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九十九物語  作者: はらはらわんこ
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【実録心霊体験談集】

今回のお話は、筆者が高校生だった頃に遭遇した、奇妙な人物の話です。

【其一】


これは実際に私が遭遇した恐怖体験の話である。

今から約10年前、私がまだ高校生だった時のこと。

この頃私は不眠症に悩まされており、そのせいもあってか朝になると身体の調子が優れず、ほとんど毎日学校に遅刻しているという状態であった。

その日もいつも通り、寝不足による頭痛と吐き気に苦しみながら、家を出た。

時刻は9時半頃だったはずだ。

フラフラとした足取りで、最寄り駅まで向かうその道中には、とある公園があった。

鉄棒とブランコしか遊具がないその公園には普段からあまり人気がなく、設置されている電話ボックスも、誰かが使用しているところを見ることはまずなかった。

そんな公園の前を通りかかった時、横目に見えた電話ボックスの中に、誰かが入っていることが分かった。

珍しいなと思いつつ、その人を見ると、上下黒い服を着て、電話ボックス内で眠っているかのような体勢をしていた。

その時の私は体調が悪かったこともあり、学ランを着た男の子が中で寝ているのだろう、と考え、足を止めることなく学校へと行ってしまった。

しかし、しばらくしてから思い返すと、おかしなことだらけなのだ。

その公園の近くにある中学校の制服は学ランではないし、そもそもそんな時間に電話ボックスの中にいること自体おかしいはずだ。

それに、あの時は眠っているように見えた体勢も、よく考えれば人体の構造上不可能なものであるように思える。

というのも、手や足が折れているかのような曲がり方をしていて、まるで電話ボックスに詰められているかのような体勢だったのだ。

未だにあの日見た人物は何者だったのか、検討もつかない。

この公園のすぐ近くにある交差点では過去に何度か事故が起きているが、そのことと関係があるのだろうか。

いずれにせよ、あの電話ボックスだけは絶対に使いたくない。

いかがでしたでしょうか?

結局何だったのかわからないですが、こういった不可解なものこそリアルな体験談なのだと考えています。

こういった話が好きな方は、応援の方よろしくお願いいたします。

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