おっさん自重忘れる
おいっ自重どこ行ったんだよ?
「自重?何ソレ?聞いてませーん!」
次々と冒険者達がギルドを出て行く中
「シゲルです。クリールギルド長に話があるんですが。」
「すぐに確認します!」
そして...
「シゲル なんだ?今は一刻を争う。」
「その事ですが、何か策あるんすか?」
「前兆から溢れるまであまりに時間がなかったんだ。来るものに対応した動きしかできない。」
「わかりました。俺にひとつ策があります! 乗りますか?」
「何かあるのか?! あるなら頼む!」
「では.....」
〜王都見張り台〜
「じゃ 魔物の群れが見えたら 一発かましますので 誰も前出ないようにお願いしますね。」
ギルド長にさ 遠距離広範囲に使える魔法があるって提案したのさ。だってちまちまやったら 被害は増えるし 時間かかるじゃん? なら 多少 この周辺の地形に我慢してもらったら 王都に被害ないじゃない?
どうせ もうすぐリッツ帰るしね。後は知らなーい作戦だよ?
じゃマップさんお願いします。
うん。魔物は赤で表示 気配察知と合わせて使って。ふむふむ 数は うん1000近い?
うわぁ 気持ち悪っ 某ロボットアニメの
様にロックオン出来れば楽なのに。
まぁいい。広範囲旬滅魔法発動!!
「いきます!サンダーストーム!!」
凄まじい嵐と雷の雨。うわぁー
魔物がゴミの様だ..
あちゃー 周りの冒険者ドン引きやん...
目も合わしてくれない...
「凄い凄いシゲルさん!」
うん デニスは通常運転。シルフィーは
自分も行きたいって顔してるね。
「デニス、シルフィー このまま 残っているだろう魔物の確認とダンジョン見に行くぞ! 今日中に終わらせる」
って事で魔法が落ち着いたのをみてダンジョンへ向かう。途中 雷に耐性のあった魔物 もちろんほぼ瀕死だが それらをパパッと処理していく。デニスとシルフィーがね。 ひと通り確認して問題ないと判断。ダンジョンへ入る。
1階層から5階層 魔物なし。
6階層から10階層 魔物なし。
11階層から15階層 魔物なし。
15階層から20階層 魔物なし。
よし 確か あと 21階層で終わりだったはずだ。ん? なんだアイツ?
「おい!そこで何してるんだ?」
「なんだ?人間。何故 ここに居る?!」
「いや 聞いてるの俺なんだけど?」
鑑定!
グリュイエール 魔族 LV150
生命力:2000
魔力 :3000
素早さ :2500
力 :3000
うわぁ シルフィーとどっこいだな
魔力が多いから 魔法特化かもな
「なぁ アンタ魔族だろ?ダンジョン溢れさせたの アンタかい?」
「人間風情が我に喋りかけるなど。まぁいい その通り。劣等種など滅べばいいのよ さぁ さっさと しね!」
「うわっ あっぶな。お前 危険だな
狩っとくのが無難だな。」
ヒュン スパッ ついでに燃やしとこう
ファイヤーストーム!
とめんどくさくなったから 処理した。
「シゲルさん。なんかもう凄すぎて意味わかりません...」「ガウガウガ」
何故2人でやれやれって感じなんだよ!
うん コアも大丈夫そうだし 帰ろう。
「デニス、 シルフィー帰ろか。」
〜冒険者ギルド〜
「ただいまー!」
「シゲルさん ギルド長がお待ちです」
「はいはい」
ギルド長部屋〜
「シゲル 今までどこに?魔法が発動した後から行方を探していたんだ」
「そりゃ 原因探しにダンジョンだよ
ダンジョンが溢れた原因わからないと危なくて仕方ないだろ?」
「すまん。あまりの事に動揺していた。シゲルのおかげで負傷者なしだ。王都にも全く被害はない。君には感謝しても仕切れない。ただ報酬は待ってくれ。ほぼシゲル達だけであれだけの数だ。見合った報酬となるとすぐに準備できない。」
「あぁ それなら はじめの約束の金貨100枚でいいよ。後は参加した人間に配ってくれ。後 魔物の素材も使ってくれていい。街道とか治すのも金かかるだろ?」
「それは...こちらとしては お願いしたいくらいだが、本当にいいのか?」
「ああ 特に金には困ってないし 早くリッツに帰りたいんだ。あと、面倒に巻き込まれたくない。以上。」
「わかった 報酬についてはすぐに用意させるよ」
「大事な事 忘れてた。今回のスタンピートの原因は 魔族だ。ダンジョンの最下層に居た。そいつに確認したから間違いない。」
「何?! 本当なのか? それは大問題だっ! 国に報告して対処を考えねば。でその魔族は?」
「今 ここにいる人間では 対処できるレベルじゃなかったからな。処理しておいた」
「処理?どんなレベルなんだ?」
「リッツの街でゴブリンキングにAランク相当の人間が対処するんだろ?そのレベルでは 何人居ても瞬殺されるだろうな」
「そこまでなのか?! それじゃ 天災じゃないか!」
「魔族の目的は 人間の抹殺らしい。今のところわかってるのは それだけだ。」
そこまで話をし カウンターで報酬をもらってギルドを出たところてホンス達と出会う。
「久しぶり ホンス達無事だったか?」
「シゲルさんこそ。だいたい 俺達ほとんど何もしてないぜ。」
「あぁ それな 報酬は ちゃんと出るからギルドに確認しといた方がいいぞ」
「え?! それは助かる!すぐ確認しよう」
「おっとその前に リッカルドさんから連絡ないか?」
「しまった シゲルさんに伝えてなかった! 明日昼には王都を出たいみたいです
この騒ぎで商談も早く終わったみたいで」
「そいつは いい。俺達も早く王都出たいしな。じゃ明日!」
うん。さすがにご都合主義w
よし明日出発なら少し買い物して宿に帰ろう。




