竜人はイカす体育会系だった
竜人のノリは最高ですw
ソマリア王国に着くころには 沸騰した頭も冷めた。 熱しやすく冷めやすいという訳ではないが、
すでに俺の中では スチュワ-ト王国の事などどうでもいいのだ。もう関わる気もない。
でソマリア王国の港に着いたわけだが、聞いていた通り 竜人さんだ。 見た目は普通の人間に見える
頭の角と腕から見えている鱗を除けば。きちんと男性と女性の区別もできるね。
入国審査に行くと 何故かこっちにミッドシップ商国からの親書が届いていたらしく そのまま
王城まで案内されてしまった。
~ソマリア王国王城~
「待っていたよ!私が国王の シエスタ・カグラギだ!」めちゃくちゃ笑顔で俺の手をにぎってブンブン
握手された。「で私が シエスタの妻 ミランダよ。」
「初めまして プロミネンス大陸 アレフガルド王国 国王 シゲル・アレフガルドです。」
同様に 妻たちもあいさつをすませ。話をする。
「やってくれたらしいじゃないか? お隣の馬鹿どもの国で」
「ああ もうここまでそんな話が?」
「ああ その手の情報はすぐに入ってくる。あのいけ好かない国王の事だ。絶対何か余計なことをすると
思っていたよ」 「ほんとにそうだわ。あの上っ面だけいい あほんだらには いい気味ね」
と王と王妃が面白そうに言った。
「ええ あの国王は 正直受け付けなかったですね。 あやうく国ごと消そうかと思いましたよ」
「わかるよ。うちも次何かあったら 滅ぼしてやろうかと思ってる」
と2人で黒い笑顔で笑ってる姿を見て 城の他の人達は ドン引きだww
とっても気が合ったところで 正直興味はなかったが スチュワ-ト王国について聞いた。
やはりというか あの国では人種以外を下に観る傾向があり 奴隷もそれが原因らしい。ただ合法奴隷ばかりでなく 違法にさらって来た獣人や亜人を奴隷にしている疑いがあるらしい。
それを聞いた俺は ちょっとまた怒りがわいてきたので その違法奴隷の情報を調べてもらえるように
頼んだ。少し時間がかかるだろうが、この国に居る間に 必ず解放してやる。
でその話が一段落ついたところで 冥界神の情報を話す その上でこの国及び大陸で異変がないか聞いてみた。
ここ最近はないが やはりそれらしき騒動があったらしい。その時は 対処のしようがなく 豹変した人たちは残念ながら討伐されてしまったようだ。俺たちが来ていれば なんて甘いことは言えない。
だから この大陸に居るはずの勇者の事を聞いたんだ。 勇者は、ジョワンナ公国で召喚されていて
この大陸の勇者も女性のようだ。召喚後 すぐに各国に伝達もあったと言うのだから 勇者としての力は持っているのだろう。まだ 邪気案件がそれほど問題になってないのは 勇者が対処している可能性もある。ここで 俺ももち札を出す。勇者アズミを紹介して 邪気に侵された人間への対処法方法と
魔道具の提供を国王に打診した。他大陸の勇者が俺に同行している事に驚かれはしたが、「申し出をありがたく思う」と言ってくれたよ。やけに気に入られた俺たちは そのまま城に滞在することになり
夜は 晩餐会も開かれた。 実に豪快な喰いっぷり呑みっぷりで 俺も久々に酔ってしまう程 呑んだ。
気持ちいい酒は久しぶりだ。今日はよく眠れると ベットに飛び込むとそのまま意識を失った。
~白い部屋~
「ちょっと 遅いわよ シゲル!!」
「え?いや 遅いとか言われましても・・・・」
「もっと早く来なさいよ! アンタが来ない間に 色々騒ぎがあったのよ」
「いや これでも 早い方ですよ? ミネルヴァ様!」
そう この大陸の担当は ツインテ女神 ミネルヴァ様だ!
「まぁ いいわ。 とりあえず 頼んだわよ」
「ちょっとま・・・・・」
ってええええ- それで終わりっすか? なんか文句言われただけのような・・・
どうして 当たりがきびしいんだろう? とりあえずたのまれてもねぇ↓ 勇者の事も教えてもらおうと
思ってたのに。
目が覚めた。酔いも飛んで行ったよ。でまったく寝た気がしないのに朝なんだよね。あの白い部屋のっ時間配分おかしいよね? あんだけの会話で 目覚めたら朝とか・・・
で回り見渡したら もう すっごい事なってたよ。なれないお酒飲んだんだろうけど
色々見えたらいけないところも全開だし ベットの上も下もめちゃくちゃだ。 仕方なく全員ちゃんと
ベットに寝かして 風邪引かないように 布団もかけておいた。 特別急ぐ用事もないからさ。ゆっくり
寝かせてあげよう。 でもさぁ 精霊って 酔うの? それが今一番の謎だ!
俺は 目が覚めちゃったから 中庭に出てみた。城の兵隊はこの時間からもう訓練している。
竜人は身体能力高そうだよ。動きが素人では追えないし 訓練なのに当たりも激しい。
普通の国なんて あっという間に制圧されるんじゃないかな・。
なんて思っていたら 将軍を名乗る人に 訓練を付けて欲しいなんて頼まれて 訓練場に連れて来られた
まぁたまにはいいかと 一人また一人と打ち合っていったら 結局全員相手をすることになって
最後は全員対俺なんて事もやったよ。 まぁ手加減はしたから ケガはないはずだ。
終わった後 とてもうれしそうに挨拶していった。体育会系だな。竜人たちは。




