ドライアドの森
お待たせしました 森の妖精です
翌朝 宿に迎えが来た。迎えの人に連れられて 領主館に到着すると 待っていたのはエルフの美少女。
実は このアルデビド王国の第一王女なんだが 肩書は将軍だったw
「お待ちしてました。私は、この国の将軍の一人 レイネシア・アルデビドです。」
「はじめまして。私は プロミネンス大陸 アレフガルド王国 国王 シゲル・アレフガルドです。」
「なんと! 国王であらせれましたか。此度は、多大なるご助力を頂き 大変感謝しております。」
「いえ ちょうど我々が到着した タイミングが襲撃だったというだけですよ。」
「そんなことは ありません。正直 我々の軍が到着していたとしても 被害が大きかったはずです」
「まぁ 私達は 少人数ではございますが 戦力的には それなりにありますから」
「ええ 部下からの報告も聞いております。あの数の魔物の軍勢を圧倒されていたと。それに魔物の処理までしていただいた事。感謝してもしきれません。」
「とにかく この街に被害が出なくてよかったです。私達もただ訪問した話ではなく、国王にお話ししたい事もございましたので」
とここで 将軍にゴライアスで書いてもらった親書を手渡した。この後将軍は 一足早く 王都に帰った。俺たちは、魔物が来た森が気になるので 原因を調べる事にした。ドライアドも心配だしね。
この街の領主には その旨を伝えてある。王都へは行くことになるので 何かあれば連絡をもらえるように頼むためだ。
領主館を出た俺たちは、ドライアドの住む森へ向かった。 道中の村は魔物が通過したために瓦礫の山だったよ。住民は逃げてくれていることを 願った。 日が暮れる前に 森が見える位置まで来たが 夜間は移動が危険なので 一度船に転移した。マップにチェック入れたから明日は今日の到着地点から出発できる。
嫁たちは たまには野営でもよかったのにって言ってくれたが テントとか用意してないからw
俺一人だったら 何の問題もないけど この人数はちょっとね。 また今度って約束しといた。
翌朝 昨日地点まで転移し 森へ向かう。 森も結構ひどいことになってた。 生き物の気配がしないんだよ。 ノームが何か唸ってると思ったら 怒ってるみたいだ。 可愛い顔で ウンウン言ってても迫力ないんだよ? リアルぷんすかを頂きました。
森に続く道は 俺も整地しながら進んでいる。 少しでも復興の手伝いが出来ればね。
森の中腹まで来た時に初めて生き物の気配がした。 魔物ではない。リスとかウサギなどの小動物のようだ。よかった たぶん隠れてたんだろう。魔物は居ないから しばらくは安全なはずだ。
その光景をみて皆の足取りも少し軽くなったようだ お昼の休憩をはさみ そのままさらに奥へ進んで行った。 すると・・・ ?! 気が付くと俺に少女が抱き着いていた。何の反応も出来なかった。
”えへへ み-つけた♪” 頭に響く声。
嫌な感じも受けない。が・・嫁たちににらまれてるんで こわいよ-
頭をなでながら 話しかけた。「えっと 君はドライアドかな?」
俺のお腹のあたりにあった顔をあげた少女は 「そう。ドライアドの ミュ-」
「そか ミュ-って言うんだね。それでここで何があったの?」
「へんな人たちが、嫌な感じのする石を森に埋めたの。そしたら魔物が私のいう事を聞かなくなっちゃったの」
「その変な人たちは まだ森にいる?」
「んーん もう出て行っていないよ? 」
「じゃあ その石って何処にある?」
「ん こっち」って言って俺の手を引いていく。しばらく進むと これかっ!
禍々しい黒い霧を出す石がそこにあった。 すぐにアオイちゃんが剣に神気を纏わせ一刀両断した。
石が切断されると漂っていた邪気が収まった。が、土地が汚染されていたので 勇者ちゃんがマジカルビームだ。相変わらずの魔法少女っぷりだなww
ミュ-も何か嬉しそうだ。良かった。しかしミュ-の言う変な人は気になるな。邪神教か?
とか考え事をしていたら うんうん言いながら ミュ-に引っ張られていた。
どうやら 何処かへ連れて行きたいようだ 何処行くんだろ?




