表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

噴水を眺めて

作者: 水妃

今日、ひたすら噴水を眺めた。

水しぶきが意外にも冷たい。


こんなに冷たかったっけ。


でも、

噴水が止むと次は陽の光で身体が熱くなる。

早く次の水しぶきを望む自分がいる。


何て自分勝手な自分だ笑


小さな子供達が

噴水に足を入れて遊んでいる姿を見て、

転ばないように手を繋いでいる親を見て、

それを見ているお婆さんを見て

微笑むボク。


何て平和な一日だろうと思う。


世界中がこうであって欲しいと

願う。


隣を見ると、

小さな花が咲いていた。


そのままじっくり花を眺めていると

細かく揺れている。

風で揺れていると思いきや

蜂が揺らしていた。



最近、花もゆっくり見る時間が無かったから

ちゃんと見ると色が綺麗だね。


スマホで一枚撮影した。


綺麗なものがあるのに、

見えていなかったりするよね。


いや、

きちんと見ようとしていなかったのかな。


部屋の電気のスイッチとかも

じっくり見ると結構美しい形状だったりする。

パソコンのマウスもだ。


世界には美しいと思えるものがあるのに、

こんなすぐ近くにあるのに、

何かはるか遠くに理想郷があるなんて幻想がある。

まだ、手に入れていない感。


そして、

そこに辿り着けばついたで、

毎日の通常運転になったらなったで

それはそれで飽きてしまう人間の性。


探しても理想郷なんてものは最初から無いんだ。


遠い未来にあるものでも、

はるか彼方にあるものでもない。


あぁ、


ボクは噴水を見て綺麗だ、

しぶきが冷たい、

花が揺れている、

子供達が一生懸命に興味を示して

無邪気に水に手を伸ばして笑顔でいることに

ふと幸せを感じられる自分でいたい。


そう思うんだ。


さて、

大好きな家に帰えろうっと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ