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今度こそ!

ここでペルセポネを!

 ペルセポネと肉薄する俺は、距離を詰めようとしていたんだが、アレ? 何か景色が止まってる⁈


「シゲル! 今貴方の時間を止めたわ。時間が無いからしっかり聞いて! そのまま戦ったら周囲に甚大な被害が出るの! だからわかるわよね? 」


 その問いに答えるように、俺は詠唱を始めていた。これが、テイアー様の力か。


"闇に囚われし魂を天上の光が癒すだろう。苦しみ、嘆くその御魂と共に寄り添うは、慈愛に満ちた我なり!"


天上結界 "慈愛の聖母(ネバーアフェクション)"


 俺とペルセポネの上空に、聖母が浮かび上がる。聖母から慈しみの光が、俺たちを囲むように結界となる。


「くっ、コレは天界の力。仕組んでいたのか? 貴様らぁああああ!」


 天に向かって叫ぶペルセポネ。だが、もう遅い。この中では、お前の暗黒結界は使えない。今、一瞬意識を仲間たちに飛ばしたが、皆大丈夫の様だな。安心して戦えるよ。


「さて、今回は逃さない! 」


「お前さえいなければ! 」


ペルセポネの大鎌が更に邪気を帯びる。だが怯む事は無い。戦える力は頂いたんだ。



激しく交差する神剣と大鎌。俺の斬撃を弾く様に交わすペルセポネ。力ある限り俺は打ち込む。そうだ! 限界を超えろ! 徐々にスピードを上げて行く俺の斬撃をペルセポネは、それでも合わせてくる。しかしペルセポネが斬撃を弾こうとしたその時、俺の神剣が鉾に変化する。一瞬の同様が、ペルセポネの動きを止め鉾が肩の鎧を砕いた。


「くっ! それは憎きオケアノスの力」


それでも両手の大鎌で斬りかかって来るペルセポネの攻撃を片方を鉾で、もう片方を拳で打ち付ける。俺の拳には、ヒューベリオン様の太陽の力が働いているんだ。お互いに致命傷を与えられない戦いが続いていたが、変化は突然訪れた。何度も打ち合う内に、ペルセポネの大鎌にヒビが入っていたんだ。そして遂に、ペルセポネの大鎌を破壊する。それに気づいたペルセポネが、距離を取ろうとするが、俺はそれを許さず追い討ちをかける!


 何とか避けていたペルセポネにも限界がある。徐々に俺のスピードが上回り、次々に鎧を砕いて行く。合間に放たれる蹴りに対し拳で対抗し、足を覆う部分の破壊にも成功した。ペルセポネの動きが、徐々に遅くなって行く。この結界の中で、邪気が浄化されているのだろう。そして遂に、ペルセポネの鎧を全て破壊する事が出来た。俺の拳の一撃が、ペルセポネを吹き飛ばす!


「グハッ まさかこんな事になろうとは... だが、神の使いよ! 我が夫が、何もしていないと思ってはいないだろな? 既に手遅れだがなぁ‼︎ アハアハハハ」


そう言って不気味に笑うペルセポネ。何だ? 一体何があるんだよ?


 ⁉︎ その時、ペルセポネの真上に天界の門が現れる。ゆっくり開いて行く扉から....


ピカッと何かが光った。


ズドォーーン!!!!


凄まじい轟音と共にペルセポネが打たれた。

天上の(いかづち)だ。


ギャアアアアア!!!!


ペルセポネは、大声で叫び沈黙。動かない身体を黄金の鎖が拘束して、そのまま天界の門に運ばれて行った。


やった! 遂にペルセポネを捕まえた!

喜ぶ俺の頭に声が届く。


"シゲルよ。君のお陰で仇敵ペルセポネを捕らえる事が出来た。裁きはこちらで行う。だが、今、大陸各国でクトニウスの眷属が暴れているんだ。勝手をしてすまないが、君の仲間を各国に送った。後は頼んだよ"


え⁈ 喜びも束の間、事態を聞いた俺はそこで初めて仲間に意識を移したが、既に戦闘は終わり、周囲には、聖騎士達しか居なかった。そこで精霊達に念話を送る。


"みんな! どうなってるんだ? "


"こちら現場のエアリー。アズミと2人で戦闘中!"


''はいはーい! こちらサラマンドラ。ヒトミと一緒! あっ! 喰らえ! ..."


"こちらウンディーネ。ウルルカと一緒よー"


"あいっ!ノーム。アオイと2人で駆逐する"


"よっと! こちらルクスでーす! マリアと遊んでまーす"


"ん? シェイドは、レインと魔物退治! "


"あぁシゲル? 私、ラーヴァよ。デニスと一緒。今忙しいから後で"


''うーむ。あれ? ウィルは、オリヴィエと一緒だ..."


"ミューなのね。今、リゼットとお散歩"


...... おいっ! 雑すぎるだろ! わかったのは、誰と一緒に居るかだけだ。いかん、忘れてたよ。

うちの精霊達に、普通を求めたらダメだった。しかし、どうしょうか? 加勢するにも場所がわからん。俺は、土地を浄化した後、聖騎士達に任せて神獣と共に教皇国へ転移した。何か情報が有れば良いんだが...


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