教皇国へ向けて
結果行くんだよね。
綺麗なご都合主義が決まったようで
シールズ教皇国への御招待を受ける事になった。ルグラン領を抜ければ すぐなので 今回は 過酷な道程はない。余り目立ちたくなかったのだが いつもの2人と2匹あーんど精霊1匹で 行く事にした。過剰戦力だけど、置いて行くと大変煩いから仕方ない。デニスはまだ良いけど、神獣や精霊暴れたら この国が積むw
今回 リッツ領を離れる前に 代官達に 邪教徒について注意喚起を行なった。外から攻められる分には問題ないが内側からとか危ないからな。
さてシールズ教皇国について簡単におさらいしておこう。
教皇 ステファヌス7世が 治めるこの国は、人口約10万人 と ここブリーズ王国よりは少し大きい程度の国だ。 ただ、色々な国に、教会と信徒をもち その影響力は凄まじいものがある。 そもそもシールズ教は、この世界を治める 全能の神 シールズを信仰する宗教であり、現代でいう、カトリックの考え方が1番近いような宗教だ。
ただし奇跡という名の魔法がある為に俺の中でイマイチ信用できない。
さて。まずはルグラン伯爵領に向けて出発しよう。 アルスの一件から そこそこ仲良くさせてもらってるから 特に挨拶には向かわないが、街には キチンとお金は落として行くよ。貴族としての責務がある。なんちゃってだけど...
ルグラン伯爵の特産品は なんとお肉。牧草地がいいのか 牛?の育ちが良いらしくお肉も有名だ。 松坂とか 近江とか そんな感じのブランドイメージもあるようだ。
飯屋に寄って みんなで頂きましたが、確かにめっちゃ美味い。脂身は甘く口の中で溶ける。肉厚もあるけど柔らかくジューシーだ。基本 塩だけの味付けだが、リッツの今の調理法がプラスされれば もっと美味しく頂けるはず! もうすぐに大量に仕入れる手配は済ませたよ!!!
さて 国境に着いたが 俺には今 三種類の身分証明がある。1つはブリーズ王国の伯爵である証。もう一つは、まぁ Sクラス冒険者だし? そして 大司教からの招待状だ。さぁ 何だそう!
いや 全部出したら 門の人 ドン引きだった
完全に声裏返ってたし、 ごめん。悪いことしたわ。 で 国境は無事超えたんだが 聖都 までは 約2日かかるようだ。まぁ 国の中央まで それぐらいならいいよね。
街並みは それなりに良い。全体的に白い色の建物で統一しているようだ。 特に日程の指定があるわけじゃないから 今日はこの街に 滞在しよう。観光だ!
ふーん。一応 宗教国家らしく、 街は清潔に保たれている。とはいえ 下水整備などは、今のリッツ領を基準にすると 大都会と田舎ぐらい違いがある。せめて土木技術だけでも世界に広めた方が良いかもしれないな。不衛生が原因の病が流行とか
シャレにならん。 ご飯は まぁ それなりだ
中世の絵画のような街並みだけが 見るべきところかな この街は。街の人にも話を聞いたけど この国に来る人は 大体、シールズ教徒が巡礼目的に来るだけみたい。
聖都の大聖堂は有名だから 観光は そっちですやるべきかな。
その夜 宿屋〜
「サタン、シルフィー 今夜来るだろし、出来るだけ 殺さない様にしてな」
そう。昼間から 探られてる気配は感じていた。 まぁ他国の人間だから見られる分には仕方ないと思いよ?ただ こんな夜中にご訪問となるとね。
やっぱり来たか。 気配察知には5人。あちゃー シルフィーサタンコンビ 狩る気マンマンだ...
ゴンッ ガツンッ バコっ !
「良くやった。生きてるよね? うん 気を失ってるだけのようだ」
多分 邪教徒なんだろうけど、尋問しても
喋らないよね?多分。 もうこのまま メモつけて 衛兵さんの詰所前に縛って置いとこ。
今日は 何も無かったよ!笑




