん。今あなたの後ろにいる」
男「何っ!?」
メリー「……訳ねーだろバーカ!」
男「ムカつく奴だ」
その5
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
男「はい」
メリー「私、メリーさん。今……」
男「おい!職場にはかけてくんなっつったろ!」
メリー「ごめんなさい……でも私、あなたのことが心配で……」
男「そうだったのか……」
メリー「ごめんなさい……。こんな時、どんな顔したらいいかわからないの……」
男「笑えば、いいと思うよ」
メリー「…………………」
男「………………………」